今回は「ロックタイトの塗布量はイージーハンドポンプで調整」についての記事です。
機械を組立てていると、ねじやピンにロックタイトを塗布することがありますね。この作業、ときどきだったら気にならないのかもしれませんが、私はねじやピンに日常的に使うのでうまく塗布できない不満がありました。
そんな不満を解消してくれたのが最近気に入って使っているロックタイト「イージーハンドポンプ」です。
記事の目次
ロックタイトの塗布量調整にはイージーハンドポンプ
ロックタイトを塗布するときの問題点
ねじの緩み止め剤やベアリングやピンに使用するはめ合い接着剤と言えば「ロックタイト」が有名なブランドですよね。
下記の記事では、ロックタイトの種類の使い分けと塗布するときのポイントを紹介していますが、実は以前からロックタイトを塗布するときに不満なことがありました。
ロックタイトの参考記事
ロックタイトを塗布するときの不満はコレです
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塗布量がうまく調整できない
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塗布したくない部分に付着してしまう
ロックタイトの先端は細くて、とんがり形状なので塗布し易くなっているのですが、それでも「接着剤が出すぎてしまう」「たくさん出て変なとこに付いてしまう」「小さくて細かいところをピンポイントで狙えない」なんてことが結構あります。
接着剤が出すぎてしまえば、モッタイナイですし、ふき取りも面倒です。変なところに付いてしまうと、目的と違う部分が固まってしまって、後になって分解できなくなってしまう、、、、こんなこと、嫌ですよね。
塗布にはイージーハンドポンプがおすすめ
ロックタイトを塗布するときの不満を解決するためには「イージーハンドポンプ」が超おすすめです。
出典:ヘンケルジャパン イージーハンドポンプ
イージーハンドポンプは2021年2月に発売したばかりなので、知らない人も多いかもしれませんね。
私は展示会で見つけてすぐに購入して使っていますが、塗布量の調整が簡単になっていますし、ピンポイントで塗布することが出来るようになっているので、気に入っています。そしてなにより、、、、見た目がカッコいいので、仕事やってる感がかなりあります。
イージーハンドポンプ特徴をまとめ
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ノズルの角度が変えられる
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逆さまにしても使用できる
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吐出量はトリガーを1 回プッシュで1 滴、出すぎない
いままで、ロックタイト本体のボトルを押して使っていた時に比べたら雲泥の差です。
下記に、ヘンケルさんの紹介動画を載せておきます。
ちょっと、ここでお知らせです。良いことばかり言ってきましたが、イージーハンドポンプには短所もあるのでまとめておきます。
短所まとめ
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使いまわしができない。一つのボトルの専用として使用する
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値段が高い、ネットショッピングで1個3300円以上となっている
イージーハンドポンプは高価なので、いろいろなロックタイトに使いまわししたいところですが、ポンプの中に入ってしまった接着剤(液体)は粘度があり簡単には洗浄できません。なので、一つのボトルに一つのポンプって感じで使用したほうがいいです。使いまわしにはおすすめできないです。
そう考えると、使い勝手は良いのですが、コスパは悪い印象になってしまいます。
【検証】実際にやってみた
ポンプとロックタイトのボトルの合体は、ねじ込みではなく、ボトルの蓋を取外してポンプを差込み、レバーを切り替えてロックするだけです。
イージーハンドポンプ
まず初めに驚くのが、パッケージがかっこよすぎるってことです。
ポンプを差し込んでロックする
液体を塗布するためにはポンプのトリガーをプッシュするのですが、一番初めの段階では液体がポンプに充填されていないので、何度もトリガーをプッシュします。ところが、何度もプッシュしても液体の粘度が硬いとなかなか上がってこないので、数回のプッシュと放置を繰返す必要があります。なので「ポンプ壊れてない?」って思うかもですが、少し時間をかけてみてください。
イージーハンドポンプ
液体はプッシュと放置を何度も繰り返すと出てきます。ちょっと時間がかかりますね
液体の吐出量はトリガーを1 回プッシュで1 滴です。下記の量を参考にしてみてください。
イージーハンドポンプ
液体の1回の吐出量はカタログ値で平均30mgです。
ポイントまとめ
それでは、イージーハンドポンプについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- ロックタイトの塗布は「塗布量がうまく調整できない」や「塗布したくない部分に付着してしまう」問題がある
- イージーハンドポンプを使えば「ノズルの角度が変えられる」「逆さまにしても使用できる」「吐出量はトリガーを1 回プッシュで1 滴」です
- 一番初めのセットアップでは、ポンプがなかなか液体をくみ上げることができないので時間がかかる
以上3つのポイントです。
*今回紹介したイージーハンドポンプの購入はこちらから
関連記事:【潤滑油/グリス/ケミカル 】
以上です。