【電気配線/制御盤製作 】

機械組立目線の制御盤組立の曖昧さ/器具や電線や端子台の戸惑い

2020年4月9日

 

今回は「制御盤組立の曖昧さ/機械組立の目線」についての記事です。

機械組立工の私が初めて制御盤組立をおこなって感じたこと、、、それは制御盤組立には曖昧なことが多いと言うことでした。

今回の記事では私が感じた制御盤組立の曖昧さについてお話しようと思います。

 

制御盤組立の曖昧さ

機械組立工の私が初めて制御盤組立を体験して感じたこと、それは制御盤組立は「曖昧」であると言う事です。

 

私が感じた曖昧なこと

  1. 器具の取付け
  2. 器具の名称
  3. 電線の太さ
  4. 端子台の取付け

この4つが曖昧で、機械組立工の私にとっては戸惑いがありました。

 

それでは具体的に話を進めます。

 

器具の取付け

制御盤の組立てで初めに行うのが器具の取付です。

器具は制御盤の中板に取付けられるのですが「取付穴の図面が無い」「取付穴が無い」場合がほとんどです。機械装置では部品に取付穴が無い場合は通常ありえませんが、制御盤の場合には作業者が穴位置を決定して加工しなければなりません。

 

器具の取付け

 

加工図面があれば、外注で盤の箱を製作する時に中板の穴加工もできますし、外注で出来なくとも配線作業者が図面を見ながら加工できます。

しかしそれが「出来ない」「出来ていない」のが常識なのです。

あるのは「全体の器具配置図」だけです。

 

それは「なぜ」なのか?結論は「配線都合」だからと言う事です。

  • 配線のやり易さ
  • 美観(綺麗に見える配置)
  • 器具同士の距離感(近すぎると問題がある時)

このような要素を踏まえ、器具配置図を元に実際に器具を中板にレイアウトして配置の具合を調整して決定するのです。

この作業もベテランともなると、器具を実際に配置することなく器具の寸法が頭に入っているのでイメージだけで決定できるようになるようです。

しかしながら、最近は「器具配置図に位置関係の寸法を記載」する設計者もいるようですので、少しずつ改善されてきているのかもしれません。

 

*補足

機械装置の穴あけと違い、電気配線は1mm、2mm穴位置がズレても何ら問題ありません。器具の取付け精度より、確実な結線が重要です。

 

器具の名称

器具を配置図を元にレイアウトしたり、配線作業をする為には器具の名称(何に使用している器具なのか)が分からないと作業ができません。

 

器具の名称

 

機械装置と違い、購入品の器具の組合せで制御盤を構築するので「同じ器具」「同じ型式の器具」が沢山あるので、「何に使用している器具なのか」を明確にするために、器具の1つ1つにアルファベットの記号で意味を持たせます(名前を付ける)

実はここに問題がありまして名前があれば分かり易くなるはずなのですが、ネーミングは設計者によって違うようです。JISで基本となる表記はあるようですが、それを設計者がアレンジしたり、そもそも設計者オリジナルの名前であったりします。

私のような不慣れな作業者は名前からでは判断できず、逆に混乱してしまうかもしれません。

 

電線の太さ

電線の太さは配線図に記載がある場合と無い場合があります。機械装置の場合で例えるとエアー配管のチューブ径やボルトのサイズが未確定のような感じです。

 

電線の太さ

 

記載がない場合には器具の電流容量から電線のサイズを選定しますが、ここにも曖昧さがあります。

選定した電線に対して、太めサイズの電線を使用してもOKだと言う事です。

勿論、電線サイズの選定には電流容量と温度や安全率も見て選定しますが「どっちのサイズでも良い」って事があり、作業者によって太さが変わってくる場合があります。

ただ経済的にも作業性的にも細目の電線を選定した方が良いのでしょうが、配線作業者任せの側面があります。

 

端子台の取付け

器具の取付けは基本的には垂直に取付けますが、端子台に限ってはそうとも限らないようです。

 

電線の太さ

 

端子台は制御盤の下側エリアに取付ける事が多いのですが、そうなると作業者の目線より下になるので見えにくく作業がやりづらい場合があります。

そのような時には作業者が端子台の取付けを市販のブラケット使用して、嵩上げしたり角度を付けて斜めに取付たります。

ただ、これも特にルールがあるわけではなく「作業者任せ」です。「見えにくい」「作業がやりづらい」と思うのか?思わないのか?と言う事ですね。

 

制御盤組立の曖昧さのポイントまとめ

それでは、制御盤組立の曖昧さのについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 中板に器具の取付穴の図面がなかったり、そもそも取付穴が無い。器具の取付穴は自分で現合加工する
  • 図面上の器具の名称に規則性がない。設計者に確認が必要
  • 電線の太さは配線図に記載が無い場合があるので、自分で器具の容量から選定する
  • 端子台の取付にルールはなく、作業性や視認性を自分で判断して取り付ける

 

以上4つのポイントが私が感じた曖昧さです。

 

まとめ

今回は、制御盤組立の曖昧さについて私が感じたことを紹介しました。機械組立に長らく従事しているとそのギャップの衝撃は計り知れません。「そんな感じなの?」って思ってしまいます。

今後も制御盤組立を継続していくのでルールや決め事、テクニックなどを明確にして記事にしていくつもりです。ご期待ください。

 

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以上です。

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