【その他/雑記】

自動車整備士の転職は機械装置業界がおすすめ

2021年7月12日

 

今回は「自動車整備士の転職は機械装置業界がおすすめ」についての記事です。

私は機械装置に関わる仕事を10年以上やっていますが、以前は自動車整備の仕事をしていました。現在の仕事に転職できたことは全く後悔はなく、むしろめちゃくちゃ当たりの転職だったと思っています。

そこで今回の記事では、実際に私が整備士から機械装置業界に転職してみて感じたことをまとめておこうと思います。

 

自動車整備士の転職は機械装置業界がおすすめ

自動車整備士で生きていくのは厳しい

私が社会人として初めて就いた仕事は「車とバイクの整備とチューニングを営む小さなお店」に整備士として就職したのが始まりです。このお店の社長は、こだわりが強くもの凄く真剣な人だったので「挨拶」「掃除」「作業の確実さ」を徹底して叩き込まれました。今思えば社会人としての基本を学んだとても良い経験でしたね。

ところがこの仕事、好きで始めたのに結局3年で退職することになってしまったのです。

 

 

退職した理由はコレです

  • 給料が安い
  • 残業が多い
  • 昇給が少ない
  • ボーナスがない
  • 福利厚生がない
  • 技術の向上が頭打ちになった

 

この中でも、一番の原因は「給料が安い」でした。毎月ギリギリの生活で貯金なんて1円もできないし、友達の結婚式のお祝いにも困るような生活でした。しかも所得が少なすぎて役所で「低所得者の控除」を受けるほどです。なので、実際には技術の向上はまだまだあったはずですが、自分のやる気が低下してそう感じたのかもしれません。

と、ここまでの状況は結構異例なのかもしれませんが、私が退職した理由は少なからず整備士として働いている人に共感してもらえるのではないでしょうか。

 

おすすめな転職の職種

私は現在、機械装置業界に身を置いていますが、その経験からこんなことが言えます。

  • 自動車整備士の転職先は機械装置業界がおすすめ

 

機械装置業界と言っても、整備士の経験を生かして早い段階で成長が見込めるのは「保全(機械のメンテナンス)」や「機械組立」としての仕事です。

それ以外にも、「機械設計」「電気設計」「機械加工」「製缶(溶接、曲げ)」「電気工事」などの機械装置に関わる職種も十分に経験を生かせますが、整備士の路線とは少し反れているのでかなりの努力が必要になります。なので、整備士の延長で考えるなら機械に直接触れることができる分野がおすすめです。

ちなみに私が整備士から機械組立工に転職して10年ほどになりますが、現在のスキルは「機械組立」「制御盤組立」「ロボット教示」代表的にはこの3つで、それ以外にも「部品の加工」「配管やダクトの施工」「現場立上げ」など幅広く行っています。

*こちらの記事で年収などについて触れています ⇒ 「転職や独立に優位な職種と年収/機械装置業界」

 

 

話しを戻しますが、私が機械装置業界のなかでも「保全(機械のメンテナンス)」や「機械組立」をおすすめする具体的な理由を挙げるとこのようになります。

 

私がおすすめする理由はコレです

  • 元自動車整備士の人が多い
  • 安全重視のこだわりが生かせる
  • 整備士独自のノウハウが通用する
  • 手工具や電動工具の扱いが慣れている
  • 車やバイクと機械装置には共通点が多い
  • 企業によるが機械装置業界は給与が高い
  • 整備士ならではの異変を感じ取る能力が生かせる

 

こんな感じです。詳しくは記事の後半で説明していきます。

さて、良いところばかり紹介していますが、実際にはそんなことばかりではなくて保全や機械組立としてやっていくために絶対的に不足している知識もあります。

 

整備士に不足している知識はコレです。

  • 図面の読み方
  • 電子機器の仕組みや扱い方
  • プログラムで機械装置が動く仕組み
  • 空気圧や油圧の機器の仕組み接続方法

 

