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【潤滑油/グリス/ケミカル 】

グリースガンの種類とニップルに合ったノズル

2021年8月3日

 

今回は「グリースガンの種類とニップルに合ったノズル」についての記事です。

機械装置を組立てたり、メンテナンスするとき欠かせない作業としてグリース給油の作業がありますが、皆さんはやったことありますか?

グリースの給油は手作業でグリースを詰める方法とグリースガンと呼ばれる工具を使用して給油する方法がありますが、その中でも今回の記事ではグリースガンについての基礎情報を紹介しようと思います。

 

グリースガンの種類とニップルに合ったノズル

グリースガンとは

グリースガンとは、給油が必要な部分にグリースを送り込む工具全般のことを指しますが、一般的にはグリースの逆流防止機構を内蔵したグリースニップル(給油口)に差し込んでグリースを強制給油する工具のことをグリースガンと呼んでいます。

 

*ヤマダコーポレーションさんはグリースポンプのパイオニアのメーカーです。

出典:ヤマダコーポレーション ルブリケーション機器 カタログ

グリースガン

 

グリースの充填方法

グリースガンにはあらかじめグリースを充填しておく必要があり、その充填方法には2つの方式があります。

 

カートリッジのグリース

カートリッジ式グリス

 

グリースの充填方法の方式はコレです

  • 手詰式・・・グリースガン本体に手作業でグリースを詰める
  • カートリッジ式・・・カートリッジ式のグリースをグリースガンにセットする(グリースを手詰めして使用することも可能)

 

上記2つの方式のうち主流なのはカートリッジ式で、手を汚さずに素早く簡単に充填できるメリットがあるので普及しています。

もう一方の手詰式はデメリットが多く使い勝手が悪いのでおすすめしません。例えば、手作業でグリースを詰めるので手やグリースガンがグリースまみれになってしまったり、グリースに空気が混入してしまい給油しようとしたらエア噛みによってグリースが出てこないことがあるためです。

 

グリースの供給方式

グリースガンからグリースを供給する方法は大きく分けて「電動タイプ」「手動レバータイプ」「エア駆動タイプ」の3つの方式があります。

 

出典:ヤマダコーポレーション グリースガンシリーズ カタログ

グリースガンの種類

 

3つの供給方式を一覧にまとめるとこのようになります。

電動タイプ 手動レバータイプ エアー駆動タイプ
特徴 給油箇所が多い場合は楽 動力不要なので条件や環境を選ばない 給油箇所が多い場合は楽
価格 高価 安価 少し高価
動力 電気 人力 圧縮空気
軽さ 重い 普通 少し思い
外形や取り回し ボディが大きい スリムでシンプル エアーホースが邪魔
入手のしやすさ 売っていないかもしれない どこのホームセンターでも入手可 売っていないかもしれない

 

この中でも、スタンダードな方式で一番普及しているのは手動レバータイプです。安価で作業環境を選ばず給油ができるし単純構造なので故障することはまずありません。

なので、もしどれを購入すればよいか?迷うようなら、まずは手動レバータイプを購入すると良いでしょう。

 

ノズルとニップルの相性

グリースを給油する場合に注意しければいけないポイントがあります。

 

給油の注意ポイントはコレです。

  • グリースガンのノズルとグリースニップルの形状の相性

 

ノズルの先端の形状

ノズルの形状

 

グリースニップルは給油口の形状に種類があるため、グリースガンのノズルの形状を使い分けなければいけません。

もし、形状が合っていないとノズルをニップルに差し込むことが出来なかったり、差し込んで給油してもグリースが横から漏れてきます。

 

下記の資料でノズルとニップルの相性を確認してみてください。

出典:ヤマダコーポレーション ハンドグリースガン 取扱説明書

ノズルとニップルの組合せ表

ノズルとニップルの組合せ表

ニップルの種類

ニップルの種類

 

 

ノズルの工夫と種類

グリースガンのノズルはニップルとの相性だけでなく、実際に給油するときの作業のやり易さもとても重要です。

 

出典:ヤマダコーポレーション グリースガンシリーズ カタログ

ノズルの種類

 

上記の資料にあるようにノズルの種類は多いですが、ノズルとニップルの相性が合っていてもうまく給油できないことが結構あります。

 

例えばこんな事です

  • ニップルとの角度が微妙に合わなくて、給油するとグリースが漏れてくる
  • ノズルをニップルに差し込む力が弱くて、給油するとグリースが漏れてくる
  • 狭い場所にニップルがあり、ノズルが届かなかったり、干渉して差し込むことができない

 

いかがでしょうか?給油あるあるではないでしょうか?

 

そこで、このような悩みを改善するためにこんな工夫がおすすめです。

  • ストレートタイプ(パイプ)とフレキシブルタイプ(ホース)のノズルを使い分ける
  • 「ストレートノズルを曲げる」や「ノズル先端を90°エルボや45°エルボで角度変更する」など

 

ノズルの角度を変える(参考)

ノズルの角度

 

もしうまく給油できないときがあれば、参考にしてみてください。

 

グリースガンのポイントまとめ

それでは、グリースガンについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • グリースガンはグリースニップル(給油口)に差し込んでグリースを強制給油する工具
  • カートリッジ式のグリースガンがおすすめ
  • グリースガンには「電動タイプ」「手動レバータイプ」「エアー駆動タイプ」がある
  • ノズルとニップルの相性が合っていないと、うまく給油できない
  • 給油作業がやりにくいときはノズルの角度を工夫する良い

 

以上5つのポイントが大切です。

 

 

 

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以上です。

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