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【その他/雑記】

人間の行動と心理を理解してデザインする本【ヒューマンエラー対策】

2021年11月24日

 

今回は「人間の行動と心理を理解してデザインする本」についての記事です。

先日、工作機械見本市のメカトロテックジャパン2021に行ったところ日刊工業新聞社さんのブース「よくわかるデザイン心理学」という本を見つけました。

モノづくりをしている人やヒューマンエラーについて学んでいる人には非常に参考になる本だと思うので、今回の記事で紹介しようと思います。

 

人間の行動と心理を理解してデザインする本

ヒューマンエラーから学ぶこと

私は機械装置メーカーに勤めていますが、「人間がミスを犯してしまう=ヒューマンエラー」について関心がありました。

ヒューマンエラーとは「どんな人間でもエラーを起してしまう」ことなのですが、例えば、ボタンの押し間違いで「死亡事故」が起きてしまうのがヒューマンエラーです。

過去の航空機事故を振り返れば、こんな単純なミスが起きているわけです。

 

墜落した飛行機

 

私は最近「人間が扱うモノ」=「デザイン」に注目しています。失敗したくて失敗する人はいないわけではないので、扱うモノのデザインが悪くて失敗やミスをするのではないか?ってことです。

逆に言うと、人間が失敗やミスをしない「デザイン」であればヒューマンエラーはかなり少なくなるのではないか?と考えています。

 

例えばこんなデザインはどうでしょうか

これは石油ファンヒーターの操作ボタンです。

さて、温度調整をしたいときに、どのボタンを押せばいいのか?瞬間的に分かりますでしょうか?

一瞬迷いませんか?

これが、デザインの影響なんです。

石油ファンヒーターのモニター

 

よくわかるデザイン心理学

ヒューマンエラーを少なくするヒントを探してていたところ、デザインに関する面白い本を見つけたので紹介します。

 

デザインの勉強に参考になった本はコレです

  • よくわかるデザイン心理学

 

よくわかるデザイン心理学

よくわかるデザイン心理学

 

本の中身はこのような構成になっています。

  • 第1章 デザイン心理学とは
  • 第2章 デザインへのヒント 人間の特性を知る
  • 第3章 シニア向け商品をデザインする
  • 第4章 ノートをデザインする、文字をデザインする
  • 第5章 空間をデザインする
  • 第6章 色とデザイン
  • 第7章 科学的根拠が求められる理由

 

この本を読むと、人間の行動と心理がいかなるものなのか?を理解できるので、デザインの考え方を学ぶことが出来ます。

なので、この本を読んだからと言って「どんなデザインにすればいいのか」がダイレクトに分かる訳じゃありません。デザインの考え方を学ぶ本です。

 

学んだこと

よくわかるデザイン心理学を読んでみて、学んだことをまとめておきます。

 

デザインに関係する人間の特性

  • 「心地よい空間=雰囲気」には個人差がある
  • 製品は「第一印象=デザイン」で評価される
  • 人間は美しいデザインの製品を使いやすいと感じる
  • 人間は自分でやりたい欲求、言うことを聞かせたい欲求がある
  • 人間の行動を変化させるためには、さりげなく仕向けること
  • 「人間の感覚」と「物理的な尺度(数値)」にはギャップがある
  • 人間は無理に押し付けると反発する心理がある=心理的リアクタンス
  • 人間には現状維持バイアスの特性があり、無意識に変化を避ける人が多い
  • 人間は自分の好まないモノを無意識に避ける性質がある。心地よいものを求める
  • 人間は目に入る情報を個別に注目して順番に処理するので、瞬時に気が付かない

 

デザインする上で注意しなければいけないこと

  • 視覚的ストレスは大人より子供の方が受けやすい
  • 「書体やフォント=文字」は相手に情報を伝える道具なので、識別性と可読性が高い文字が重要
  • 色は感じ方に差がある。冷たく感じる、暗く感じる、大きく感じる、小さく感じる、明るく感じる、暗く感じる、がある
  • 人間は規則性がある目に入る情報(視覚情報)に不快感を感じて、気分が悪くなったり、体調不良になる。これが視覚ストレス
  • 視覚ストレスにはストライプパターン(しましま)とフリッカー(点滅)があり、明るさ、大きさ、周期などによってストレスの大きさに違いがある

 

まとめ

今回は、ヒューマンエラー対策の参考になるデザインの本を紹介しました。

気になったら購入してみてください。

 

*よくわかるデザイン心理学の購入はこちらから

 

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以上です。

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