当ページのリンクには広告が含まれます

【材料/溶接/加工/表面処理】

ネオスポンジと金属の接着はセメダイン575F【最強です】

2022年1月12日

 

今回は「ネオスポンジと金属の接着はセメダイン575F」についての記事です。

ネオプレンスポンジは機械装置に使用される頻度が高く一般的なスポンジです。使用する場合には、両面テープや接着剤で張り付けて使用することが多いのですが、貼り付けに失敗してしまうことも結構あります。私は過去に、ネオプレンスポンジをセメダインのスーパーX(接着剤)で接着したら、見事にきれいに剥がれてしまったことがありました。

そこで今回の記事では、ネオプレンスポンジと金属を接着するのにおすすめの接着剤とやり方を紹介しようと思います。

 

ネオプレンスポンジと金属の接着におすすめの最強接着剤

ネオプレンスポンジの特徴と用途

ネオプレンスポンジとは通称「ネオスポンジ」や「CRスポンジ」と呼ばれる、ネオプレンゴムを発砲させたゴムスポンジのことです。

*補足、ネオプレンゴムの別名は「クロロプレンゴム」であり、発砲させたスポンジをクロロプレンゴムスポンジとも言います。

 

ネオプレンスポンジ

ネオプレンスポンジ

 

ネオプレンスポンジの特徴

  • 軽量である
  • 吸水性が低い
  • 耐候性が良い
  • 衝撃吸収が良い
  • 耐熱性、保温性が良い
  • 密着性、気密性が高い

 

このような特徴は機械装置などの工業系に最適なので、広く普及しているゴム系材料です。

 

ネオプレンスポンジの接着はセメダイン575F

ネオプレンスポンジは、機械装置に使用されることが多い材質なのですが、使用するときに困ってしまうことがあります。

 

ネオプレンスポンジの困ったこと

  • 金属にネオプレンスポンジを貼りつけても、しっかり接着できない

 

これはネオプレンスポンジに限った話ではありませんが、金属部品に樹脂系の材質を接着する場合、引っ付かなかったり、すぐに剥がれてしまったりと、なかなかうまくいかないことがあるんです。

普通はあきらめて適当な接着剤や両面テープで張り付けて、なんとなく終わりってこともあるのかもしれませんが、実は接着は結構奥が深くて、正しいやり方で最適な接着剤を使用すればものすごく強く接着することが可能なのです。

ということで、私はネオプレンスポンジと金属の貼り付けについて、実際にいくつか接着剤を試したのですが「これは良い」と思った接着剤が見つかったので紹介します。

 

ネオスポンジと金属の接着におすすめはコレ

  • セメダイン 575F

 

セメダイン 575F

セメダイン575F

 

接着剤大手メーカーのセメダイン株式会社さんのHPで調べてみると、Q&Aコーナーで、クロロプレンゴムスポンジ(ネオプレンスポンジ)には接着剤「UT100B」か「575F」が適すると回答が見つかりました。

「UT100B」は電気電子部品用ウレタン系接着剤なので、金属部品との接着には向いていなさそうだと思い「575F」を使用したのですが、私の想像以上にしっかりと接着できました。

 

引用:セメダイン Q&A 工業用

Q:スポンジを接着したい。

A:スポンジの種類によって適する接着剤は異なりますので、以下をご参考にご検討ください。
なお、接着するスポンジの形状、性状、面積、使用環境により、接着が難しいケースがあります。
必ず事前に接着性をお試しくださいますよう、お願い申し上げます。

  • ウレタンスポンジ…UT100B、スーパーXNo.8008
  • シリコンスポンジ…スーパーXNo.8008、EP001K
  • ポリエチレンスポンジ…スーパーXハイパーワイド(家庭用)
  • クロロプレンゴムスポンジ…UT100B、575F
  • EPDMスポンジ…UT100B、スーパーXNo.8008

 

セメダイン575Fの接着方法

私の接着方法

575Fの接着はパッケージに記載してある使い方を読んだ上で、やり方をアレンジして実戦してみました。

やってみた作業は、ステンレスにネオプレンスポンジをガスケットとして張り付ける作業でした。

 

ネオプレンスポンジと金属の接着手順

  • 金属部品の表面をサンドペーパーで削り足付けする
  • 金属部品を脱脂して乾燥させる
  • 575Fを金属とネオプレンスポンジの両面に塗布する
  • 均一に伸ばして5分から10分乾燥させる
  • 乾燥して手で触れてもべたつかなくなったら張り合わせる
  • 強く抑えて、加圧して接着する

 

事前の準備として、575Fは購入してもヘラや平型のノズルは付属してきませんので、事前にヘラを用意しておきます。

実際に作業を行ってみて難しく感じた工程は、塗布して均一に伸ばす作業でした。塗布面積が広かったせいか、ヘラで伸ばしている最中に乾燥してしまい若干ゼリー状の接着剤ところどころに発生してしまったことです。なので面積が広い場合は二人作業で手際よく塗布して伸ばしたほうが良いと感じました。

 

動画の解説

ユーチューブで調べてみたところ、「(株)扶桑ゴム産業 動画」さんから757Fの接着方法が紹介されていました。ゴム板同士の接着ですが、私が行った金属とネオプレンスポンジの接着と同じやり方になっているので、参考にしてください。

 

 

ポイントまとめ

それでは、ネオプレンスポンジと金属の接着について重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • ネオプレンスポンジと金属は接着剤があっていないと剥がれてしまう
  • セメダインの575Fはネオプレンスポンジと金属の接着におすすめ
  • 接着は適切なやり方で施行する。取扱説明書は必ず読むことが大切

 

以上3つのポイントです。

 

*セメダイン575Fの購入はこちらから

 

*接着を学ぶために最適な本を紹介しています

要チェック
接着の基礎を学ぶためにおすすめの本【接着入門】

  今回は「接着の基礎を学ぶためにおすすめの本」についての記事です。 私個人的には接着はもの凄く気になる分野で ...

続きを見る

 

関連記事:【材料/溶接/加工/表面処理】

以上です。

-【材料/溶接/加工/表面処理】
-,

© 2024 機械組立の部屋