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セオドライトの特徴
セオドライトとは
セオドライトは、角度、高さ、距離を正確に測定するための光学測定器です。一般的には「トランシット」とも呼ばれ、測量の分野で広く利用されています。しかし、その高精度な測定能力は、機械組立作業や据付作業でも非常に重宝する測定器です。
たとえば、全長10mの移載ユニットの芯が、装置の芯と一致しているか?を確認したり、マテハンの据付に必要な墨打ちの基準点をマーキングする場面で、セオドライトは欠かせません。
出典:ペンタックス 電子セオドライト ETH-500シリーズ
特徴
機械組立の現場でよく利用されるレーザー墨出し器と比べると、セオドライトには大きな違いがあります。それは、測定結果を数値化することが可能なので、高い精度でわずかな変化を測定できる点です。
具体的には、レーザー墨出し器がレーザーラインによって水平ライン、垂直ラインを示すのに対し、セオドライトは望遠鏡で覗いたときに測定ポイントの角度を数値で表示したり、測定ポイントの目盛りを読取り数値化(レベル測定)することが可能です。
ただし、セオドライトはレーザー墨出し器に比べてセットアップに時間がかかるという欠点もあります。この点が、簡易的な測定との使い分けのポイントになります。
レーザー墨出し器については、下記の記事で紹介しています。
使用方法の紹介
装置の鉛直測定
セオドライトを使えば、機械装置の機内の芯の罫書き作業や、芯ズレを測定することが出来ます。
特に有効な作業を挙げると、「芯が90度に交差する場面」「上側、下側のように高低差がある構造物」のような状況での芯測定では非常に重宝します。
大型装置で90度芯が交わるような場面であっても、交わる中心点の真上にセオドライトを設置すれば、罫書きと測定ができます。
据付の墨打ち作業
マテハンのように、機械装置のレイアウトが複雑な場合の墨打ちにセオドライトは有効です。
装置を据付ける為に必要な芯が直線から90度曲がる場合には、交わる中心点にセオドライトを設置して本体を90度旋回させて罫書きが出来ます。罫書きをしたポイントとポイントを水糸で繋ぐか、墨つぼで墨打ちを行えば据付芯となります。
セオドライトと三脚
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以上です