今回は「マークチューブを取りやすく整理する方法」についての記事です。
マークチューブは機械装置の配線やエアーチューブには欠かせませんが、マークチューブの取り扱いや取付けの作業は地味に面倒ですし、数が多いだけに時間もかかります。
そこで今回の記事では、マークチューブの作業改善として見えやすくて取りやすくする方法を紹介しようと思います。
マークチューブを取りやすく整理する方法
マークチューブの取付作業は面倒
マークチューブとは、材質がPVCの白色のチューブのことで、電気配線やエアーチューブの認識番号(線番)をマークチューブに印刷して使用するものです。
出典:出典:マックス株式会社 丸チューブ (UL224適合)
このマークチューブは線番と呼ばれる認識番号を印刷して、電気配線やエアーチューブに装着して使用するのですが、実はこの作業は結構面倒なんです。
マークチューブの取付けが面倒な理由
- マークチューブは小さいので一つ一つ手に取ることが大変
- マークチューブの線番の種類が多いので必要な線番を探すのが大変
実際に経験するとわかりますが、沢山あるマークチューブのなかから必要な線番を探すのは面倒で時間がかかりますし、番号の読み間違いをしてしまいマークチューブの取付間違いを起こしてしまうこともあります。
マークチューブの取付け作業改善
マークチューブの取付け作業は面倒なので少しでも簡単にしたいところですね。
そんな中でマークチューブを「見えやすく」て「取りやすく」するやり方として紹介する方法は2つあります。
マークチューブを見えやすくて取りやすくする方法はコレ
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段ボール&養生テープでマークチューブを貼り付けて並べる
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マークライナーを使用してマークチューブを1つ1つ差し込んで並べる
*マークライナーとはこんな商品です。
出典:星和電機 マークライナー ML-31S
どちらの方法も目的は同じですが、どちらが良いのか?は作業者の好みによっても分かれます。
両者を比べるとこんな感じになります。
段ボール&養生テープ | マークライナー | |
マークチューブのセット時間 | ○ | △ |
マークチューブ取りやすさ | △ | ○ |
段ボール&養生テープはお手軽にできる方法なのですが、マークチューブが「養生テープに引っ付いている」「マークチューブとマークチューブが隣り合って並んでいる」ので、一つ一つ取ることにイライラすることがあります。
マークライナーを使用する方法は、マークチューブを差し込む時間が結構かかりますが、段ボール&養生テープよりもマークチューブが取りやすいです。
と言うことで、どちらにも一長一短があるで実際に両方試してみて一番効率よく作業が出来そうな方法でマークチューブを整理すると良いと思います。
段ボール&養生テープ
段ボール&養生テープにマークチューブを貼り付けて並べる方法はこんな感じになります。
段ボールに養生テープでまとめるとこんな感じ
この方法は、段ボールと養生テープを使用した手軽に準備できる方法です。
特徴
- 養生テープは作業場のどこにでもあるので手軽に準備できる
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チューブマーカーで印字した状態のまま貼り付けるのでマークチューブのセットが簡単
欠点
- 段ボール&養生テープを手作りする時間が必要
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養生テープに張り付いているのでマークチューブが取りにくい
マークライナー
マークライナーにマークチューブ差し込んで並べる方法はこんな感じになります。
マークライナーの使用例
この方法は、マークライナーを購入する必要がありますが、長く使用できる商品なのでおすすめです。
特徴
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マークチューブが取りやすい
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マグネット付きなので盤に張り付けておくことができる
欠点
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事前準備として、マークチューブを一つ一つ差し込んでおく必要がある
マークチューブを取りやすく整理する方法のポイントまとめ
それでは、マークチューブを取りやすく整理する方法について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- マークチューブは「一つ一つ手に取ることが大変」で「要な線番を探すのが大変」です
- 見えやすく、取りやすくするおすすめの方法は「段ボール&養生テープ」と「マークライナー」を使用すること
- 段ボール&養生テープは「マークチューブのセットが簡単」だが「マークチューブが取りにくい」
- マークライナーは「マークチューブのセットが面倒」だが「マークチューブが取りやすい」
以上4つのポイントです。参考にしてください。
参考
**マークチューブの線番の印字についてはこちらの記事をご覧ください。
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チューブマーカーの解説【レタツインとキヤノンMk2600の比較】
続きを見る
*マークライナーの購入はこちらから
関連記事:【電気配線/制御盤製作 】
以上です。