今回は「エアーチューブを滑らせて配管する方法」についての記事です。
機械装置の動力として圧縮空気は定番ですが、圧縮空気に必要不可欠な作業としてエアーチューブの配管作業があります。
この作業は機械組立を行っている人の多くが経験している事だと思いますが、部品の組付けと違い意外と時間がかかったり手間がかかる作業なので苦手な方も多いのではないでしょか?
そこで今回の記事では、エアーチューブとして一般的なウレタン素材のエアーチューブの配管作業の作業効率が上がる方法を紹介しようと思います。
記事の目次
エアーチューブを滑らせて配管する方法
エアーチューブの配管の不満
圧縮空気を動力とする機械装置を組立てるときには「エアーチューブの配管作業」が必要になりますが、実はこの作業には作業効率に関わる問題があります。
エアーチューブの作業効率に関わる問題はコレです。
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ウレタンのエアーチューブは、束になると絡まってしまいスムーズに配管作業ができない
参考
*エアーチューブの種類ついてはこちらの記事で紹介しています。
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【圧力】エアーチューブの種類と特性一覧【エアーホースを使用環境で使分ける】
続きを見る
なぜスムーズに配管が出来ないのか?その理由はコレです。
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エアーチューブ同士が絡み合ってほどけない
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ウレタンのエアーチューブ同士は滑りが悪い
このようなこと、エアーチューブの配管作業をしたことがある人なら、1度は感じたことがあるのではないでしょうか?
ウレタンのエアーチューブ
スムーズに配管するアイテム
ウレタンのエアーチューブをスムーズに配管するためにはどうすればいいのか?
実はそんな悩みを解決する良いアイテムがあります。
スムーズに配管するアイテムはコレです。
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電気配線用の入線用潤滑剤を使用する
そして、私が使用しているおすすめの入線潤滑剤はコレです
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株式会社マーベルの「ケーブルスライダー」
株式会社マーベルの「ケーブルスライダー」
このスプレーは電気配線の作業に使用するスプレーなのですが、試しにウレタンのエアーチューブに使用してみたところ、めちゃくちゃ配管作業が楽になったんです。
これは、マジでおすすめです。
ケーブルスライダーの特徴と使用例
ケーブルスライダーの特徴
株式会社マーベルさんから販売されている入線用潤滑剤にはいくつか種類がありますが、おすすめは、下記のカタログの左側のスプレータイプの商品です。
ケーブルスライダー(スプレータイプ)の特徴をまとめますとこうなります。
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シリコン剤を使用したスプレー
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ウレタンのエアーチューブが絡まない
- ウレタンのエアーチューブの滑りが良くなる
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電線管の防錆、電線被覆の保護に役立つ
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スプレータイプなので持ち運びと使い勝手がよい
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非常になめらかな滑りで、ケーブルと電線管の摩擦を半減し楽々入線できる
いかがでしょうか?使ってみたくなりませんか?
使用例の紹介
私がケーブルスライダーを使用する状況は、ウレタンのエアーチューブを配管するときで、特に10本以上の束になるような状況では威力を発揮します。
使い方を紹介しますと、まず初めに束になったウレタンのエアーチューブにケーブルスライダーをスプレーしてなじませます。次にエアーチューブの束を揺らしながら絡みをほぐします。すると、いとも簡単に絡みが取れていくのです。
そして最後に、エアーチューブをルートに従って通す配管作業をおこないます。この作業ではシリコン効果でスルスル滑るのでエアーチューブを引っ張る作業が非常に楽にできます。
いかがでしょう、作業効率の良さがわかっていただけたでしょうか?
塗布してなじませると絡まず整列する
ウレタンのエアーチューブは本数が多いと絡む
スプレーしてなじませると絡まず整列する。この状態で引っ張ると滑りが良いので作業がしやすくなる
ウレタンのエアーチューブのポイントまとめ
それでは、ウレタンのエアーチューブついて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- ウレタンのエアーチューブは束になると、「絡み合ってほどけない」「滑らない」ので配管しずらい
- ケーブルスライダーを使用すると、絡まず滑りが良くなるので配管作業が楽になる
- ケーブルスライダーは、配線の入線作業で使用するシリコンスプレー
以上3つのポイントです。是非参考にしてください。
*ケーブルスライダーの購入はこちらから
関連記事:【空気圧/油圧】
以上です。