先日、第一種電気工事士の試験に合格しました。
*合否はネットで確認できます
第二種電気工事士に合格してから、そのままの勢いで第一種も受験して合格しました。
今回の記事では、私がどのような方法で合格したのか?をまとめておきます。
記事の目次
第一種電気工事士は独学でギリギリ合格
第一種電気工事士に合格する方法
第二種電気工事士に合格したので、第一種電気工事士にチャレンジすることにしました。
と言っても、試験に合格しても実務経験がないと「第一種の免状」は発行されません。ただし、電圧600V以下で使用する自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)の工事に必要な「認定電気工事従事者」の資格は申請するだけで取得できます。
とは言え、自分にとっては意味あるの?的な感じもありますが、仕事仲間の独立している電気工事士さんが「二種とったら連続で一種もとった方が良い、忘れちゃうからね」と言っていたので、チャレンジすることにしました。*試験は実務経験不要で受けられます。
試験に合格した場合、この先の人生で実務経験を積むことができれば、申請するだけで第一種の免許を取得することが可能となります。
出典:電気技術者試験センター 第一種電気工事士資格取得フロー
では、第一種電気工事士の試験に合格した方法を紹介します。
第一種電気工事士の勉強方法
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学科はスマホの過去問アプリを4か月やった
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技能試験はネットショッピングの練習教材で学んだ
正直なところ、第二種電気工事士よりも難しかったです。
学科は計算問題が難しく、出題範囲が広いのですべての問題を解けるようになるためには結構勉強しないと無理ですし、解説がないと説き方が分かりませんでした。
実技は回路が多少複雑になっており、端子台への結線では電線の外装をはぎ取る長さが複雑で切り間違えるとわたり線が足りなくなったり、単線とより線の種類でリングスリーブの圧着が複雑になったりしてして、しっかり練習しないと合格は厳しかったです。
学科はスマホの過去問アプリを3か月やればOK
学科はスマホアプリの「俺の電工1種 - 第一種電気工事士の筆記試験アプリ」をやり、理解できない問題は「過去問の問題集」と「解説サイト」や「YouTube」で補強しました。
アプリの勉強方法をざっくりまとめると、、、
- 第一段階はカテゴリ別の過去問をやる
- 第二段階は年度別の過去問を8周以上やること
おおよそですが勉強時間は平日の1時間、期間は第二種電気工事士の学科試験が終わった次の日から試験当日までの約3か月おこないました。
いざ勉強してみると、第一種は第二種よりも「計算問題が難しい」「出題範囲が広く年度によって出題される内容に偏りがある」のでなかなか点数があがりませんでしたが、継続して勉強し続けることで徐々に正解率が向上し合格することが出来ました。
どんな感じだったか?と言うと、勉強し始めたころは平成21年から令和4年までの年度別の過去問の正解率が60%以下だったのですが、最終的には84.7%まで向上しました。*実際の試験後の自己採点は78点でした。
出典:AppleStore 「俺の電工1種 - 第一種電気工事士の筆記試験アプリ」
勉強の方法は第二種電気工事士の時と同じです。
まず初めに、「覚えやすいカテゴリ別の過去問」から勉強します。例えばですが、「電気機器/器材/工具/受電設備」「発電/送電/変電設備」「写真問題」などのカテゴリが覚えやすくて簡単なので、この辺りから勉強し始めると良いです。
一番難しいのはやっぱり「基礎理論/配電理論/設計」のカテゴリです。計算問題が主体となるので暗記では解けませんし、このカテゴリが理解できていないと合格ギリギリの点数しか取れません。しっかり時間をかけて繰返し勉強しましょう。
ただ、「基礎理論/配電理論/設計」ばかり勉強していると、その他のカテゴリの勉強がおろそかになって、せっかく覚えたのに忘れてしまいます。
なので定期的にその他のカテゴリも解くようにした方が良いです。
カテゴリ
全てのカテゴリの正解率が70%前後となったら、第二段階の「年度別の過去問」をやり始めてよいと思います。
私の場合は全然「正解率」が上がってこずかなり苦労しました。やはりネックは「基礎理論/配電理論/設計」のカテゴリです。毎年おなじような問題が出るわけではなく、幅広くランダムに出題されるので、第二種電気工事士の時のように「半分暗記で解ける」みたいなことはありません。しっかりと理論と解き方を理解しておかないと足を引っ張ります。
そのため、「過去問の問題集」を購入し問題の解き方で学び、さらに「解説ブログ」や「YouTubeの解説」で学び、問題の解き方や問題の理解の仕方を何度も勉強しました。
