記事の目次
苦しかった時の話をしようか
私は昔から本を読んだ記憶がありません。
と言うか「読んでも全く頭に入ってこない」ので、「読書」をしないように避けていました。
しかしここ最近なんだかわかりませんが「本を読んでみたい」と漠然と思い始めて、たまたま購入したのが「苦しかったときの話をしようか」 著:森岡毅 でした。
今回はこちらの本を読んで「めちゃくちゃ刺さった」部分がありましたので紹介しようと思います。
キーワード
刺さったキーワードをまとめてみました。
まずは、学生時代の自分に伝えたいキーワードです。
*「スキル(職能)こそが、相対的に最も維持可能な個人財産」
*「情熱をもてる好きな仕事を選ぶべき」
*「強みは必ず好きな事の中にある」
引用抜粋:「苦しかったときの話をしようか」 著:森岡毅
自分の特徴が明確になったキーワードです。
*「強み(特徴)は3つ」
- 考える力
- 伝える力
- 変化を起こす力
引用抜粋:「苦しかったときの話をしようか」 著:森岡毅
次に今の自分に刺さったキーワードです。
*「きっと何とかなる」
*「最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続ける事である。成長することで目的を達成する確率はあがり、諦めない限りいつかその目標は到達できるだろう。”挑戦しないから失敗しない自分”よりも”挑戦するから失敗してしまう自分”の方が圧倒的に強くなれる
*不安なのは君が挑戦している証拠
引用抜粋:「苦しかったときの話をしようか」 著:森岡毅
*学生時代の自分に伝えたいキーワードは過去の話になってしまうので、今回はそのキーワードについてはこれ以上深掘りしません。
*ここからの内容はキーワードに対して自分の見解を示しているだけで、「苦しかったときの話をしようか」の内容に沿った見解ではありません。
自己分析
それでは「自分の特徴が明確になったキーワード」で今まで経験してきたこと、現在の思いなど絡めて自己分析してみようと思います。
「強み(特徴)は3つ」 変化を起こす力
私の強みは「変化を起こす力/人を動かす力が強みになる」に思いっきり偏っていることが分かりました。
この部類の人は絶対数が少ないようです。
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決断力に優れている
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精神的にタフで逆境に強い
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痛さや損は顧みず、粉骨砕身する
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高い目的に挑戦して達成する事が好き
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趣味は達成感を感じたいのでストイックで目的が明確なモノ
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自分で考えて行動するので人からこまかく指示されることは好まない
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立場関係なく周囲に影響力を行使して自分の世界を良くしようとする
それぞれの特徴と自分を照らし合わせてみます。
決断力に優れている
正直、私は「決断力」は長けているとかなり前から感じていました。
私は「後戻り」が本当に嫌いで、前にしか進まないやっかいなタイプです。前にしか進まないと言うことは、例えば「何か問題が起きた時」でも前にしか進まないので、「素早く決断」しなければなりません。問題が起きれば、誰しもが「あぁ、、どうしよう・・・」と思うし、私もそう思います。ですが、それと同時に「時は止まらない。必ず前に進まなければいけない」とも思うのです。となれば、必ず「決断」が必要です。
ただここで問題になるのが、その決断に間違いはないか?上手くいく可能性は?と言う事です。これは非常に難しいのですが、比較的私は「ハズレが少ない」と思っています。自分が決断した結果が悪い結果になった記憶はあまりなく、たとえ悪い結果となってもオプションを用意しているので「次の決断も早い」ので自分で決断してやり遂げることができているのではと思っています。
精神的にタフで逆境に強い
「ハードルの高い仕事に志願」した場合、当然ですが酷いプレッシャーに晒されることになります。プレッシャーは挑戦し続けると慣れもあり、精神が強くなりますが、思い返すとまだまだ経験が浅く半人前な時代には今でも忘れられないプレッシャーに見舞われたことがありました。
それは「海外移設工事」と「大型装置の組立」で共に自ら志願したのですが、、、その後が酷かった。
普段夢を見ない私が夢を見る事が多くなるのです。そして「夢の中で精度調整」を夢中になってやって、気が付いたら朝、、、そんな毎日でした。
今思えば不安の塊だったのでしょう。未体験ゾーンにたった一人で、頼る人もいない環境で、やり遂げなければいけない、、、正直涙したことも1度だけですがありました。
しかし、そんなことを感じていても、なぜ潰れなかったのか?正真正銘の「ドM」なのか?
