今回は「エアー駆動ダイヤフラムポンプの特徴と種類と構造」についての記事です。
ポンプと言いますと、電気モータを動力とした回転運動によって送液するタイプが一般的かもしれませんが、実はポンプには様々な種類があります。
今回の記事では、種類豊富なポンプの中でもエアーを動力とするダイヤフラム式のポンプについての基礎情報をまとめておこうと思います。
エアー駆動ダイヤフラムポンプの特徴と種類と構造
エアー駆動ダイヤフラムポンプとは
エアー駆動ダイヤフラムポンプとは、圧縮空気(エアー)を動力として、ダイヤフラム(膜)を圧力差で振幅させることで送液するポンプです。通称「エアードポンプ」と呼ばれています。
*ダイヤフラム形のポンプには、動力が圧縮空気(エアー)、油圧、電力(直動式)の3イプがあります
出典:IWAKI エアー駆動ダイヤフラムポンプ カタログ
特徴
エアー駆動ダイヤフラムポンプの特徴と欠点をまとめてみます。
特徴
-
防爆対応
-
発熱しない
-
薬品に強い材質を使用できる
-
構造が単純なのでメンテが楽
-
空運転しても問題が起きない
-
過負荷になっても焼損しない
-
水槽に浸かっていても使用できる
-
樹脂系などの粘度が高い液体に強い
- 吐出圧力はエアー圧に比例する(最大0.7Mpa)
-
外部に貫通しているシャフトがないのでシール劣化による液漏れが少ない
- ダイヤフラムの材質はEPDMやPTFEなどの樹脂系で用途によって種類がある
欠点
-
振動が多い
-
エアー源が必要
-
送液が脈動する
-
エアー独特の騒音がある(ボンボンボン・・・・)
-
液に気泡が多いと送液できなくなる(ガスロック)
種類
ダイヤフラムポンプは容積式の往復動ポンプに分類されるポンプで、動力は圧縮空気(エアー)、油圧、電力(直動式)の3イプです。
ポンプの種類
構造
ダイヤフラムポンプは部品点数が少なく単純な構造で、ダイヤフラム、逆止弁、エアー供給の切り替え弁が組み込まれている程度です。
送液動作ですが、左右のダイヤフラムは連動しており、片側にエアーを供給すると液を送り出し、もう一方は液を吸い込みます。この動作はエアーを供給するダイヤフラムの部屋を切り替えることで、連続的な動作となるので送液し続けることができます。
出典:IWAKI エアー駆動ダイヤフラムポンプ カタログ
エアー駆動ダイヤフラムポンプのポイントまとめ
それでは、エアー駆動ダイヤフラムポンプについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- エアー駆動ダイヤフラムポンプとは、圧縮空気(エアー)を動力として、ダイヤフラム(膜)を圧力差で振幅させることで送液するポンプ
- 薬品や樹脂系の液体に強い
- 構造が単純で液漏れリスクが少ない
- 振動や騒音、脈動する欠点がある
以上4つのポイントが大切です。参考にしてください。
*ダイヤフラムポンプの購入はこちらから
関連記事:ポンプ
以上です。