今回は「Mitsuriでレーザー加工部品を見積りして材料を手配する」についての記事です。
以前から気になっていたMitsuri(ミツリ)さん。部品や材料の手配がオンラインでできる画期的なシステムですが、先日実際に利用してみましたので取引の流れや私が感じた感想をまとめておこうと思います。
記事の目次
Mitsuriでレーザー加工部品を見積りして材料を手配する
皆さんはMitsuri(ミツリ)をご存じでしょうか?
私は数年前から知ってはいましたが利用したことありませんでした。
出典:Mitsuri(ミツリ)
Mitsuri(ミツリ)とは、Web上で金属加工の見積りから製作、納品までが可能なプラットフォームを提供しているシステムなのです。
例えばこんなことができます。
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企業だけでなく個人でもOK
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CADデータ、DXFファイル、PDF、手書きの図面でもOK
- 図面はアップロードで簡単
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見積りは全国の加工会社の中から対応可能な会社から送られてくる
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条件にあう会社に製作を依頼できる
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レーザー加工、曲げ部品、切削加工、抜き加工、成型加工、溶接、塗装、めっき、などを対応している
いかがでしょう?めちゃくちゃ気になるシステムですよね。ネットで製作部品の手配ができて、しかも個人でも利用できるとなると魅力を感じます。
レーザー加工部品を見積りする
と言うことで、、、、実は先日、個人的な部品を作りたくて初めてMitsuri(ミツリ)を利用してみたんですよね。
今回私が利用した内容はこちら、、
- 目的・・・レーザー加工で材料を手配
- 図面・・・手書き
- 材質・・・SPCC
- 材料の厚さ・・・2.3t
- 形状の種類と点数・・・形状は5種類で、全部で200個です
- 材料のおおよその大きさ・・・150×60くらいの大きさ
- タップや穴・・・タップや穴はピアス、長穴はレーザー抜き
ざっくりとこのような感じで発注したんです。
Mitsuriで材料を手配した結果
早速ですが、今回私がMitsuriで材料を手配した結果をまとめておきます。
見積りまでの時間
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見積り依頼からしてから1日で2社から回答がありました。
見積り金額
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私の勤め先経由で鋼材屋さんにも見積りしましたが、金額に大きな開きはありませんでした。(適正価格)
納期回答
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製作依頼して納期回答が来るまでに2日かかりました
納期
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製作依頼してから10日後でした
請求の連絡
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材料の発送と同時に、Mitsuriからメールで「請求書」と「納品書」が届きました
支払い
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支払いは、製品到着後に現物を確認してから、銀行振り込みとなります。
クオリティ
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満足です。全く問題ありませんでした。しかも、数量が多かったので予備の材料も入っていたので好感触です。
やり取りで感じたこと
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正直なところ、こちらの意図がしっかり伝わっているか不安でした。直接メールや電話でやり取りせずに、図面を送って見積り貰って、、、って感じだったので。
今回私が利用した感想をまとめますと、、、
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やり取りの不安や納期が遅い面がありますが、それ以外はめちゃくちゃ便利!
と言いうことなのですが、やっぱり私が感じた欠点の「納期」と「やり取りの不安感」が引っかかりますね。
レーザー加工で材料を手配する場合、製品を作るまでには後工程の穴あけ、溶接、機械加工、表面処理などの工程がありますので、スピーディーな納期でないとマズイですし、こちらの意図がしっかりと伝わっていないと間違った部品が送られてくる可能性があります。
しかしながら、納期に関しては製作工場の都合もあるでしょうから、そうそう無茶は言えないかもしれません。でも、やり取りに関しては改善できることなので、「オンラインのお問い合わせ」などを取り入れてユーザの使いやすさの向上を図ってもらえると、もっと使いたくなるシステムだと思いました。
実際にMitsuriを利用した取引の流れと感想
それでは私が今回Mitsuriを利用した取引の流れと感想を解説していきます。
出典:Mitsuri
実際の取引の流れはこんな感じでした
- 案件情報に入力
- 見積り依頼して待つ
- 依頼する
- 納期回答が来る
- 製作
- 発送連絡
- 材料到着
- 支払い
全てネット上で完結するので、仕事の空き時間や在宅で手配が可能でした。
ではそれぞれの取引について掘り下げて説明します。
案件情報に入力
まず初めに必要だったのが下記の情報です
- 発注者(自分)の情報
- 希望納期・・・納期があれば記入。今回は納期希望なしでやってみました
- 依頼内容・・・注記したいことを記入(間違いがないように補足情報を記入)
- 図面(アップロード)・・・CADデータ、DXFファイル、PDF、手書きの図面でもOK
手書きの図面
手書きの図面で見積り依頼しました。(公開できないのでモザイクかけてます)
この中でも重要だと感じたのが、希望納期と依頼内容です。
納期の選択は「1週間以内」「1か月以内」「1か月以上」「未定」のいずれからしか選択できませんが、急ぎの場合は1週間以内としましょう。
依頼内容は図面だけでは分からない部分や間違いが起きやすいことの補足情報を記入します。製作完了してから行き違いが起きないように必要だと思いました。
見積り依頼して待つ
案件情報に入力が出来たら、その情報で見積り依頼します。
私の場合は、見積り依頼後1日で2件の見積が来ました。
依頼する
自分の条件に合う見積りを提示してくれた会社に発注します。
私は「納期未定」で見積り依頼したので、発注後に納期確定の連絡が来るので待つことになりました。
納期回答が来る
部品製作の依頼をして納期の回答が来るまでに2日間かかました。
最終の納期は製作依頼後か10日後(納期回答からは1週間後)となりましたが、この辺のやり取りや最終納期はちょっと遅いと思いました。
そもそも納期未定で見積りしているので、仕方がないような気もしますが、最短納期の選択が「1週間以内」しかないことを考えるとやっぱり納期に弱い気がしました。
管理画面
管理画面はこんな感じです(モザイクでぼかしてます。)
製作
納期回答の連絡が来てから、製作までは工場に完全お任せとなります。
発送連絡
工場から材料の発送が通知されると、あわせてMitsuriから請求書と納品書がメールで送られてきました。
材料到着
材料は「段ボール」「新聞紙」「ラップ」で丁寧に梱包されており、段ボールの中には材料だけでなく納品書と製作した会社さんのパンフレットと名刺が入っていました。
材料を確認したところ、こんなことに気が付きました。
- 数量が多かったせいか、予備の材料が各1個づつ入っていました
- レーザー加工特有の切断面の開始と終着の溶着(溶けてバリになる)がグラインダーで仕上げてあった。普通はそのままです
これは非常に好感がもてますよね。
製品到着
公開できないのでモザイクかけています。
レーザーのバリの仕上げ。色が白っぽくなっている部分がグラインダーで仕上げてありました
支払い
支払いは、到着した材料に問題ないか?の確認をして銀行振り込みで支払いをおこないます。
支払いが完了すれば、取引完了となります。
Mitsuriで見積りして部品製作するポイントのまとめ
それでは、Mitsuriで見積りして部品製作するについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- Mitsuriは部品や材料の手配がオンラインでできる画期的なシステム
- 個人でも利用できる
- 納期とやり取りがネックになりそう
- 品質に問題はなく、むしろ好感触でした
以上4つのポイントが大切です。
今回初めてMitsuri(ミツリ)利用してみて、納期に多少の不安があるものの、ものすごく有益なシステムだと思いました。今後も機会があれば利用してみます。
*Mitsuri(ミツリ)を利用したい人はこちら ⇒ Mitsuri(ミツリ)
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以上です。