エアー関連 配管

1次側エアーから2次側エアーを配管する注意点/ドレン対策

1次側と2次側

機械装置業界で良く耳にする言葉に「1次側」「2次側」があります。

それは

  • 1次側・・・供給側
  • 2次側・・・使用側

という意味なのですが、実は結構曖昧な言葉で使用する場面において「供給側」「使用側」が変わることがありますので、先入観で判断しないように注意してください。

 

さて、エアー配管においては1次側と2次側はこのような意味になります。

  • 1次側エアー・・・圧縮空気発生装置(コンプレッサー)から供給される大元のエアー
  • 2次側エアー・・・機械や装置などのエアーを使用する側

一般的な工場には、1次側のエアーが上空に配管されており、その配管を分岐(分配)して2次側のエアーとしています。

 

この2次側エアーの分岐にはエアー特有の事情で注意しなければならない事があり、今回は2次側エアーを配管する注意点を解説しようと思います。

 

2次側エアーを配管する注意点

1次側エアーから2次側エアーを配管する注意点ですが、それは「1次側エアーから立上り配管で分岐して2次側へ下ろす」です。

 

配管イメージ図

 

このように配管するのには理由があります。

それは「ドレン対策」です。

圧縮空気特有の「ドレン」の対策のために立上り配管をするのです。

 

圧縮空気のドレンとは

そもそもドレンとは何のことでしょうか?

 

圧縮空気におけるドレンとは下記の物質が混濁した液体のことです。

  • チリ埃・・・大気中に含まれていている
  • 水分・・・空気中の水蒸気が水滴になる
  • 油分・・・コンプレッサーの潤滑油が混ざる
  • カーボン・・・コンプレッサーの潤滑油がカーボンとなる

 

圧縮空気を発生させるとドレンも発生します。このドレンは2次側の使用する機器に悪影響を及ぼすので排除しなければなりません。

その1つの方法として、1次側エアーの取出しは「立ち上がる」なのです。

 

*補足 油圧における「ドレン」の意味は空圧とは違います。油圧のドレンとは「機器から漏れた油」という意味です。

 

なぜ立ち上がり配管なのか?

立上り配管にする理由は「ドレンは液体で重たいから立上り配管で下ろすと、2次側へドレンが供給されにくくなる」ためです。

ドレンの供給を100%防ぐことはできませんが、軽減することができます。

 

ドレンの流れイメージ

 

ドレンを100%防ぐことはできないので、最終的には使用する側の末端で「エアフィルター」「ミストセパレーター」などの空気とドレンを分離して、空気を清浄化するフィルターが必要になります。機械装置のエアーコンビネーションにエアーフィルターがセットになっているのはこのためです。

 

配管に溜まったドレンの処理

2次側エアーを立上りで分岐する事でドレンが末端に供給されにくくなりますが、その弊害として1次側配管にドレンが溜まってしまいます。この溜まったドレンは排出できるようにしておかないと、結局は1次側配管がドレンで一杯になり2次側へ供給されることになります。

その対策として、1次側エアー配管には2次側へ供給する配管とは別に、ドレン排出用の配管を施工しておきます。

その方法は「1次側配管からそのまま立ち下がる」です。

 

ドレン配管イメージ

 

このように配管しておくとドレン排出用の配管から、定期的にドレンを抜くことが出来ます。ただ間違っても供給用としては使用しないように注意してください。

 

注意点まとめ

今回は1次側エアーから2次側エアーを取り出す時の分岐について解説しました。ポイントは「立上がり」で配管すること、そしてドレンは「立下り」で配管する。この点を知っておくと、実際の配管施工に役立つだけでなく、工場で2次側エアーを使用する時に「どの配管から2次側エアーを取り出せばよいか?」も目視で判断でできるようになります。参考にしてください。

 

余談

この業界に入りたての頃、客先の工場で1次側エアー配管を見た時に「なんで立上っているのだろう?」と疑問に思っていました。空圧の知識としては初歩的ですが、実は配管業者のプロがこのやり方を知らない場合が稀にあります、、、、、

以上です。

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