ざっと書き出すとこんな感じになります。

この点に関しては私自身が苦労したことでもありますが、とは言え現場で作業をやりつつセミナーや本で勉強したり先輩や上司から学んでいけば自然と身につくことなので、それほど悩むことではないです。

 

メカ的知識と技術は十分に通用する

それでは、自動車整備士が機械装置業界(保全や組立)に向いている理由について詳しく説明していきましょう。

 

元自動車整備士の人が多い

私の周りには多くの元整備士の人が活躍されていて、もちろん私も元整備士です。

 

 

私の周りの整備士はこんな感じです。

  • 整備士の割合は10人に1人くらいです
  • 年齢は20代から60代まで幅広くいます
  • 「役職がある」「結構できる人」が多いです。

 

正直、元整備士で「評価が悪い」人は今のところ見たことがないです。

そもそも元整備士と言うことは、みなさん「メカが好き」「モノづくりが好き」が前提にあるから機械装置の仕事に意欲的で、それが結果につながっているのではないかと思います。

休日に関しても整備士は土日出勤で平日休みが一般的ですが、機械装置業界は会社のカレンダーが土日休日となっていても「お客さん都合」や「納期都合」で土日出勤になることが結構あります。だから土日出勤が抵抗なくできることも向いている要因です。

 

安全重視のこだわりが生かせる

自動車やバイクを整備する整備士は「人命にかかわる重要な仕事」で、実際に整備士として働いた経験からこんなことが言えます。

  • ねじ一本でも緩んでいたり、脱落するようなことは「あってはならない」

 

 

特にバイクは人命に直結しているにも関わらず、車体の振動が多いのでねじが緩んでしまうことが結構あります。なので、車検やメンテではすべてのねじの増し締め確認は欠かせませんでしたし、もの凄く気を使っていました。

実はこの経験や考え方ってもの凄く大切で、機械装置もねじが原因で機械が停止してしまったり、クラッシュしてしまったり、人命にかかわる事故が起きてしまうことがあるのです。

ところが残念ながら、私が見てきた機械装置に携わる人の中には「ねじが緩んでいても笑い話し程度」に受け取っていることが結構いました。つまり、ねじ一本に執着して拘っている人はあまりいないのです。

そんな中で、人命に直結する仕事をしてきた整備士であれば、ねじに対する問題意識が高いので「ねじの締め忘れ」などと言った初歩的なミスがなく、それによって「周囲の評価」が高くなるに違いありません。

 

整備士独自のノウハウが通用する

車って正直メンテナンスしにくくて、部品の損傷がひどくて簡単に交換できないことが多いと思います。

 

 

これって、整備士にとっては当たり前なことなのでしょうが、機械装置の場合は工場で止まることなく生産し続けなければならないので「誰でも簡単に部品が速く交換できなければならない」という前提があるので当たり前ではないです。なので、機械装置から見れば整備士がやっている事って別世界なんです。

でも、この整備士特有の「経験=ノウハウ」は機械装置に全く役に立たないわけではないです。

 

例えばこんなノウハウが生かせます。

  • 特殊工具(SST)を知っている
  • 簡単に取外せない部品の交換方法
  • 作業がしにくい場所での工具の使い方

 

これは機械装置しか触ったことがない人にとって「目からウロコ」なことが多く、このノウハウを生かして作業しなければいけない場面が時々あります。だから「普通の人が知らないことを知っている」は強みでなのです。

 

手工具や電動工具/エアー工具の扱いが慣れている

部品を取付けたり交換する作業には手道具や電動工具/エアー工具が必要になりますが、これは機械装置も同じことなので工具の扱いが慣れていることはメリットです。

 

 

例えばこんな工具たちです

  • ドリル
  • インパクト
  • ドライバー
  • ラチェット
  • スパナ/メガネ
  • トルクレンチ
  • グラインダー

 

などなど挙げたらキリがないですが、やっぱり「ねじを締める/緩める」ことが必要な職業の場合、必然的に使う工具も似てきます。

とは言え「工具なんてみんな知ってるでしょ」「メリットにはならないよ」と思う人もいますが、実際には機械を全く触ったことがない人は「知らない」ことですし、世の中全体で見れば知らない人の方が多い訳なので、工具の扱いに慣れているだけでも大きなメリットと言えるでしょう。

