水準器とは
水準器とはなにか
水準器とは水平に対しての傾きを測定する測定器です。
下記に水準器の有名メーカーのRIKENさんの水準器紹介動画を載せておきます。
水準器の種類
機械装置を測定する水準器は主に平型、角形、磁石式スコヤ形の3種類に分けられます。
この3種類以外にもデジタル式の高精度の水準器もありますが、高価なので一般的ではありません。今回の記事では触れないので、詳しくは下記をご覧ください。
参考
平形
平形はコンパクトなストレート形状で、水平の測定用です。
平形

角形
角形は四角形タイプです。水平と垂直が測定でき四方の面を活用すれば、平形よりも測定方法のバリエーションが豊富です。
角形
磁石式スコヤ形
磁気式スコヤ形はL形状にマグネットを搭載しており、垂直の測定に優れています。測定面が鉄のような磁性体であれば、強力なマグネット(ON/OFF切替可)で引っ付くので手放しで測定することも可能です。
磁石式スコヤ形

測定条件
水準器で測定する面は、平面度が良い事(機械加工やキサゲ加工など)が条件となります。
測定面に置いた時にガタツキがあるような面では、気泡が定位置に定まらず測定はできません。
水準器の精度
水準器の感度の目盛りの単位は≪mm/1m≫で、一目盛りの単位が【0.02mm/1m】【0.05mm/1m】【0.1mm/1m】の3種類があります。
水準器の全長には種類があり、水準器の全長が接している平面の精度表示となります。
測定のポイント
非常に感度が良く水準器の狂いや気泡が温度により膨張して気泡の長さが変わる事があります。
測定した結果が本当に正しいのかは水準器の向きを180度変えて、もう一度測定し結果を比べて判断します。結果が「±1目盛以下のズレ」でしたら水準器に狂いはないと思います。「±2目盛のズレ」だと測定面の面精度や強度/歪も考えられますし「±2目盛以上のズレ」水準器が狂っている可能性が高く校正が必要になります。
気泡のズレ量確認


校正は冒頭のRIKENさんの動画で紹介されていますので、そちらをご覧ください。基本的には定盤さえあれば自分で校正が出来ます。
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以上です