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【作業/工事/ユーティリティ】

【手に水泡】ゴム手袋でアレルギーが起きる【天然ゴムとニトリルゴム】

2022年9月8日

 

先日のこと、いつも通りゴム手袋をして作業していたのですが、作業が終わって帰宅したら両手にアレルギー反応が出ました。

時間にすると、作業が終わってから1時間くらい経ってからです。

 

こんなアレルギー反応です

  • 両手に水泡が大量にできた

 

両手のアレルギー反応

赤くなっている部分は、水泡ができていた部分で、掻いたので潰れて皮がめくれた部分です

この写真の後にも、水泡が出来続けました

 

私は生まれたときから、アトピー性皮膚炎でアレルギー体質です。なので、その日の体調とか、周囲の雰囲気、食べモノ、薬、などでアレルギーが出ることがあります。

今回の場合、両手に水泡が出来たのですが、水泡自体は珍しくなくて、小学生の時から年に0回~2回くらい発生してました。

じゃあ、何が気になるの?ってことなんですが、短時間に両手に大量の水泡が出来たことは今までなかったので、これはいつもの水泡じゃなくて、アレルギー反応によって発生した水泡ではないのか?と思ったわけです。

 

何に反応したのか?

  • ゴム手袋

 

実は、初めて使用するゴム手袋だったんです。

今まで使用していたゴム手袋は「天然ゴム(ラテックス)」、今回使用したのが「ニトリルゴム」、ということで材質に違いがあったのです。

 

ゴム手袋でアレルギーが起きる

天然ゴムとニトリルゴムによるアレルギー

ゴム手袋の材質について調べてみると、天然ゴム(ラテックス)、ニトリルゴム、ビニール系、プラスチック系、などの種類があるようです。

今回は、天然ゴムとニトリルゴムについて話を進めますが、アレルギーについて調べてみると、ゴム手袋が原因のアレルギーは多数報告されています。

 

ニトリルゴムの手袋

 

ゴム手袋のアレルギーについて分かったこと

  • ゴム手袋でアレルギーが起きやすいのは「天然ゴム」=「ラテックスアレルギー」
  • ニトリルゴムはラテックスを含まないのでアレルギーが起きにくい

 

ゴム手袋によるアレルギーは、ほとんどの事例が天然ゴム製の手袋によるラテックスアレルギーで、科学的に証明されています。

逆に、ニトリルゴムの手袋はアレルギーが起きにくいとされていて、ラテックスアレルギーの対策として代替え品に推奨されています。

ところが、ニトリルゴムによるアレルギー事例もあるようで、絶対に信用できるか?と言われればそうではないようです。そのため、アレルギーが起きないニトリルゴムの手袋の開発も進んでいます。

 

ラテックスアレルギーの情報まとめ

ラテックスアレルギーについて

  • 天然ゴムのたんぱく質が皮膚と接することでアレルギー反応が起きる
  • 「かゆみ」「発赤」「膨疹」「水疱」が発症し、全身性に広がることもある
  • アナフィラキシーショックが引き起こされ死に至ることもある

 

天然ゴムの原料は、パラゴムの木の幹から採取される乳液(ラテックス)です。つまり、その名の通り自然の原料です。

普通、自然から採取される原料は体に優しいって思うのですが、実際にはラテックスに含まれるわずかな「たんぱく質」がアレルギー反応を引き起こすことがあります。

 

出典:ワークマン カタログ

天然ゴムの手袋

 

ラテックスアレルギーの対策

  • 天然ゴム以外の材質の手袋を使ってみる

 

そもそもですが、私は10年以上天然ゴムの手袋を使用してきましたが、一度もアレルギー反応が起きたことはありませんし、フィット感が抜群に良いので作業し易くて愛用していました。

その逆に職場の同僚には、天然ゴムの手袋をするとアトピー性皮膚炎のような症状がでて、しかも手だけでなく腕まで広がっている人が何人かいます。

本人たちは「入社して初めてゴム手袋を使うようになったけど、それと同時に手に湿疹が出るようになった」って言っているので、ラテックスアレルギーに間違いないでしょう。

そう考えると、天然ゴムが原因でアレルギーが起きる人は結構いると思われます。

 

