会社は仕事の役割によって組織を作り、それを細分化して部署として確立することで成り立っていますね。
その目的は何なのか?と言えば、「効率的に成果を上げるため」でしょうか。
ですが、現実はその目的に反したことが起きる場合があります。
効率的に成果が上がらない、例えば?
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納期が遅れる
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成果物の不具合が多々発生する
なぜこんなことが起きるのか?
その原因は様々あると思いますが、今回は「上司のマネジメント」に焦点をあてて私の考えをまとめてみます。
記事の目次
上司のマネジメントが悪いと対立が起きる
成果と対立の構図
会社に勤めていると、特定の人物や部署に対して対立をする人を目の当たりにすることがあります。
なぜ対立が起きてしまうのか?
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特定の人物や部署のせいで、自分の仕事が上手くいかないから
自分の仕事が上手くいかないとは?
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自分の仕事が全然進まない
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特定の人物や部署のせいで自分の負荷が高くなった
この結果、建設的な改善が見込めないと対立が起きる
- アイツらは残業しないしやる気がない
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アイツらはミスが多すぎるし納期も遅い
- アイツらは自分さえ良ければいいと思っている
このような対立は「同じ部署内で発生」することもあれば「部署間同士で発生」することもあり、最終的には「どっちもどっちだわ」と放置されることが多いです。
周囲の人達からすれば、「社会に出れば良くあること」の一つに過ぎないのでしょう、対立が解決されないままうやむやになるのがオチですね。
私もこのような場面に幾度となく遭遇し、自分も当事者になり、いろいろと経験してきました。その中で、関係する人達の話しを聞き、そして自分が感じたことを総合的に考えた結果、分かったことがあります。
対立が発生することで分かったこと
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部署の上司(リーダー)のマネジメントが悪いと様々な場所で対立が起きる
これが対立が発生する原因です。
単なる個人間の好き嫌いで対立が起きているというよりも、個人や各部署が適切に機能していないから対立が起きてしまうのです。
そして、会社の様々な場所で対立が起きるようになると、効率よく成果が上がらない状態となり、組織は機能不全に陥ります。
つまり、上司のマネジメントが悪いと
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対立が起きて「効率良く成果が上がらない」
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「効率良く成果が上がらない」ので対立が起きる
となる訳です。
成果が上がらないとは具体的に言えば「納期が遅れる」「成果物の不具合が多々発生する」と言った状況です。
マネジメントが悪いとどうなるか?
上司のマネジメントが悪いとその部署はどうなるのか?まとめてみます。
マネジメントが悪いとどうなるのか?
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部下が成長しない
- 部署内で人間関係が悪化する
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部署内で個人間の負荷の差が大きくなる
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コミュニケーションが不足し雰囲気が悪くなる
- 部署として解決すべき問題の改善が全く進まない
簡単な言い方をすれば「チームワークがない部署」=「成果が上がらない」と言うことです。
でもこういった状況は、実は周囲からは見え方が違って見えます。
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部下の人達の働きが悪いから成果が上がらない
と思われがちです。本当は上司のマネジメント不足が原因なのに、、、。
マネジメントが悪いと成果が上がらないのですが、ではそのとき「部下の人達はどのような気持ち」だと思いますか?
部下の人達の気持ちはポジティブです
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人の役に立ちたい
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やりがいを感じたい
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皆と一緒に仕事がしたい
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困っている人に協力したい
私はこれまで、対立の当事者である人達から話しを聞いてきたのですが、根底にあるのは「ポジティブな感情」でした。
現に私が困っている時に、上司をすっ飛ばして個人的に直接「ちょっと助けて欲しい」ってお願いしてみると、男女問わず、年齢問わず、ほとんどの人が私に協力してくれました。それが時間外であってもです。つまり、部下の人達が言っていることはハッタリではなく純粋な本当の気持ちなのだと思います。
そう考えると「上司のマネジメントが悪い」ことで「部下の人達が死んだも同然」になっているとすれば、上司の罪は重いと言えます。
上司のマネジメント次第で成果が変わる
マネジメントができないダメ上司
部下のマネジメントが出来ていない上司ってどんな特徴があるのでしょうか?
マネジメントができない上司の特徴
- 決断できない
- 事なかれ主義
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夢や目標がない
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コミュニケーションが苦手
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事実を棚上げし逆切れする
- 部下を見下し信用していない
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プライドが高く失敗を受け入れない
- 部下に最低限の指示をだし放置する
- 部下のポジティブな意見を採用しない
- 出来ていない事に言い訳して正当化する
- 自分は頑張っているんだ!の気持ちが強い
私が見てきたマネジメントができない上司たちの特徴はこんな感じです。どれか一つでも該当すると「ヤバい上司」の可能性が高いです。
そして、もっとヤバいのが上司たちの心情です。
マネジメントができない上司たちの心情は?
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「自分の部署が上手くいっていない」ことを「認識」していない
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「自分の部署が上手くいっていない」ことを「人のせい」にしている
私は成果が上がらない部署の上司たちと幾度となく接してきましたが、その上司たちは自分の部署が上手くいっていないことを認識していなかったり、人のせいにする発言や行動を繰返していました。
更にたちが悪いのは、例えば私が「マネジメントができていない」ことを指摘すると「言い訳」したり「黙っているだけ」といった態度で、その後一向に改善しないのです。
人間だれしも完ぺきではないのは分かっています。だから上司が完璧だとは思っていません。でも、上司がマネジメントが出来ていない事実を認めないのであれば一生改善することはないでしょうから、会社側に判断してもらうしかありません。
会社側が上司を指導する、降格する、配置転換をする、などの対応をとってくれないと、上司と関係する人、関係部署が疲弊してしまいます。
成果を上げるためのマネジメント
上司となる人は「部下全員が成果を上げることが自分の役目だと思うこと」です。
そして何より、上司とか部下とか区別するのではなく「同じチームの仲間」として仕事をすることです。
それができれば、全員が成果を上げることは可能です。
部下全員が成果を上げるための具体的な上司の行動
- 自己研鑽をかかさない
- 挨拶と感謝をかかさない
- やるべきことを決断する
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率先して部下を名指しでほめる
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困難から逃げず、押し付けない
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夢や目標を語り進むべき道を明確にする
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部下に意見を求め最善の方向を皆で探る
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問題が発生したら早急に全員で解決する
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自ら積極的にコミュニケーションをとる
- 一人一人の役割を明確にして業務の質を高める
- 特定の人に負荷が集中しないように仕事を割り振る
- 一人一人の成長に合わせて仕事のハードルをコントロールする
この中で特に重要なのは「自ら積極的にコミュニケーションをとる」です。
コミュニケーションがない部署ではお互いの信頼関係が希薄なので、何かをやろうとしたときに協力しません。いくら仕事といっても、人間には感情がありますから、気持ちがつながっていない人とはいい仕事はできないのです。そのため、コミュニケーションをマネジメントの第一歩としておこなうことが成果を上げる近道なのです。
そして、コミュニケーションが定着してきたら、上記にまとめた「部下全員が成果を上げるための具体的な上司の行動」を適切に行って、部下のポジティブな感情を成果につながるように導きます。
これがマネジメントであり、上司がやるべき仕事だと思います。
ポイントまとめ
それでは、上司のマネジメントについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 上司のマネジメントが悪いと「様々な場所で対立」が起きる
- 対立が起きていると言うことは「効率よく成果が上がっていない」と言うこと
- 上司は「自ら積極的にコミュニケーションをとる」ことをマネジメントの第一歩とすべし
以上3つのポイントです。
関連記事:【社会の仕組み/本紹介/雑記】
以上です。