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【動画】バッテリー液は重曹で中和して処理する【希硫酸の捨て方】

2021年11月17日

 

今回は「バッテリー液は重曹で中和して処理する」についての記事です。

バッテリー液は希硫酸なので、強酸性でとても危険な液体です。なので「台所で流したり」「川に流したり」「庭にすてたり」するようなことはできないのですが、実は弱アルカリ性の重曹を使えば中和することができるので処理することが出来るようになります

そこで今回の記事では、希硫酸をどのようにして処理すれば良いか?について実際にやってみた方法も合わせてまとめておこうと思います。

 

バッテリー液は重曹で中和すれば処理できる

バッテリーの補充液には種類がある

先日のこと、自宅の片づけをしていたらこんなものが出てきました。

 

出てきたものはコレ

  • 希硫酸(36.87%の硫酸)

 

この希硫酸はバッテリーの補充液として使用するものですが、希硫酸は酸性の薬液で劇物なので「どうやって処理すればよいのか?」困ってしまいました。

*処理方法は記事の後半で紹介します。

 

希硫酸は低濃度の硫酸と言っても劇物なので非常に危険です。簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 服に穴が開く
  • 目に入ると失明する
  • 飲み込むと死亡する
  • 皮膚に付着すると薬傷(やけど)する
  • 鉄に付着すると水素を発生させる(爆発の危険性と鉄が腐食、溶ける)

 

希硫酸(バッテリーの補充液)

こんなものが出てきました。

 

少し話がそれますが、バッテリー液について説明しておきます。

バッテリーにはメンテナンスフリーの密閉式と開放型と呼ばれるバッテリーの上に蓋(キャップ)が付いているタイプがあります。開放型のバッテリーは性能が向上して液を補充する機会は減りましたが、全く液が減らないわけではないので液が減ったら液の補充が必要となります。

 

バッテリー液の補充液には2つの種類があるので注意が必要です。

  • 希硫酸
  • 精製水(蒸留水) ⇐ 基本コレを使用

 

通常、バッテリーの補充には精製水(蒸留水)のバッテリー補充液を使用します。(*水道水は不純物が多いのでバッテリー補充液としては使用できません)

と言いますのは、バッテリーの中に入っている液(電解液)は硫酸と精製水(蒸留水)の混合液(希硫酸)なのですが、充電すると硫酸は蒸発せずに水分が蒸発する(水が減る)のです。

では希硫酸を使用する状況は?と言いますと、「新品のバッテリーで液が全く入っていない状態」「バッテリー液をこぼしてしまった」「精製水を入れすぎて希硫酸の濃度が薄くなった」と言った状況で使用するので、基本的には扱うことはないです。

 

精製水(蒸留水)(バッテリーの補充液)

 

と言うことで、何十年前の希硫酸なのかわかりませんが使用する予定の無い劇物をこのまま保管しておくわけにもいきませんので、処理する方法を考えてみたいと思います。

 

希硫酸は重曹を使って処理する

希硫酸(バッテリー液)は劇物なのでそのまま流してしまえば環境汚染をしてしまいますし、使う予定がないのに保管し続けてもトラブルの元になります。

何とか希硫酸を安全に処理したいのですが、実は私のような個人でも希硫酸を処理する方法があます。

 

希硫酸の処理方法はコレです

  • アルカリ性の重曹(NaHCO3/炭酸水素ナトリウム)を希硫酸に混ぜて中和させる

 

重曹

 

重曹はドラックストアやホームセンターに売っている、あの重曹です。

重曹は弱アルカリ性なので希硫酸(酸性)と混ぜると化学反応が起きて塩と水が生成されます。これが中和です。中和によって希硫酸(バッテリー液)を無害の中性の液体にすることが出来ます。

 

**この動画の後半にバッテリー液の中和の方法が紹介されています。

 

