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【空気圧/油圧】

ソフトスタートアップバルブの用途【調整方法と使い方】

2019年12月31日

 

今回は「ソフトスタートアップバルブの用途/調整方法と使い方」についての記事です。

ソフトスタートアップバルブは、エアーの元圧の制御に組み込まれる機器でエアーの立ち上がりを制御します。使用するためには、特徴を把握して初期設定をおこなう必要があり使用経験がない人は混乱することがあります。

今回の記事では、ソフトスタートアップバルブの用途や特徴と調整方法を紹介しようと思います。

 

ソフトスタートアップバルブの用途

ソフトスタートアップバルブについては、下記をご覧ください。

 

引用抜粋:SMC 製品紹介

■ソフトスタートアップバルブ
空気圧システムの初期圧力の上昇を徐々に行う低速給気と、給気を遮断して急速排気が行える始動弁です。

 

用途

ソフトスタートアップバルブの特徴から用途を下記に示します。

 

特徴

  • 低速給気・・・エアー機器が突発的に動作しないように。ゆっくりとエアーを立ち上げる。
  • 急速排気・・・安全の為。動力を瞬時にカットする必要がある場合。

 

このような意味があります。使用したことが無い方も多いかもしれません。

 

調整方法と使い方

実際に使用してみますと「エアーが立ち上がらない」「エアーが供給されない」「壊れてる」などの問題が起きることがあります。

これは調整が出来ていないだけであって壊れている訳ではありません。ご存じない方は調整の方法と必要性を解説しておきますので参考にしてください。

 

調整する箇所

調整箇所

  • 調整するのは給気の立ち上がりスピードを決定するニードルバルブです

 

引用抜粋:SMC 製品紹介

ソフトスタートアップバルブの本体

 

こちらをご覧いただくと分かるようにニードル弁の開度によって流量が変化します。

つまり、ニードル弁が全閉だとエアーが流れませんから給気されません。メーカー出荷時ではニードル弁は基本的に全閉です。

ですから作業者が調整する必要があり、この作業を忘れてしまうと「エアーが立ち上がらない」「エアーが供給されない」「壊れてる」と言うような勘違いが起きてしまいます。

 

調整方法/実践

私の初期設定はニードル弁を全閉から90度「開」にしています。最終的には実際にエアーを供給したときのエアーの立ち上がるスピードを判断しましょう。

 

特徴

  • エアーの立ち上が遅い場合 = 「開」
  • エアーの立ち上が速い場合 = 「閉」

 

イメージ

ソフトスタートアップバルブの名称

 

補足 取付の向き

ソフトスタートアップバルブにはフロー(流れ方向)がありますので、取付の向きを間違えないようにしましょう。

 

下記の画像で「矢印」を確認してください

イメージ

空気が流れる方向

 

ソフトスタートアップのポイントまとめ

それでは、ソフトスタートアップについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 吸気の立ち上りを制御できる
  • 特徴は、低速吸気 と 急速排気
  • 吸気の立ち上りはニードルバルを調整する。初期設定は全閉から90°戻し
  • フローの向きに注意して取り付ける

 

以上4つのポイントを覚えておきましょう。

ソフトスタートアップバルブは「使ったことがない」「ニードル弁の調整をした事が無い」など馴染みの少ない機器かもしれません。難しい機器ではありませんので「ニードル弁の調整」さえ出来れば簡単です。参考にしてください。

 

*空気圧の基礎知識におすすめ

 

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以上です。

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