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【作業/工事/ユーティリティ】

ニップルをパイプマシンで作る【アタッチメントで短い配管を加工】

2021年7月24日

 

今回は「ニップルをパイプマシンで作る」についての記事です。

配管作業で欠かせないニップルですが、ニップルはパイプマシン(ねじ加工機)ではねじを加工することが出来ないので、基本的には購入するしかありません。ところが、ニップルアダプターを呼ばれる短いパイプにねじ加工するための専用アイテムを使用すればニップルを作ることが出来ます。

そこで今回の記事では、ニップルをパイプマシンで加工するための方法をまとめておこうと思います。

 

ニップルをパイプマシンで作る

配管に欠かせないニップル

配管作業とはエルボ、ユニオン、チーズ、計器などをパイプで接続する作業のことですが、使用頻度が高く定番のアイテムに「ニップル」があります。

ニップルは「おねじの管継手」のことで、一見するとパイプ(鋼管)にねじが切ってあるだけなのですが、比較的長さが短く配管メーカーによって規格化されているモノを指します。また、ニップルは長さが短いのでパイプマシン(ねじ加工機)でねじ加工ができないこともあり、便利で必要不可欠なアイテムです。

 

ニップル

一番短いのが「ニップル、短ニップル、丸ニップル」と呼ばれるモノ

長めのニップルは「両長ニップル、長ニップル」と呼ばれるモノ

ニップル

 

ニップルには長さによって2つの呼び名(種類)があります。

  • ニップル(別名:短ニップル、丸ニップル)
  • 両長ニップル(別名:長ニップル、ロングニップル)

 

「ニップル」は一番長さが短いパイプのことで、両長ニップルは「長めのニップル」を指し長さの種類があります。どちらのニップルも市販されているので購入可能ですが、市販されている長さは規格化されています。

 

 

ニップルアタッチメントでねじを切る

配管作業をするためには、パイプ(鋼管)を必要な長さに切断して端面にねじを加工する工程が欠かせませんが、時々問題になることがあります。

 

出典:REX パイプマシン(切削ねじ加工機)

パイプマシン

 

配管作業で時々問題になることはコレです

  • ニップルは規格化されている長さしかない
  • ニップルが必要な時は購入する必要がある
  • パイプマシン(ねじ加工機)で短いパイプのねじが加工できない

 

これは結構な問題でして、必要な長さのニップルが無ければ作業は止まってしまうのです。ところが、そんなときに持っていれば役に立つ便利なアイテムがあるので紹介します。

 

便利アイテムとはコレです

  • ニップルアタッチメント

 

ニップルアタッチメント

ニップルアタッチメント

 

ニップルアタッチメントはパイプマシンで不可能であった、短いパイプ(鋼管)の端面にねじを加工をすることが可能となるアイテムなので、これさえあれば配管作業がめちゃくちゃ進みます。

 

ただここで注意があります

  • ニップルアタッチメントは「ニップル、短ニップル、丸ニップル」は加工できないかもしれない

 

ニップルアタッチメントは最短ニップル長さ(加工可能長さ)があり、一番短いニップルは加工ができない可能性があります。掴み方やセットの仕方を工夫すれば取扱説明書の記載よりも短いニップルが加工できますが、失敗するリスクもあります。とは言え、お好みの長さの「両長ニップル」が加工なのは非常にメリットですし持っておいて損しないアイテムです。

 

ニップルアタッチメントの使い方

ニップルアタッチメントの使い方

ニップルアタッチメントの使い方はこんな感じです。

  • 片側にねじ加工された配管を用意する
  • ニップルアタッチメントをパイプマシンで掴む
  • ニップルアタッチメントの六角ポルトを締付ける
  • ニップルアタッチメントにねじを手でねじ込む
  • パイプマシンでねじを切る
  • 六角ボルトを緩めて配管を回転させて取り外す

 

ニップルアタッチメントの取扱説明書

ニップルアタッチメント

 

ニップルの加工実践してみた

それでは実際に加工してみたので紹介します。

 

加工条件はこんな感じです。

  • パイプ・・・SUS 3.0mm
  • サイズ・・・1インチ(25A)
  • 長さ・・・55mm

 

加工

短いパイプをパイプマシンにチャックすると、パイプの出シロが少なくなりダイスヘッドで加工することが出来ない

ねじ切りの使い方

ニップルアタッチメントを使用すると、出シロが増えるのでダイスヘッドで加工が可能となる

ねじ切りの使い方

加工完了。長さ55mmのパイプを加工しました。

ねじ切りの使い方

 

このような感じで、ニップルアタッチメントを使用すると、通常では不可能であった長さのパイプを加工することが可能になります。

私はニップルアタッチメントを使用するようになって、作業が止まらなくなり必要な長さを加工できるので綺麗に配管ができるようになりました。まさにパイプマシンとセットで持っておきたいおすすめアイテムと言えます。

 

ポイントまとめ

それでは、ニップルアタッチメントについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • ニップルは短いのでパイプマシンで加工できない
  • 必要なニップルがないと、作業が止まってしまう
  • ニップルアダプターがあれば、短いパイプが加工可能となり、めちゃくちゃ作業がはかどる

 

以上3つのポイントです。

 

*ニップルアタッチメントの購入はこちらから

 

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以上です。

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