今回は「シリンダの衝撃緩和とタクトアップ【クッション機能付きスピードコントローラー】」についての記事です。
スピードコントローラーと言えば、ニードル弁と逆止弁を組合わせた単純な構造ですが、そのスピードコントローラーをより進化させたクッション機能付きスピードコントローラーがPISCOから商品化されています。
今回の記事では、クッション機能付きスピードコントローラーの特徴についてまとめておこうと思います
シリンダの衝撃緩和とタクトアップ
クッション機能付きスピードコントローラー
先日、展示会でPISCOさんのブースに立ち寄った時に クッション機能付きスピードコントローラーと言うものが紹介されていました。
説明を聞いてみますと中々面白そうです。
引用:PISCO クッション機能付きスピードコントローラー
メリット
クッション機能付きスピードコントローラーができることはコレ
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速度の調整
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減速タイミング
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クッションの強さ
このように3つの要素をコントロールできるようです。
それによってもたらされるメリットはこのようになります。
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ダンパーが不要
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サイクルタイムが速くなる
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後付けで容易に取り付けられる
- エアシリンダにクッション機能不要
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シリンダを中間位置で減速させられる
従来のスピードコントローラーではあり得なかったメリットが盛りだくさんで、好感が持てる商品ですね。
紹介動画
機能と懸念
クッション機能付きスピードコントローラーの存在を知らなかったので「凄いな~」と感心しましたが、それと同時に「誰でも調整できるのか?」不安になりました。
引用:PISCO クッション機能付きスピードコントローラー 取扱説明書
懸念されること
- メーターアウト制御なので、エアシリンダの飛び出し現象の対策が別途必要。
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メーターインのスピコンと組合わせるとニードル弁のツマミが4種類となり、ややこしくなる。
- ニードル弁のツマミが3種類ついているので、どれを調整すれば良いのか分からなくなる。特に、装置納入後に客先でトラブルが起きそう。
便利ですごい機能だと思ったのですが、実際に現場に取り入れていくのには、このような懸念事項も把握しておく必要がありそうです。
ポイントまとめ
それでは、クッション機能付きスピードコントローラーについて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- クッション機能付きスピードコントローラーは、「速度の調整」と「減速タイミング」と「クッションの強さ」を調整できる
- メリットが多いが、導入するためにはいくつか懸念事項もあります
以上2つのポイントです。
こちらの記事も参考になります。
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タクトタイムとスピードの必要性【エアシリンダの速度を上げる方法】
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関連記事:【空気圧/油圧】
以上です。