いや、そうではなくて「やってやる!」と言う気持ちの方が圧倒的に強かったと思います。一つ一つの不安を一つ一つやり遂げていく日々、、、「楽しい、やっぱり俺出来る」そう感じていました。そしてその繰り返しでさらに精神的にタフになる。好循環ですね。
痛さや損は顧みず、粉骨砕身する
挑戦し夢中になり使命感にかられる、、、、そんな時には「死んでもいい」と思うことがあります。ただ「ハイ」になってちょっとおかしくなっているのかと思っていたのですが、そうではなくて元々そういう気質のようです。
ぼろぼろになっていく自分に酔いしれていると言うか、それがうれしくて感じると言うか、自己犠牲で「結果」がでるならそれが本望と思えるのです。
ただ、自分ひとりの世界でそうなるのはいいのですが、周囲の人に影響が及ぶと高確率で周囲の人は自分に付いてこれないので、「結果」を出すどころか破綻する危険もありますのでそのあたりは注意が必要です。
高い目的に挑戦して達成する事が好き
過去を振り返ると「ハードルの高い仕事に志願」する事が多々ありました。未体験の仕事に躊躇なく挑戦しやり遂げる、、、、。その全てと言っていいほど「誰もやりたがらない孤独でレベルが高い仕事」でした。
私自身は、ただ「やりたい」と言う願望で志願していただけで特に深い理由などなかったのですが、今冷静に考えてみるとまさに「高い目的に挑戦して達成する事が好き」と言う事なんだと思うのです。そうでなければ説明できないし、今更そんなことに気が付いたの?と思われるかもしれませんが、高校生ぐらいまでの自分は「挑戦」なんてもってのほかで「ビビり」で「自分に自信が無く」平凡に過ごしていたので、自分に「挑戦が好き」なんて特徴があるとは思ってもみませんでした。
おそらく、自身の根底には「なにかに挑戦したい」と思っていたのでしょうが気付かなかったのでしょう。もしそれが開花した瞬間があったとすれば、以前記事にしました「とある組立工の8つのエピソード/成長のカギ」であるようなエピソードがきっかけになっているに違いありません。
趣味はストイックで目的が明確なモノ
例えば私はチャレンジ企画として鈴鹿サーキットでタイムアタックしています。
目標となるタイムを設定していますが、そのタイムは業界で「速い」と認められる最低ラインで、遊び感覚で到達できるモノではありません。つまり、車が好きで始めたチャレンジ企画ですが純粋に「楽しい」と言う感覚はなく、正直「苦痛」でしかありません。
簡単に達成できない、出来ないかもしれない、、、そんな思いが苦痛となるのです
さらに言うと、このチャレンジ企画は期間を設けていて「2年」と決めています。その理由には「金銭面の問題」「メンタルの持続」が挙げられます。金銭面は言わずもがなですが、メンタルの持続については、先ほども言ったように簡単に達成できない目標であるので、それにに立ち向かう為には「気持ち」が強くないと良い結果が得られず、ただ強い気持ちを維持し続ける事は仕事やプライベートに支障をきたすので期間を設けて「集中しよう」と言う事なのです。
つまり、「ストイックで目的が明確なモノ」はまさに今の私の状態なのです。そして、そこから得られることはなんなのか?それは「達成感」です。ただただ達成感を味わいたいだけで、趣味はその手段であると分かりました。だから趣味なのに「苦痛」でも続けられるんですね。
自分で考えて行動するので人からこまかく指示されることは好まない
子供のころから「意見や注意を聞かない」人でした。大人になり少しは変わったとは思いますが、本質はそのままです。親からは「頑固でわがまま」と思われていたかもしれませんが、ただ「頑固でわがまま」なのではなく「自分で考えて行動するので人からこまかく指示されることは好まない」と言うことなのです。自分で考えて行動したいのです。
なぜでしょうか「人からあれこれ言われることが嫌いで、失敗してでも自分でやってみて体で覚えたい」なんてかなりの遠回りだと思うのですが、その方が心地良く感じます。