 

車やバイクと機械装置には共通点が多い

日常的に車やバイクと向き合っている整備士にとって、機械装置には多くの共通点があるので戸惑うことは少ないです。

 

 

例えばこんな共通点があります。

  • 共通する部品が多い
  • 部品の取付けや交換の方法が同じ

 

車やバイクと機械装置に共通する部品には「ベルト」「ベアリング」「ブッシュ」「ギア(歯車)」「チェーン」「パッキン/ガスケット」などがあり、それに伴って「ねじの締め方/緩め方」はもちろんのこと「取付け方法」や「交換方法」も十分理解しているし経験もあるわけです。

やっぱり機械を構成している部品って、モノが違っても共通点は多いんですよね。

 

企業によるが機械装置業界は給与が高い

整備士時代の私は低所得者でしたが、機械装置業界に組立工として転職して1年目で残業しまくって年収2倍になりました。

と言っても、ホントのところはどうなのか?客観的に比べるために、年収を調べてみましたがこんなデータが見つかりました。(2021年7月調べ)

 

引用:求人ボックス 給与ナビ

自動車整備士の仕事の平均年収は約357万円。

機械エンジニアの仕事の平均年収は約493万円

機械設計の仕事の平均年収は約446万円

機械組立工の仕事の平均年収は約359万円

 

これを見る限り、整備士より圧倒的に給与が高いってことはない感じですね。でも私が転職して10年以上経つ訳ですが、個人的にはやっぱり機械装置業界の方が給与が高いと思っています。

もちろん、企業によって差はあると思いますが、私の住んでいる地域や周囲の知り合いの機械装置に関わる人達の年収は380万~950万です。380万は20代前半の人ですから、やっぱり年収高めだと思います。

視点を変えて考えてみますと、若いうちに給与が低くても頑張ってその後独立する人も結構いまして、独立後は多くの人が1000万に迫るほどの年収になっています。独立すればみんな成功するわけではないのですが、私が知っている人たちは皆さん順調そうです。

*詳しくはこちらの記事で紹介しています。 ⇒ 「転職や独立に優位な職種と年収/機械装置業界」

 

整備士ならではの異変を感じ取る能力が生かせる

整備士は日常的に調子が悪くなった車やバイクの修理をするのですが、例えば「どこか分からないけど異音がする」や「よくわからないけどエンジンが止まってしまう」と言った「ぼやけたトラブル」を解決しなければならない状況が結構あります。でもそんな仕事をしていると整備士はある能力が高くなります。

 

 

整備士が持っている高い能力はコレ

  • 「音」や「見た目」で異変に気が付く

 

これってもの凄く重要なことで、何かが壊れたり重大な故障をする前に「音」や「見た目」で異変に気が付くことは最強のスキルです。

私が機械装置業界に転職して、このスキルを持っている人の少なさに驚いたものです。「この音に違和感ないの?」「どう見てもおかしいよね?」なんてよく思っていました。

そもそも機械装置は、安定した品質の製品を大量に生産するために正しく動き続けなければいけません。なので「トラブルが起きる前に異変に気が付く」「トラブルが起きたときに、どこが悪いか?の判断が速い」という能力は自分のやりがいにもなるし、周囲の評価が高くなるに違いありません。

 

自動車整備士の転職のポイントまとめ

それでは、自動車整備士の転職について重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 自動車整備士の転職は機械装置業界の保全、機械組立がおすすめ
  • 車やバイクと機械装置には共通点が多いので、今までの経験やスキルを活かすことができる
  • 機械装置に関する知識が不足している面もあるが、日々の作業や取り組み方次第で身につくことなので悩む必要はない

 

以上3つのポイントです。

もし、現在整備士をしていて転職に悩んでいるようでしたら、お問い合わせから連絡いただければと思います。

 

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以上です。

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