今回は「接着の基礎を学ぶためにおすすめの本」についての記事です。
私個人的には接着はもの凄く気になる分野で、今後さらに進化してボルトや溶接を使わない接合が当たり前になるのでは?と期待を寄せています。
先日ですが接着に関する本を読んだところ、知らないことだらけでかなり勉強になったので紹介しようと思います。
接着の基礎を学ぶためにおすすめの本
接着の分野は今後さらに広がる
接着と言いますと、瞬間接着材やセメダインのようなホームセンターで売っている接着商品が思い浮かぶと思いますが、実は「電子部品」や「自動車」や「航空機」などの工業製品に欠かせない分野です。
これは私の考えですが、近年の半導体の需要の高まりや電気自動車の普及、金属の高騰や不足など、私たちを取り巻く状況は急激に変化していますが、それらをきっかけとした技術の進歩には接着が欠かせない存在になってくると感じています。
接着の目的を整理すると、こんな感じです
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軽量化
- 振動の吸収
- 精度の向上
- コストダウン
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小型部品の結合
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異種素材の結合
簡単に言いますと、接着で接合することで、溶接やボルトが不要となるので様々な可能性がある訳です。
その逆に、溶接やボルトで材料を接合するわけではないので、接着特有の難しさもあります。
接着の難しさはコレ
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接着強度の評価
接着で良くあるのが「あれ?簡単に剥がれちゃった」ってことです。DIYでも良くありますよね。
つまり、溶接やボルトのように目視確認や測定器を使用して強度を確認することが、接着の場合は出来ないのです。
なので接着の強度を確認するためには、破壊テストをして評価するしかないんです。
【接着入門】で基本を学ぶ
やはり接着のメリットやデメリットを理解するためには書籍で学ぶのが手っ取り早いです。
接着の基礎情報から接着技術を学ぶためにおすすめの本のコレです。
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分かる!使える!接着入門 著:原賀康介
分かる!使える!接着入門
本の中身はこのような構成になっています。
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第1章 これだけは知っておきたい接着の基礎知識
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第2章 準備と段取りの要点
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第3章 実務作業・加工ポイント
この本は、接着の原理・原則と、接着設計や接着作業などの実務をつなぐ前準備・段取りなど幅広く解説されていて、実務のノウハウが細かく紹介されています。
接着の基礎から実務までを結構深い部分まで解説されているので、「接着の基礎知識が不安な人」「接着部品を設計している人」「安定した接着方法を学びたい人」におすすめしたい本です。
接着の基礎のポイントまとめ
それでは、接着の基礎について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- 接着は今後さらに気体の分野
- 接着は溶接やボルトの結合と違い強度の評価が難しい
- 接着の基礎知識は、初めに本で学ぶことがおすすめ
以上3つのポイントです。参考にしてください。
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以上です。