電気配線/制御盤製作

制御盤組立の曖昧さ/機械組立の目線

この記事は制御盤組立1年目の独学組立工が執筆しています。間違いがあれば「公式ラインアカウント」または「お問い合わせ」からご連絡ください。

 

制御盤組立の曖昧さ

機械組立工の私が初めて制御盤組立を体験して感じたこと、それは制御盤組立は「曖昧」であると言う事です。

*今回は私が感じたこと、制御盤組立の曖昧さについて4項目ですがまとめてみようと思います。

 

1.機器の取付け

制御盤の組立てで初めに行うのが機器の取付です。

機器は制御盤の中板に取付けられるのですが「取付穴の図面が無い」「取付穴が無い」場合がほとんどです。機械装置では部品に取付穴が無い場合は通常ありえませんが、制御盤の場合には作業者が穴位置を決定して加工しなければなりません。

加工図面があれば、外注で盤の箱を製作する時に中板の穴加工もできますし、外注で出来なくとも配線作業者が図面を見ながら加工できます。

しかしそれが「出来ない」「出来ていない」のが常識なのです。

あるのは「全体の機器配置図」だけです。

それは「なぜ」なのか?

結論は「配線都合」だからと言う事です。

  • 配線のやり易さ
  • 美観(綺麗に見える配置)
  • 機器同士の距離感(近すぎると問題がある時)

このような要素を踏まえ、機器配置図を元に実際に機器を中板にレイアウトして配置の具合を調整して決定するのです。

この作業もベテランともなると、機器を実際に配置することなく機器の寸法が頭に入っているのでイメージだけで決定できるようになるようです。

しかしながら、最近は「機器配置図に位置関係の寸法を記載」する設計者もいるようですので、少しずつ改善されてきているのかもしれません。

 

*補足

機械装置の穴あけと違い、電気配線は1mm、2mm穴位置がズレても何ら問題ありません。機器の取付け精度より、確実な結線が重要です。

 

2.機器の名称

機器を配置図を元にレイアウトしたり、配線作業をする為には機器の名称(何に使用している機器なのか)が分からないと作業ができません。

機械装置と違い、購入品の機器の組合せで制御盤を構築するので「同じ機器」「同じ型式の機器」が沢山あるので、「何に使用している機器なのか」を明確にするために、機器の1つ1つにアルファベットの記号で意味を持たせます(名前を付ける)

実はここに問題がありまして名前があれば分かり易くなるはずなのですが、ネーミングは設計者によって違うようです。JISで基本となる表記はあるようですが、それを設計者がアレンジしたり、そもそも設計者オリジナルの名前であったりします。

私のような不慣れな作業者は名前からでは判断できず、逆に混乱してしまうかもしれません。

 

3.電線の太さ

電線の太さは配線図に記載がある場合と無い場合があります。機械装置の場合で例えるとエアー配管のチューブ径やボルトのサイズが未確定のような感じです。

記載がない場合には機器の電流容量から電線のサイズを選定しますが、ここにも曖昧さがあります。

選定した電線に対して、太めサイズの電線を使用してもOKだと言う事です。

勿論、電線サイズの選定には電流容量と温度や安全率も見て選定しますが「どっちのサイズでも良い」って事があり、作業者によって太さが変わってくる場合があります。

ただ経済的にも作業性的にも細目の電線を選定した方が良いのでしょうが、配線作業者任せの側面があります。

 

4.端子台の取付け

機器の取付けは基本的には垂直に取付けますが、端子台に限ってはそうとも限らないようです。

端子台は制御盤の下側エリアに取付ける事が多いのですが、そうなると作業者の目線より下になるので見えにくく作業がやりづらい場合があります。

そのような時には作業者が端子台の取付けを市販のブラケット使用して、嵩上げしたり角度を付けて斜めに取付たります。

ただ、これも特にルールがあるわけではなく「作業者任せ」です。「見えにくい」「作業がやりづらい」と思うのか?思わないのか?と言う事ですね。

 

まとめ

以上4項目が初めて制御盤を組立てて感じた事です。機械組立に長らく従事しているとそのギャップの衝撃は計り知れません。「そんな感じなの?」って思ってしまいます。

今後も制御盤組立を継続していくのでルールや決め事、テクニックなどを明確にして記事にしていくつもりです。ご期待ください。

以上です。

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