今回は「エアシリンダにオートスイッチを取付ける方法」についての記事です。
シリンダの位置検出には必ずと言っていいほどオートスイッチが使用されていますが、私にはオートスイッチの取付けに関して注意していることがあります。今回は私が実際におこなっているやり方を紹介しようと思います。
目次
オートスイッチとは
オートスイッチとは磁石(磁気)を検出するセンサです。エアシリンダや油圧シリンダの出端/戻り端を監視(動作確認)する為に使用されています。
オートスイッチ
オートスイッチの仕組み
シリンダ内部のピストンに磁石が組み込まれており、「シリンダが動作する=ピストンが動く」ですから、センサの位置にピストンが移動してくればセンサが検出します。シリンダをストッパーなどで止めてストロークエンドで使用しない場合には、オートスイッチの位置を中間位置に設定しておく事になります。
シリンダにオートスイッチを取付ける
私がシリンダにオートスイッチを取付ける場合には、下記の2点を必ずおこなっています。
- 組付け時にオートスイッチの取付位置を「センサーチェッカー」で確定しておく
- オートスイッチの検出範囲をマジックでケガいておく
理由
1.組付け時にオートスイッチの取付位置を「センサーチェッカー」で確定しておく
- 装置立上げの時間短縮。電源投入後に無駄な調整をしない
2.オートスイッチの検出範囲をマジックでケガいておく
- センサを外して復旧する時に、電源供給やシリンダを動作させなくても元の位置がわかる
- シリンダが動作してオートスイッチがONしなかった時の原因調査に役立つ。センサの位置がズレたのか、シリンダのストローク量が変わったのか、など。
- シリンダを大量に組立てる時にオートスイッチを取付ける前段取りとして、全てのシリンダのオートスイッチの位置を確定しマジックでケガいて置き、そのごオートスイッチをマーキングに合わせて一斉に組み付けることが出来る。早くて確実。
補足:センサーチェッカーとは
バッテリーや電池を電源としセンサに電源を供給する機器です。主に配線前の段階でセンサの動作確認や調整をする時に仮電源として使用するものです。
オートスイッチの取付(実演)
それではオートスイッチの取り付けの作業を示しておきます。参考にしてください。
検出範囲の確認とマーキング
検出範囲の確認とマーキング
数モノはマーキングをやっておく
オートスイッチの位置を確定
まとめ
オートスイッチの位置合わせは初めての方は戸惑ってしまうと思いますので是非参考にしてください。
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以上です。