年度別の過去問
私が使っていた問題集は「第1種電気工事士筆記試験すい〜っと合格 」です。電気工事士の定番のヤツです。おすすめします。
技能試験はネットショッピングの練習教材で学べばOK
技能試験の練習はネットショッピングで教材を用意しました。*第二種の時もネットショッピングで用意しました。
用意したのはコレ
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ホーザンの電気工事士技能試験工具セット(1種2種兼用)
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第1種電気工事士 技能試験練習材料セット
出典:ヤフーショッピング ホーザン(HOZAN) 【2022年度】電気工事士技能試験工具セット DK-1
出典:ヤフーショッピング 第1種電気工事士 技能試験練習材料セット 全10問分の器具・電線セット
電気工事の工具は第2種電気工事士の試験のために購入した「ホーザンの電気工事士技能試験工具セット(1種2種兼用)」を使いました。この工具セットは1種と2種兼用の工具セットとして販売されているモノです。
ネットショッピングで購入した教材は「練習用の材料」「動画の解説」「作業のテキスト」などがセットになっている教材で、公表されている問題を網羅してあるので、全ての問題を実際におこなうことが出来ます
技能試験の練習
練習①
材料の電線はひとまとめで来るので自分でカットして問題の準備をします。準備する材料は問題に記載してあります。
実際にやってみた結果
練習②
材料の電線はひとまとめで来るので自分でカットして問題の準備をします。準備する材料は問題に記載してあります。
実際にやってみた結果
こんな感じの練習ができる材料セットです。
ただし、いきなりこのような実際の作業をしてはいけません。それは「ぶっつけで配線作業すると失敗する」からです。
技能検定の練習方法はコレ!!
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複線図の練習を本番当日までおこなった
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複線図が完璧になったら基本作業を学ぶ
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基本作業が頭に入ったら実際に配線作業をする
- 電工ナイフで外装を剥く場合は何度も練習する
- 配線作業は制限時間を測って時間配分を調整する
と言うことで、配線作業をするまえに出題される問題の「複線図」が完璧にかけるまで練習します。
複線図が間違えていれば配線を間違えてしまうのは当然のことです。私の場合は毎日、複線図を2問程度書く練習をおこない4周おこなうことで間違えなくなりました。
結果的に心配性な私は、試験当日の朝まで複線図を書く練習はしました。
複線図
これは候補問題No,5の複線図です
複線図が完璧にかけるようになったら、教材の「動画の解説」と「作業のテキスト」を見て勉強します。例えば、配線の順番や被覆のむく量などです。重要だと思う部分はノートに書いてまとめておくと良いです。
そこまでできれば、実際に配線作業をしてみましょう。
練習の配分は、毎週末の2問おこなう感じで、もし間違えることがあった場合は間違えた部分をノートに書いて正しい方法を覚えました。その他にも「この場合はどうしたらいいの?これは欠陥になるの?」と言った疑問に関してはネットショッピングで購入した教材の販売元に質問をして教えてもらいました。
これは実際にやってみて分かったことですが、一番難しいとのは「電工ナイフで配線の外装を剥く作業」でした。何故かと言うと、ナイフが入りすぎて心線まで到達してしまうことがあるからです。これは感覚で身につけるしかないので、練習し終わった端材で何度も練習するのが良いです。あとは動画でどんな感じで剥いているか繰返し見ておいた方が良いかもしれません。
それでは試験頑張ってください。もし試験に関する質問あればお問い合わせから連絡ください。
ポイントまとめ
それでは、第一種電気工事士の試験について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 試験に合格しても実務経験がないと「第一種の免状」は発行さないので注意です
- 学科は3か月アプリで勉強して、結果は自己採点78点で合格しました
- 技能試験はネットショッピングの教材で練習しました
- 電工ナイフで外装を剥く作業が難しいので何度も練習しましょう
以上4つのポイントです。
*第一種電気工事士の練習材料の購入はこちらから
*ホーザン 電気工事士技能試験工具セットの購入はこちらから
参考
関連記事:【技能士/資格】
以上です。