ニトリルゴムアレルギーの情報まとめ

ニトリルゴムアレルギーについて

  • ニトリルゴムはアレルギーが起きにくい
  • 「加硫促進剤」「老化防止剤」や、加硫促進剤の分解産物によってアレルギーが起きることがある

 

ニトリルゴムは石油製品なので、たんぱく質を含んでおらずラテックスアレルギーが起きません。

ところが、ニトリルゴム手袋の製造に必要な「加硫促進剤」「老化防止剤」によってアレルギーが引き起こされたり、製造過程で発生する加硫促進剤の分解産物によってアレルギーが起きることがあります。

そのため、加硫促進剤を使用しない手袋が研究されていて、将来的にはアレルギーが起きないニトリルゴムの手袋が当たり前になると思われます。

 

出典:ワークマン カタログ

ニトリルゴムの手袋

 

ニトリルアレルギーの対策

  • 天然ゴム、ニトリルゴム以外の手袋を使用する
  • 材質を変えてもアレルギーが起きる可能性もあるのでパッチテストをする

 

ラテックスアレルギーが起きるのは珍しいことなので、自分の体がアレルギー体質の可能性があります。アレルギー体質だと、ラテックスアレルギーも起きる可能性があるので要注意です。

心配であれば、皮膚科でアレルギーテストをしてもらうか、自分でゴム手袋の切れ端を腕に張り付けてパッチテストをするのがおすすめです。これによって、何に対してアレルギー反応が出るのか?調べることができます。

 

アレルギーの検証

パッチテストでアレルギー反応を調べてみた

アレルギーのテストとして、天然ゴムとニトリルゴムの手袋の切れ端でパッチテストをしてみました。

パッチテストとは、アレルギーの原因として疑わしい物質を体に張り付けたり塗りつけて、経過観察するテストです。これによって、アレルギー反応がある物質を特定することができます。

 

パッチテスト

 

今回の私の事例ですと、天然ゴムからニトリルゴムの手袋に変えた直後に両手に水泡が出来たので、ニトリルゴムにアレルギー反応が出るはずです

 

パッチテストの結果

と言うことで、約10時間パッチテストを行ったのですが、その結果は予想外でした。

 

パッチテストの結果

  • 天然ゴムもニトリルゴムもどちらもアレルギー反応はでませんでした

 

アレルギー反応ありませんでした

 

アレルギー反応がないってことは、ニトリルゴムの手袋をしても何も起きないってことになります。

実際に、この検証の後にニトリルゴムの手袋を3日間使用したのですが、アレルギー反応はありませんでした。

ではあのアレルギーは何だったのか?

 

アレルギー反応が起きた仮説

  • その日の体調的に過剰反応した
  • はじめてニトリルゴムの手袋を使ったので過剰反応した

 

立証はできませんが、アレルギー体質の私が今までの経験で仮説すると「たまたま過剰反応でアレルギーがでた」ってことです。アレルギーって、はじめてのモノであったり、その日の体調に左右されたりするものなのです。

で、今回のアレルギーが出た状況を考えると、思い当たる節は全くないですし初めてニトリルゴムの手袋を使った1時間後に両手に水泡ができるなんて、ニトリルゴムが原因だと思っているわけです。

今後は継続してニトリルゴムの手袋を使っていくつもりなので、経過観察していこうと思います。

 

ポイントまとめ

それでは、ゴム手袋とアレルギーについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • ゴム手袋を着用して「かゆみ」「発赤」「膨疹」「水疱」が発症したらアレルギーが起きている
  • 天然ゴムはタンパク質によってラテックスアレルギーが引き起こされることがある
  • ニトリルゴムはアレルギーが起きにくいが、手袋に含まれる化学物質によってアレルギーが起きる
  • アレルギーのテストにはパッチテストがおすすめ。自分で検証できます。

 

以上4つのポイントです。

 

*ニトリルゴムの手袋の購入はこちらから

 

*天然ゴムの手袋の購入はこちらから

 

*この記事は下記のサイトを参考にしております。

 

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以上です。

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