ダイヤルゲージとは
ダイヤルゲージとは、モノの変位量を測定したり、比較測定ができる測定器です。
出典:ミツトヨ カタログ
標準形ダイヤルゲージ
テストインジケータ(てこ式)
ダイヤルゲージの測定方向と内部構造については、下記の記事で紹介しています。
精度と規格
ダイヤルゲージはJIS B 7503で規格化されています。
詳しくはミツトヨさんのカタログをご覧ください。 ⇒ 「ミツトヨカタログ」
出典:ミツトヨ カタログ ダイヤルゲージ
ダイヤルゲージは3種類
ダイヤルゲージの種類は大きく分けて3種類あり、アナログ式とデジタル式の違いだけでなく、本体の形状や測定方法の違いがあり、作業内容に応じて使い分けることが出来ます。
ダイヤルゲージの種類は3種類です
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標準形ダイヤルゲージ
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てこ式ダイヤルゲージ(ピーク形、テストインジケータ、とも呼ばれれる)
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デジタルダイヤルゲージ
分解能が同じであれば、どのタイプのダイヤルゲージを使用しても得られる測定精度は同じと考えて良いです。測定するモノの状況に合わせて使い分けるようにします。
標準形ダイヤルゲージ
標準形ダイヤルゲージは目盛りが「0.01mm」「0.001mm」の2種類が一般的です。ダイヤルゲージのスタンダードタイプで、本体のセッティングが簡単にでき、測定範囲が大きいため1ミリ単位での結果が得られる特徴があります。
標準形ダイヤルゲージ
標準形 目盛り1㎛
てこ式ダイヤルゲージ
てこ式ダイヤルゲージは別名ピーク形ダイヤルゲージやテストインジケータと呼ばれます。目盛りは「0.01mm」「0.001mm」「0.002mm」の3種類が一般的でです
標準形ダイヤルゲージと違い、測定子の角度を自在に変えられるので測定方法の自由度が高いで、深い場所や狭い場所に適しています。注意ポイントとして、測定子の角度が悪いと測定誤差が大きくなるので、角度の設定には気を使います。
また、測定できる範囲は、型式によって違いがありますが、1.0mm以上の範囲を測定できるものは無いと思った方が良いです。
てこ式ダイヤルゲージ
目盛り1㎛のてこ式ダイヤルゲージです
測定子の角度については下記の記事でまとめています。
測定子の角度について
デジタルダイヤルゲージ
デジタルダイヤルゲージの測定単位は「0.01mm」「0.001mm」の2種類が一般的です。
機種によって機能は異なりますが、例えばプリセット(測定ワークの基準値登録)、ゼロセット(表示の値をゼロに)、測定時のMAX値,MIN値、などの表示やPCへのデータ出力などが可能です。本体の形状は、標準形と同じタイプです。
デジタルダイヤルゲージ
使用例
ダイヤルゲージの使用方法は無限大ですが、機械組立におて良くある作業3つを紹介しておきます。
①LMガイド、ボールねじの平行度測定
- マグネットスタンドを併用して動作させながら平行を調整します。これらの部品はくり返し精度が良いため組付けの精度が悪いと部品へのストレスが増え動作不良や寿命の低下にもなります。
②部品の厚み、反りの測定
- 部品を定盤で測定します。ダイヤルゲージをマグネットスタンド&スライドプレートやハイトゲージなどと組み合わせて、定盤を滑らせながら測定します。
③装置内のユニットとユニットの平行と直角の測定
- ユニット同士の関係性が重要な部分には特に必要な作業です。お互いの基準となる面からの平行や直角を測定します。測定には、ストレートエッジを組み合わせて行うと測定の幅が広がります。
補足動画
新潟精機のダイヤルゲージ取扱い動画です。参考にしてください。
*標準型ダイヤルゲージの購入はこちらから
*てこ式ダイヤルゲージの購入はこちらから
関連記事:【測定器/工具 /電動工具】
以上です