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【空気圧/油圧】

シリンダの衝撃緩和とタクトアップ【クッション機能付きスピードコントローラー】

2019年12月3日

 

今回は「シリンダの衝撃緩和とタクトアップ【クッション機能付きスピードコントローラー】」についての記事です。

スピードコントローラーと言えば、ニードル弁と逆止弁を組合わせた単純な構造ですが、そのスピードコントローラーをより進化させたクッション機能付きスピードコントローラーがPISCOから商品化されています。

今回の記事では、クッション機能付きスピードコントローラーの特徴についてまとめておこうと思います

 

シリンダの衝撃緩和とタクトアップ

クッション機能付きスピードコントローラー

先日、展示会でPISCOさんのブースに立ち寄った時に クッション機能付きスピードコントローラーと言うものが紹介されていました。

説明を聞いてみますと中々面白そうです。

 

引用:PISCO クッション機能付きスピードコントローラー

クッション機能付きスピードコントローラー

 

メリット

クッション機能付きスピードコントローラーができることはコレ

  • 速度の調整
  • 減速タイミング
  • クッションの強さ

このように3つの要素をコントロールできるようです。

 

それによってもたらされるメリットはこのようになります。

  • ダンパーが不要
  • サイクルタイムが速くなる
  • 後付けで容易に取り付けられる
  • エアシリンダにクッション機能不要
  • シリンダを中間位置で減速させられる

 

従来のスピードコントローラーではあり得なかったメリットが盛りだくさんで、好感が持てる商品ですね。

 

紹介動画

 

機能と懸念

クッション機能付きスピードコントローラーの存在を知らなかったので「凄いな~」と感心しましたが、それと同時に「誰でも調整できるのか?」不安になりました。

 

引用:PISCO クッション機能付きスピードコントローラー 取扱説明書

クッション機能付きスピードコントローラーの取扱説明書

 

懸念されること

  • メーターアウト制御なので、エアシリンダの飛び出し現象の対策が別途必要。
  • メーターインのスピコンと組合わせるとニードル弁のツマミが4種類となり、ややこしくなる。
  • ニードル弁のツマミが3種類ついているので、どれを調整すれば良いのか分からなくなる。特に、装置納入後に客先でトラブルが起きそう。

 

便利ですごい機能だと思ったのですが、実際に現場に取り入れていくのには、このような懸念事項も把握しておく必要がありそうです。

 

ポイントまとめ

それでは、クッション機能付きスピードコントローラーについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • クッション機能付きスピードコントローラーは、「速度の調整」と「減速タイミング」と「クッションの強さ」を調整できる
  • メリットが多いが、導入するためにはいくつか懸念事項もあります

 

以上2つのポイントです。

 

こちらの記事も参考になります。

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以上です。

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