その反面、自分でやってみて分からないことがあれば「迷わず人に聞く」ので切替も早く、困った時だけ人に聞くスタイルです。相手によっては「都合よすぎ」と思われるかもしれませんが、勝手に熟して成長するので手のかからないメリットがあります。
ただ、冷静に考えると人の意見は必ずしも受け入れる必要はありませんが、一応我慢して聞いておく方が良いように思います。自分が行動しようとしていることが明らかに間違っている場合があるかもしれないし、よりいい結果を生む情報が得られるかもしれない、そう考えると全く人の意見に耳を傾けないのは「損」しているのではないか?と思うのです。すこし改善の余地がありそうですね。
立場関係なく周囲に影響力を行使して自分の世界を良くしようとする
悪い言い方をすれば「自己中心的」と受け取られるかもしれません。と言うか周囲にそう思われている可能性があります。思い返せばパフォーマンスを高めるために「周囲に影響力を行使する」場面は幾度となくあり、何度も衝突し何度も実行してきました。
ただの「自己中」と思われていたら残念ですが、私は「わがまま」で「ただ主張する」のではなく、必ず主張する内容には裏付けがあって自ら実行してやり遂げてきた「結果」もあるので自信があります。それに、自分だけの考えではなくて「第三者」に相談したり意見を出してもらいそれを踏まえての主張となるので、主張が通り易いこともあるでしょう。
もしこれが「わがまま」で「ただ主張する」だけで「責任も取れないような人」であったら今の自分の立場や実績はなかったと思うし、自分の主張が絶対に正しいなんて思ってはいませんが間違ってはいないとも思います。ですからこれからもそうし続けるでしょうね。
私の強み まとめ
「変化を起こす力」の人の特徴で自己分析しましたが、全てに当てはまっていて「つっかえていた何かが」とれた気がしました。自分の特徴を肯定的にとらえられてさらに自信が付いたようです。もちろん修正していくべき点もあると思いますが、肯定的に特徴が明確になったことが本当によかったです。
自分に刺さったキーワード
ここからは「今の自分に刺さったキーワード」について共感した思いも含めてまとめてみます。
「きっと何とかなる」
これはある程度の経験を積まないと実感することが無いかもしれませんが、私はちょうど最近この考えにいきつきました。
私のように、挑戦することが好きなタイプの人には「きっと何とかなる」は救いの言葉だと思います。
若いころは知識/経験が浅くても「エネルギッシュ」なので何をするにしても「勢い」がありました。だから辛くて苦しい時でも「俺ならできる」と言う思いが強かったので「きっと何とかなる」と少し控えめなフレーズは私には響かなかったと思います。
年齢を重ね経験値が増えてくると、自然と出来ることが多くなります。そうなるとどうなるのか?なにかに挑戦する頻度も少なくなり、少しづつ臆病になっていくと思うのです。そんな頃合いの今「きっと何とかなる」は自分を前に突き動かす言葉になっています。
最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続ける事である
「最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続ける事である。成長することで目的を達成する確率はあがり、諦めない限りいつかその目標は到達できるだろう。”挑戦しないから失敗しない自分”よりも”挑戦するから失敗してしまう自分”の方が圧倒的に強くなれる」
引用抜粋:「苦しかったときの話をしようか」 著:森岡毅
まさにそう思います。昔の私は「失敗を馬鹿にする人に成長はない」で記事にしたように、挑戦はしていましたが失敗を馬鹿にしていた面がありました。ここ最近は全くそうは思わず、失敗こそ最高の経験だと思っています。
