CC-Linkの通信ケーブルを配線していると終端抵抗を接続する作業があります。
ところが終端抵抗には110Ωと130Ωの種類があり、抵抗器の色で抵抗値を見分ける必要があります。
と言うことで、今回の記事では「色」の見分け方をまとめおきます。
CC-Linkの終端抵抗の種類は色で見分ける
CC-Linkの末端には終端抵抗が必要
CC-Linkのケーブルは通信ケーブルですが、通信ケーブルの末端には終端抵抗を取付けなければなりません。CC-Linkケーブルを各局を経由して順番に配線し一番末端(最後)にあたる局にCC-Linkと終端抵抗を配線します。
引用:ノイズ対策COM 終端抵抗について
終端抵抗(しゅうたんていこう)とは、コンピュータ機器・無線機器などで使用する特に周波数の高い通信ケーブルの末端に取り付ける電子部品です。信号の不要反射を防ぐために抵抗器などによって高周波信号のエネルギーを消費させます。
(中略)
ケーブルを伝わる電気信号を“波形”に置き換えて考えると、ケーブルの終端へ進むにつれ抵抗の値が変わると波形自体は徐々に形を変えてしまい、終端側で一部反射し、本来の伝送力を発揮できない状態になってしまいます。
(中略)
この反射を起こさないようにするために、ケーブル(伝送路)の端に、伝送路の特性インピーダンスと等しいインピーダンス(実際は抵抗)を接続することが必要で(インピーダンスマッチングと呼びます)、この端に抵抗を接続することを、終端 するといい、接続する抵抗のことを終端抵抗 と呼びます。
と言うことで、終端抵抗を取りけないと通信ができないトラブルが発生しますので、ハード図面に記載されているはずですが忘れずに取付けましょう。
終端抵抗の見分け方
CC-Linkの終端抵抗は2種類あるので、仕様に従いどちらかを使用します。(終端抵抗はCC-Linkを使用する機器やコネクタに同梱されています。単品で購入も可能です。)
終端抵抗の種類
-
110Ωの終端抵抗
-
130Ωの終端抵抗
CC-Linkの終端抵抗
見分け方は2通りあります
- 抵抗器の色が「茶茶茶金=110Ω」「茶橙茶金=130Ω」
-
配線の色が「黒=110Ω」「白=130Ω」(参考です)
抵抗器の抵抗値は色(カラーコード)によって抵抗の大きさを表示するようにJISで規格化されているので、色で見分けることが出来ます。
色が4色の場合、左の1番目~3番目までが抵抗の大きさを表す色で、4番目の色の「金色」は抵抗の大きさではなく「抵抗値許容差」を表す色となっています。なので、110Ωと130Ωを見分けるだけなら左の1番目から3番目の色で判断すればOKです。
配線の色は「参考の見分け方」としてください。と言いますのは、あくまでも抵抗値は抵抗器の色で区別されているもので、配線の色は終端抵抗の製造メーカーによってもしかしたら違う可能性があります。
参考
抵抗器のカラーコードの読み方の参考になるサイトを紹介しておきます。
終端抵抗の取付け参考
終端抵抗の取付け方法を紹介します。
CC-Linkのコネクタに通信ケーブルと終端抵抗を一緒に噛ませる形になります。コネクタ配線の場合、終端抵抗の電線にブレード端子またはフェルール端子を圧着してコネクタに取付けます。
終端抵抗を取付ける
ポイントまとめ
それでは、CC-Linkの終端抵抗について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 終端抵抗は通信ケーブルの末端に必ず取り付ける
- 終端抵抗は抵抗器の色で抵抗値を見分けることが出来る
- 取付け方法は末端の通信ケーブルの端子部分に一緒に噛ませる
以上3つのポイントです。
*終端抵抗の購入はこちらから
*CC-Linkの通信ケーブルの購入はこちらから
関連記事:【電気配線/制御盤製作 】
以上です。