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【回転運動の要素】 【作業/工事/ユーティリティ】

マグネットポンプの特徴【薬品に強く構造が単純でメンテが簡単】

2021年8月4日

 

今回は「マグネットポンプの特徴/薬品に強く構造が単純でメンテが簡単」についての記事です。

マグネットポンプはポンプの中でも定番なタイプで、小型のマグネットポンプはDIYでも結構気軽に使用することができます。

そんなマグネットポンプですが、使用したことがあっても実は「構造」や「特徴」を知らない人もいることでしょう。

そこで今回の記事では、マグネットポンプの基礎情報をまとめておこうと思います。

 

マグネットポンプの特徴

マグネットポンプとは

マグネットポンプとは、モーターの出力を回転軸の直接伝動ではなくマグネットの磁力でインペラ(羽根車)を回転させて送液するポンプです。回転軸に伴うシールやパッキンがないため、別名シールレスポンプと呼ばれます。

ただし、インペラを格納しているケーシングの合わせ面にはガスケット(Oリングなど)を使用しています。

 

出典:IWAKI イワキマグネットポンプカタログ

マグネットポンプカタログ

 

特徴

マグネットポンプの特徴と欠点をまとめてみます。

 

特徴

  • 構造が単純
  • 耐久性が高い
  • 薬品に強い材料が使用できる
  • 非接触回転なので衝撃や摩耗に強い
  • 壊れても部品単体の購入ができるし交換も簡単
  • 回転軸がないため軸シールがなく液漏れリスクが少ない
  • 低容量のコンパクトな100VタイプもあるのでDIYにもおすすめ
  • 液送部分が樹脂製(耐熱100度程度)と金属製(耐熱400度程度)がある

 

欠点

  • 配管内のエアーを抜かないと送液できない。呼び水が必要
  • ケーシングの合わせ面のガスケットからは漏れるリスクがある
  • インペラーに異物が入り噛みこむと磁力伝動のためロックし易い
  • 空運転すると液による潤滑と冷却ができずに故障する(「キーン」と言う甲高い音や振動を発する)

 

種類

マグネットポンプは非容積式ポンプの遠心ポンプに分類されるポンプです。

 

ポンプの種類

ポンプの種類

 

構造

マグネットポンプは部品点数が少なく単純な構造なので部品交換が容易で、回転軸がないのでカップリングやシール/パッキンがありません。

送液の仕組みは、インペラ(羽根車)の回転によって液体を攪拌することで発生する遠心力の作用で液体に圧力と速度を与えて送液します。

 

出典:IWAKI イワキマグネットポンプカタログ

マグネットポンプカタログ

 

参考動画

マグネットポンプの原理については下記のイワキさんの動画が参考になります。

 

 

マグネットポンプのポイントまとめ

それでは、マグネットポンプについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • マグネットポンプとはマグネットの磁力でインペラ(羽根車)を回転させて送液するポンプ
  • 回転軸がないので、液漏れリスクが少なく高耐久
  • 薬品の送液に向いている

 

以上3つのポイントです。参考にしてください。

 

*マグネットポンプの購入はこちらから

 

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以上です。

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