また、挑戦をしない人や失敗を馬鹿にする人に限って「口だけは一人前だけで実際やってみたら出来ない」なんてことがありがちです。そんな薄っぺらな中身ではなくて、挑戦して失敗して経験も技術も精神面も成長した方がはるかに良いと思います。「失敗は財産」と言う言葉もあるように失敗は悪いことではなく失敗こそが成長するきっかけになります。だから、今後も継続して挑戦精神を失わずますます新しい目標に挑戦したいと思っています。
不安なのは君が挑戦している証拠
人が不安を感じるとどうなるのか?私の場合には「夢」を見るようになり、不安に感じていることが頭から離れなくなります。
「不安なのは君が挑戦している証拠」
この言葉を見た時「なるほど」を思いましたね。不安なのは挑戦している証拠なんて考えてもみませんでした。別にプレッシャーに負けている訳でもなく、未来を創造するが故に色々と予測をするので不安を感じるだけであって至って正常な姿、そう受け取りました。
そう思うと不安も「前向きに」受け取れるし、むしろ今自分は「絶賛挑戦中」ですってハッキリして分かり易いですね。たから不安を感じてもマイナスに考えることなく平然としていられそうです。
私に向いている職種は?
ここまでで「「めちゃくちゃ刺さった」キーワードで自己分析をし自分の考えなどを整理してきましたが、こんな私に向いている職種には何があるのでしょうか?
*高い目的意識で自分が起点になって周囲を動かし、組織に高いパフォーマンスを発揮させる
*人に結果を出させる強みにたけている
*自分を起点に変化を起こすことが得意
引用抜粋:「苦しかったときの話をしようか」 著:森岡毅
このポイントを考えると「管理職」「チームリーダー」のような「人をまとめて結果を出す」職種が向いているようです。
これからの方向性
これからの方向性としては、「人をまとめて結果を出す」能力を意識的に成長させることを目標として、さらに自分の特徴に磨きをかけることにしようと思いました。
ここ数年の私は技術的な成長にばかり気を取られ「空回り」していたと思います。「もっと技術を」そんな焦りが周囲にも悪影響を及ぼしていた節があります。だから技術の成長ももちろん大切ですが、それを第一優先に持ってくるのではなくて「人をまとめて結果を出す」を第一優先として考えた方が自分の特徴が活かせるし、今よりも仕事がうまく機能すれば技術も付いてくるのかもしれません。
今後はそう言った考えで自分の強みがさらに強化されるようにしていこうと思います。
最後に
何歳であっても「気づき」は遅くはありません。いつだって生き方は変えられると思います。でもそれは人生設計において早い方が良いに決まっています。だから必要に迫られて「どうしよう・・・」なんてことにならないように、自分の特徴を把握して目標に挑戦したほうがいいでしょう。
私の場合は10年前に気づいておくべきでした。たまたま、自分の特徴に沿った形でここまでこれたのは運が良かっただけですから。
私はここ最近考える事があります・・・「人は死ぬ時に何を思うのか?」
例えば「安定した平穏な日々」を過ごしたとして、その時に「生きて良かった」と思うのでしょうか?または「好きなことをやりたいようにやる日々」の場合はどうでしょうか。
私が思うに、「何かをやり遂げた達成感」と「必死になって苦労したこと」の相反する2つ経験が「生きて良かった」と思えるポイントではないかと考えています。達成感を得るためには挑戦しなければいけないし、挑戦すると言うことは苦労するのは当然で「いろいろ苦労したけど自分の力でやり遂げることが出来た。最高だったなぁ・・」なんて記憶が人生の最期に味わう余韻ではないでしょうか。
私が読んだ本「苦しかったときの話をしようか」はこちらから購入できます。
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以上です。