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【電気配線/制御盤製作 】

配線保護のグロメットの下穴径を判断する方法【品番か実測で判断する】

2021年8月2日

 

今回は「配線保護のグロメットの下穴径を判断する方法」についての記事です。

電気配線やエアーチューブなどを穴に通すときや、穴を塞ぎたいときにおすすめなアイテムがグロメットです。このグロメットと言うアイテムは「穴にハメるだけ」の簡単施行なのですが、穴径が大きすぎたり小さすぎたりすると上手くハメることができません。

そこで今回の記事では、グロメットの下穴径の判断方法と注意点などをまとめておこうと思います。

 

配線保護のグロメットの下穴径を判断する方法

穴に配線するときの問題

配線やエアーチューブを施行するときに、隔壁やBOXに穴を開けて貫通させなければいけないことがありますが、そんな時に決まって問題になることがあります。

 

穴に配線やエアーチューブを通すと起きる問題

  • 穴の角やバリにひっかっかり、断線や損傷することがある

 

これって施行しているときには気が付かないのですが、施工後に被覆が切れていたり何かしらのダメージが起きているんですよね。しかもこれだけならまだマシですが、可動部の部分に穴に配線していると動くたびに擦れて断線することもあるんです。

なので、穴を開けてその状態で配線やエアーチューブを通すことは良いことではありません。

 

そこでおすすめするのが、安価で簡単に施工できるこんなアイテムです。

  • グロメット

 

グロメットとはこんな製品です。どこかで見たことありませんか?

出典:TAKIGEN カタログ グロメット

グロメットの種類

 

グロメットの特徴をまとめるとこんな感じです。

  • 穴に蓋をすることができる
  • 真ん中の薄皮を破って配線を通す
  • 穴を開けてハメるだけの簡単施行
  • ゴムなので配線やエアーチューブを傷つけない

 

下穴は品番か実測で判断する

グロメットを取付るためには下穴を開ける必要があり、通常は穴径が大きいのでホールソーを使用して穴を開けることになります。

ホールソーはドリルと違って高価ですし各種サイズを揃えておくことは現実的ではないので、使用するグロメットの下穴径を調べてホールソーを準備しておきたいですね。

 

下穴径を判断する方法をこちら

  • 実測で判断する
  • 品番から判断する

 

この2つの方法です。実測で判断する方法は確実ですが測定が面倒なので、品番から判断する方法がおすすめです。

品番はグロメットの製造メーカーによって違いはあるのですが、グロメットで有名なTAKIGENさんの場合は品番の「**A」が下穴径となります。

もし「**A」の記載がない場合は実測したほうが良いです。

 

グロメットに品番が記載されている

現物を測定する場合は「D3」の寸法を測定します。でも、測定しずらいので面倒です。

もし、品番でわからない時は測定するしかないです。

グロメットの寸法表

品番で下穴を判断する方法は簡単です。下記のグロメットには「28A」と記載があるので「28mmの下穴径=ホールソーの径」となります。

グロメットの品番

 

参考にTAKIGENさんのカタログを載せておきます。

出典:TAKIGEN カタログ グロメット

グロメットの寸法

グロメットの寸法

 

下穴径は大きめでもOK

グロメットの下穴はホールソーで開けることが多いと思いますが、そうは言ってもホールソーは高価なので各種サイズを揃えておくことは難しいことでしょう。

そもそも、グロメットは穴にハメるだけなので穴の精度にこだわる必要はありません。なので、下穴径に許容値を設けて「ある程度大きめな穴でもOK」とすると良いです。

 

下穴径の許容値はコレくらいです。

  • 適正の穴径から+1.0mm~+1.5mmまではOK

 

下穴が大きすぎるとグロメットが外れやすくなってしまうので注意が必要ですが、おおよそ+1.0mm~+1.5mmまでの下穴なら、どのようなグロメットでもハメることができます。

 

板厚には注意が必要

グロメットを取り付けるためには、下穴径だけでなく板厚も重要です。

 

板厚が重要な理由

  • 板厚が薄い・・・グロメットがしっかり固定できない。
  • 板厚が厚い・・・グロメットが固定できない。ハマらない。

 

板厚が薄いとゴムの弾性が効かないのでくるくる回転してしまいますのでお勧めはできません。

逆に、板厚が厚い場合はグロメットがハマらないので取付不可となります。電気配線で盤やBOXに取り付けるときにはこのような問題に直面することはないのですが、例えば機械の構造部品に取り付ける場合は構造部品の板厚が厚くてグロメットが取付できないことがあります。

なので、取付ができる板厚はカタログか実測で確認するようにしましょう。

 

*H3の寸法をが板厚の寸法です。

出典:TAKIGEN カタログ グロメット

グロメットの寸法

 

グロメットのポイントまとめ

それでは、グロメットについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • グロメットは、配線やエアーチューブを穴に通すときの保護材
  • グロメットの下穴径は品番で判断できる。わからない場合は実測する
  • 下穴径は適正の穴径から+1.0mm~+1.5mmまではOK
  • 板厚は厚すぎるグロメットを取り付けることができない

 

以上4つのポイントです。参考にしてください。

 

 

*グロメットの購入はこちらから

 

*ホールソーの購入はこちらから

 

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以上です。

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