【材料/溶接/加工/表面処理】

充電式ドリルで安全にタップ加工をする方法【コードレスドリルの使い方】

2019年12月16日

 

今回は「充電式ドリルで安全にタップ加工をする方法」についての記事です。

現場でタップ加工と言えば、手作業でのタップ加工が一般的ですが、少々効率が悪く感じます。

そこで今回は、効率を考えて充電式ドリルでタップ加工をする方法を紹介しようと思います。

 

現場で行うタップ加工

タップ加工ってなに?

タップ加工とは材料(部品)の穴にねじ山(雌ねじ)を切る事で、「タップを立てる」と言われたらこのことです。

 

何かを組立てるには「タップ加工」された部品が無ければ始まりません。つまり、穴とタップの組合せで部品を形成する事がスタンダードです。

部品の固定にはボルトナット固定の方法もありますがタップと比べると問題が多いのでお勧めできません。

 

*タップとボルトナットを比べてみました

部品の固定方法 ねじの締付作業 締付け時の力 ねじの有効長 部品の位置調整
タップ 作業し易い 力をかけやすい 深さは自在 調整し易い
ボルトナット 作業しにくい 力をかけにくい ナットの規格に依存 調整しにくい

 

タップには種類がある

タップには用途に応じていくつかの種類があります。私の場合は2種類のタップを使い分けています。

 

*私の使用しているタップ

タップの種類 穴の形状 キリ粉の出具合 強度
ポイントタップ 貫通穴 先端側に出る 折れにくい
スパイラルタップ 止まり穴 手前側に出る 折れやすい

 

ポイントタップとスパイラルタップ

 

現場で行うタップ加工

タップ加工は部品を製作する時にやっておきたい加工なのですが、実際にはそうもいかない事情があります。

 

タップ加工がされていない事情

  • 現場改造の時に必要なタップ・・・改造を予測して装置を製作することはないので、改造となった時にタップ加工の追加が必要になる場合がある
  • 装置のベースフレームなどの製缶フレームのカバー・・・製缶モノなので歪で寸法が出ない/出ていない場合があるのでカバーなどの精度が必要のないモノは現合穴あけとなる事が多い

 

このような状況の時には、現場で(その場での作業)でタップ加工する事になります。

 

タップ加工の方法/選択肢

現場でタップ加工する場合の方法を考えてみますと、私のやり方としては2通りあります。

 

私のやり方

  • タップハンドルで手作業で加工する
  • 充電式ドリル(コードレスドリル)を使用し半自動的にタップ加工する

 

通常その場でタップ加工する場合には、タップハンドルで加工する方法が一般的ですが、作業効率を考えたときに充電式ドリルを使用する方法がおすすめです

この方法は馴染みがない方が多いと思いますので紹介しようと思います。

 

ラチェット式タップハンドル

 

充電式ドリルで安全にタップ加工をする方法

メリットとデメリットがあります

まずは、充電式ドリルでタップ加工をする場合のメリットとデメリットについてまとめてみます。

 

メリット

  • 作業速度が速い
  • 一定の回転トルクで加工するのでタップが折れにくい
  • 充電式ドリルには設定の負荷以上に回転しない「トルククラッチ」機能があるので、タップを折るリスクが少ない

 

デメリット

  • タップの挿入角度が直角に出来ない可能性がある。角度は手/腕の角度次第なので難しい
  • M8以上の大きさになるとタップがチャック部分で滑ったり、パワー不足で加工が難しくなる。(M8以上のタップはタッパーが良い

 

このようなメリット/デメリットがありますが、最大のメリットは「作業速度が速い」事が挙げられ、使いこなせれば作業効率が非常に向上するので良い手法だと思います。

 

加工方法

タップ加工はどのような方法であっても、タップを折るなどの失敗のリスクが高い作業だと思いますので、作業のポイントをしっかり確認しておきましょう。

 

作業のポイント

  • 速度は低速に切り替えておく
  • タップは折れやすい工具なので切削油を必ず塗布する
  • トルククラッチの目盛は低めで始める(各メーカーで違いがあるので実際にやってみて目盛を調整する)
  • 角度が定まりにくいので、第三者に確認してもらったり、挿入角度を側面からのぞき込んでみて確認しながらおこなう

 

ドリルの設定箇所

 

ドリルの角度を確認

 

上記の写真を参考に、作業のポイントを守っていただければ効率できにタップ加工ができます。

 

充電式ドリルでタップ加工をするポイントまとめ

それでは、充電式ドリルでタップ加工ついて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • タップ加工は、現場でおこなう状況が多々ある
  • 現場でタップ加工する方法は、タップハンドルを使用する か 充電式ドリルを使用する
  • 充電式ドリルでタップ加工する方法は、タップを折るリスクが低く、作業が速いのでおすすめ

 

以上3つのポイントを覚えておきましょう。

 

タップ加工を充電式ドリル(コードレスドリル)でおこなうやり方を知らない人も多いと思いますが、想像よりも簡単で安全に出来るやり方です。おすすめです。

*おすすめのコードレスドリルについての記事はこちらをご覧ください。

要チェック
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*私のおすすめのコードレスドリルはマキタ製です。

*M8以上のタップ加工には「タッパー」がおすすめです。

 

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以上です。

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