具体的な手順はこんな感じです。

  1. 樹脂製のバケツや桶に処理する希硫酸(バッテリー液)の2~3倍の水(水道水)を入れておく
  2. 希硫酸を水バケツ(桶)に飛散しないように少しずつ入れる
  3. 重曹を少しずつ入れながら金属以外の棒(樹脂や木など)で静かにかき混ぜる
  4. リトマス試験紙かph試験紙で液体のphを測定し中性か弱アルカリ性になっているか確認します
  5. phが中性かアルカリ性になっていれば下水に流して処理します

 

作業のポイントをまとめるとこんな感じです。

  • 危険な作業なので保護メガネ、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用します。
  • 作業は水道水(蛇口)がある屋外がおすすめです。何かあった時の対処が速いです。
  • 重曹の量の目安は2~3倍に薄めた希硫酸(バッテリー液)100ccに対して80g程度です。入れすぎても問題ないので目分量で入れながら試験紙で測定して量を調整してもOKです。
  • リトマス試験紙には青色と赤色の試験紙があります。リトマス試験紙を使用する場合は青色のリトマス試験紙を使用して「青色のまま=中性かアルカリ性」であれば廃棄OKです。
  • ph試験紙を使用する場合は、色見本に照らし合わせて中性から弱アルカリ性になっていれば廃棄OKです。

 

もし、目に入ったり、皮膚に付着するようなことがあれば直ちに水道水で洗い流して、違和感があれば病院に行ってください。そうならないためには、安全装備はしっかり装着することです。

 

実際に希硫酸(バッテリー液)を中和してみる

ポリバケツに希硫酸を入れて準備する

まず初めに、ポリバケツに希硫酸を入れて水道水を約3倍入れます。

 

ポイントはコレです

  • 水道水の量は目分量で全然OKです
  • バケツの側面に沿わせるように希硫酸と水道水を入れる

 

希硫酸を薄める作業は目分量でOKなので、感覚で入れてください。ただし、この作業は危険を伴うので注意が必要です。

バケツに希硫酸や水道水を入れると、「跳ねて飛び散ってしまう」ので顔や目に入ると超危険です。なので、保護メガネ、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボン、の装着はもちろんですが、バケツの側面に沿わせて少しずつ入れると飛散しにくいのでおすすめです。

 

重曹を入れて中和する

希硫酸を薄めたら、重曹を入れて中和させます。

 

ポイントはコレです

  • 中和反応がなくなるまで重曹を入れる

 

重曹を加える量を計って入れるのはなかなか大変なので「中和反応がなくなるまで重曹を入れる」でOKです。

中和反応の見極めは「炭酸ガス」が発生している状態で判断します。重曹を加えて炭酸ガスの気泡が発生しなくなったら中和完了です。

 

実際にやってみたので動画をご覧ください。

 

重曹を入れて中和反応がなくなったら、念の為にph試験紙でphを測定します。

  • 希硫酸のph・・・ph1(強酸性)
  • 重曹を加えて中和したときのph・・・ph7(中性)~ph8(弱酸性)

 

中性から弱酸性の液体になっていれば中和はできているので、この液体は水道水と同じように捨てることが出来ます。

 

希硫酸をph試験紙

ph試験紙を液体に付けて色の変化を確認してみる

ph試験紙の色の違いを確認。中和が出来ている事が分かる。重曹は弱アルカリ性なので、入れすぎるとphがアルカリ性に傾くようです。

 

バッテリー液の処理のポイントまとめ

それでは、バッテリー液の処理について重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 希硫酸のバッテリー液は強酸性なので危険。中和しないと処理できない
  • 希硫酸は弱アルカリ性の重曹で中和することができる
  • 中和作業は、危険を伴うので保護メガネ、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用して、付着したらすぐに水道水で洗い流す

 

以上3つのポイントです。参考にしてください。

 

*重曹の購入はこちらから

 

*リトマス試験紙、Ph試験紙の購入はこちらから

 

*ポリバケツの購入はこちらか

 

 

*ゴム手袋の購入はこちらか

 

*保護メガネの購入はこちらから

 

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以上です。

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