2方向の傾きを同時測定できるデジタル水準器【新潟精機】

今回は「2方向の傾きを同時測定できるデジタル水準器【」についての記事です。

水準器は傾きを測定する機器なので組立や据付などのレベル調整作業に欠かせませんね。しかも平型やL形、マグネットの有り無し、気泡の目視読取りかデジタル表示なのか、など種類は多いです。

そんななかで先日メカトロテックジャパン2021に行ったところ、デジタル水準器のレベルニックを販売している新潟精機さんから2軸同時測定ができるデジタル水準器が出展されていて衝撃を受けたのです。

そこで今回の記事では、新潟精機の新商品である2軸同時測定ができるレベルニックDL-SXYについてまとめておこうと思います。

記事の目次

X軸とY軸の傾きを同時に測定できるデジタル水準器

機械装置や工作機械や定盤などの据え付けには、レベル調整が欠かせませんよね。

レベル調整と言っても、奥が深いもので「高さ測定」と「傾き測定（角度測定）」の2つの要素を分けて考える必要があり、測定機器を使い分けなければなりません。

精密角形水準器

例えば、私が使用している機器にはこんなモノがあります。

高さ測定に使用する機器

傾き（角度）測定に使用する機器

このような機器を状況に応じて使い分けることで「レベルの数値化」が可能となるので、より信頼性の高いレベル調整を目指すことが出来るわけです。

さて先日のことですが、国内最大級の工作機械見本市であるメカトロテックジャパン2021に行ったところ、新潟精機さんのブースで据付に関わる新製品を発見しました。

新潟精機の新製品とはコレ

＊2021年6月発売の新製品

この商品は新潟精機の主砲であるデジタル水準器（レベルニック）の進化版でX軸とY軸の2軸を同時に測定できるという機器なんです。

そもそも新潟精機のレベルニックとはデジタル水準器の代表的なモデルで、高精度で信頼性も高いので測定器の校正に使用しているメーカーもあるくらいです。

で、私が知る限り2軸同時測定ができる水準器は見たことがなかったので、少々驚いた次第です。

レベルニックの新製品

通常、水準器を使用してレベル調整する場合は2個の水準器を使用するか、1個の水準器を置き換えて作業する必要があるのですが、レベルニック DL-SXYは1台あればOKってことなんですよね。

しかも「ワイヤレスの傾きの表示機」も付属しているので、レベルニックを覗き込みながら作業する必要がなく、大物の据付や少人数での据付がスピーディーになります。これはありがたいです。

レベルニックDL-SXYの特徴をまとめてみますとこんな感じになります。

メリット

デメリット

出典：新潟精機株式会社　レベルニックDL-SXY

当然ですがメリットがあればデメリットもあるので、レベルニックDL-SXYは2軸同時測定できるけど「コレ一台あればどんな作業でも使える」ってわけじゃありません。

価格も安い訳ではなく、平型のレベルニックの2倍もします。ってことは、普段の使用する状況によっては平型のレベルニックを2台買った方が良い場合も考えられるし、予算が厳しいのならデジタルではないオーソドックスな水準器を2台購入する選択肢もあります。

私を例にすれば、レベル測定に必要な測定器は結構そろっていて今のところ不便さを感じることはないので、欲しい商品だけど今後機会があれば検討したい商品です。

それでは、傾きを同時測定できる水準器について重要なポイントをまとめておきます。

ポイント

以上4つのポイントです。参考にしてください。

＊レベルニックの購入はこちらから

以上です。