【締結要素】 【材料/溶接/加工/表面処理】

ブラインドナットやエビナットをかしめる工具/代用品の紹介

2019年11月20日

 

ブラインドナットやエビナットをかしめる工具

ブラインドナット(エビナット)とは、薄板でタップを立てることが難しい材料に、かしめによってナットを施工(追加)する商品です。

ナットを施工することで、タップを立てることが難しい材料が、ねじで固定(組立)することができます。

 

エビナット

 

ブラインドナットのカシメ工具

ブラインドナットは、タップが必要な材料にブラインドナットをカシメて材料に固定し一体化させて使用します。ナットのかしめは、ナッターと呼ばれる専用の工具を使用します。

 

ナッターにはこの様な種類があります。

  • 強力ナッター
  • ハンドナッター
  • ちょっとナッター

 

*工具の違いによる特徴まとめ

強力ナッター ハンドナッター ちょっとナッター
本体価格 高い 普通 安い
かしめのしやすさ 簡単。少ない力で施工できる 普通、それほどパワーがない。ステンレスのナッターのかしめはおすすめしない。 工具でかしめるため面倒。パワーはそこそこある。
作業スペース 広いスペースが必要 普通 狭くても施工できる

 

強力ナッター

強力ナッターは、大きなサイズやステンレスのブラインドナットでも楽にカシメることができます。

欠点は、高価で道具が大きいのでスペースが無い場所では使用できないことがあります。

 

カシメの道具


 

ハンドナッター

ハンドナッターは安価で省スペースですが、カシメの力は弱く握力が弱い人には辛いと思います。

アルミのブラインドナットでM6までなら確実に作業可能です。

 

ちょっとナッター

ちょっとナッターは、ステンレスのブラインドナットでもカシメ可能で省スペースです。

欠点は、各サイズの専用品のなので各サイズごとに購入する場合には金額的に問題があることと、ねじの締付けでかしめる(手作業)ので時間がかかります。

 

引用・抜粋 株式会社 ロブテックス ちょっとナッター

 

代用品でかしめる方法

「ナッター」や「ちょっとナッター」を持っていなかったり、スペースや金額的に問題がある場合などを考えて、代用品でカシメる方法を紹介します。

と言っても、ちょっとナッターと全く同じ理屈です。ただ、安価に入手できるものなので代用するメリットがあります。

 

用意するモノ

用意するモノは3点です。

  • 引張強度が強いねじ・・・・ブラインドナットと同じサイズ。強度が弱いとカシメの力に耐えきれない。
  • ナット・・・・ねじの1ランク大きいサイズ
  • ワッシャー・・・・ブラインドナットを押さえつける厚めのワッシャー

ワッシャーにはグラインダーやヤスリなどでキズを付けておきます。この面はブラインドナットと接触した時の滑り止めになります。滑ると空回りしてカシメる事は出来ません。

 

用意するモノ

 

代用品でのかしめの手順は下記の通りです。

  1. ねじにブラインドナットをセットする
  2. ブラインドナットを材料にセットする
  3. カシメる
  4. 確認する

このような手順で作業用を進めます。それでは、実際の施工を参考に説明していきます。

 

1.ねじにブラインドナットをセットする

下記にある写真のようにセットします。ブラインドナットは奥までねじ込んで、ナット、ワッシャーに遊びを作らないように密着させてください。

 

セットする

 

2.ブラインドナットを材料にセットする

ブラインドナットを入れる材料の穴のサイズは大きすぎるとブラインドナットが抜けたり、うまくカシメることができないので、要注意です。

 

下穴のサイズの求め方

  • 下穴径 = ブラインドナットの外径 + 0.1mm

私はブラインドナットと同径のドリルで穴あけしますが、メーカーの推奨は+0.1mmの大きさです。

 

材料にセットする

 

3.カシメる

かしめの方法を詳しく説明しますと、下記の3つの手順となります。

  1. ナットは回転させずにスパナで固定する。ねじの回転の固定と押さえの為にナットを使用しています。
  2. ねじを工具で締付けます。この時に、ブラインドナットが供回りしてしまうと永遠にカシメる事はできません。ですから、ワッシャーのキズが必要になります。
  3. ねじを締め付けると急に固くなるポイントがあります。カシメ(ブラインドナットか縮み切った)が完了した合図です。

 

カシメる

 

4.確認する

カシメが上手くできたか確認します。カシメたブラインドナットにねじを入れ締付けます。しっかり締付けが出来れば問題ありませんが、ブラインドナットが供回りしてしまう場合にはカシメが弱いので、もう一度カシメ作業をします。先ほどよりも若干強くカシメてみます。

 

確認

ステンレスのM6のブラインドナットで実践しました

 

補足 ブラインドナットを除去する

もし何かの理由でブラインドナットを除去したい場合には次の方法があります。

  • ドリルでブラインドナットの頭を飛ばす
  • グラインダーやベルトサンダーなどでブラインドナットの頭を削り取る

いずれの方法も、ブラインドナットのタップ部分が材料の内側に落ちてしまいます。内側が袋の場合には撤去は出来ません。

 

除去する

 

ブラインドナットやエビナットのかしめのポイントまとめ

それでは、ブラインドナットやエビナットのかしめについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • かしめる専用工具は、強力ナッター、ハンドナッター、ちょっとナッター、の3種類がある、
  • 下穴径 = ブラインドナット + 0.1
  • ねじ、ナット、ワッシャー、を代用すればかしめることができる

以上4つのポイントです。

 

今回はステンレスのM6のブラインドナットを手持ちのねじやワッシャーで実践してみました。ステンレスのカシメが出来ると言うことはアルミもスチールは楽に施工できる事になります。専用工具が無い場合には覚えておくと良いと思います。

 

*ナッターの購入はこちらから

 

*ブラインドナットの購入はこちらから

 

関連記事:【締結要素】

以上です。

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