今回は「センサーチェッカーを自作する」についての記事です。
機械装置の制御に欠かせない機器にセンサがありますが、センサは電気配線を施工して電源を供給しないと動作しません。
しかし、電気配線前の組立段階でセンサの動作確認や位置調整をする必要があることが往々にしてあります。
そのような時には、センサに別途電源を用意する必要があり、その電源がチェッカーなのです。
チェッカーは、メーカーから販売されているのですが、実は簡単に自作することも可能で、現に私も自作です。
そこで今回は、私が実際におこなったチェッカーの製作方法を紹介しようと思います。
記事の目次
センサーチェッカーを自作する
チェッカーとは
チェッカーとは、センサに電源を供給するユニットです。主にセンサの動作確認に使用します。
私の場合はオートスイッチの位置合わせの時に使用する事が多いです。チェッカーは各社からラインナップされており、おおよそ¥5000~となっています。
引用抜粋:パナソニック 電源くん
接続可能なセンサ
NPNトランジスタ出力、PNPトランジスタ出力、直流2線式出力、リレー出力のビームセンサおよび近接センサなど
引用抜粋:オムロン ハンディチェッカ
自作する
私の場合は、オートスイッチの確認がメインで大した機能は必要ないので自作する事にしました。
自作のポイント
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センサには、光電センサ/ファイバーセンサ/オートスイッチ/近接センサなどがありますが、それらを動作させる為の供給電圧は各メーカー共におおよそDC12~24Vとなっています。
上記の条件を考慮して「9Vの角形乾電池」を2個使用して直列繋ぎとし18V の電源ユニットとしました。
材料
材料はモノタロウで揃えてみました。
品名 | 型式 | 数量 | 価格(税込み) |
防塵防水プルボックス | BCAS060905G | 1 | 579 |
ターミナル小(赤黒セット) | HK-TA01H | 1 | 299 |
端子用バナナプラグ(赤) | TJ-3A-B | 1 | 169 |
端子用バナナプラグ(黒) | TJ-3A-R | 1 | 169 |
クリップ(赤) | ACT-101(s) | 1(5個入り) | 189 |
クリップ(黒) | ACT-101(s) | 1(5個入り) | 189 |
MP型電池スナップ | MP-TSN | 1(10個入り) | 389 |
計¥1983 |
材料
センサーチェッカーの製作方法
私が製作した方法は、下記の4つの工程です。
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BOXの穴あけ
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スナップ製作
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バナナプラグとクリップ取付け
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組立と完成
それでは、各作業を紹介していきます。
1.BOXの穴あけ
BOXにターミナルの取付穴をあけます。
今回のターミナルは8mmのキリで2カ所穴あけしました。
BOXにターミナルの穴あけ
2.スナップ製作
購入したMP型電池スナップに下記の作業をおこないます。
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2個のスナップを直列繋ぎ(はんだ付け)
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スナップにターミナルをはんだ付け
はんだ付けの部分は伸縮チューブで保護します。
2個のスナップを直列繋ぎ(はんだ付け)
スナップにターミナルをはんだ付け
スナップ完成
3.バナナプラグとクリップ取付け
BOXからセンサーまでは光電センサの不要になった配線で延長します(青色と茶色の線が欲しかったので)
配線の両端にバナナプラグとクリップをはんだ付けします。
*センサーの色と合わせると接続間違いがないです。赤色(電池プラス)と茶色(センサ側)、黒色(電池マイナス)と青色(センサ側)
バナナプラグにはんだ付け
プラグにはんだを流し込みながら配線を挿入しました。
クリップにはんだ付け
クリップに配線をカシメてハンダ付けしました。
4.組立と完成
ここまでくれば、後は組立てて完成です。
組立
BOXが大きく、空間が広かったのでスポンジを入れて中身が遊ばないようにしました。
チェッカー完成
まとめ
今回はチェッカーの自作についてでした。遊び半分でもいいので自分で作る価値はあるのかな?と思います。原価は少しかかりすぎのような気もしますが、100均などで良い材料があればもっと安価に作る事が出来ると思います。
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以上です。