今回は「サーボモーターの特徴と種類」についての記事です。
サーボモーターと言えば、高精度な制御が可能で機械装置には欠かせないモーターです。
今回は、サーボモーターの構造ではなく、どういったモノなのか?について概要をまとめておこうと思います。
記事の目次
サーボモーターは高度な制御が可能
サーボとは「奴隷」と言う意味で、サーボモーターとは位置検出器(エンコーダなど)が内蔵されており、高度な制御が可能なモーターです。
サーボアンプとは
サーボアンプとは、モーターを制御する機器です。
コントローラー(PLC)からの信号と、サーボモーターのフィードバック信号(速度、位置、回転)を比較し、サーボモータに動作指令を出します。
*サーボモーターとセットで使用します。
引用抜粋:三菱電機 汎用ACサーボカタログ
サーボモーターの特徴や種類
サーボモーターの分類と特徴
サーボモーターの分類(電源)とその特徴をまとめてみます。
サーボモーターの分類は電源によって2つに分けられます。
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ACサーボモーター(交流)
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DCサーボモーター(直流)
特徴一覧
ACサーボモーター | DCサーボモーター | |
電源 | 交流電源 | 直流電源 |
普及率 | 多い | 少ない |
価格 | 高価(近年、安価になってきた) | 安価(小型、低容量に向いている) |
メンテナンス | 不必要 | ブラシ交換必要/ブラシレスもある |
制御 | 複雑 | 簡単 |
制御方法 | インバーターの周波数 | 電圧と電流 |
位置検出器の種類
位置検出器の検出方式は、光学式センサと磁気式センサの2種類があります。
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光学式センサ(エンコーダ)は「高精度」です
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磁気式センサ(レゾルバ)は「構造が単純で悪環境(衝撃/振動/温度)に強い」です
参考
光学式センサのエンコーダーには「インクリメンタル形」と「アブソリュート形」があります。詳しくは下記の記事で解説しています
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エンコーダは位置制御に不可欠【インクリメンタル形とアブソリュート形の特徴を比較】
続きを見る
磁気式センサのレゾルバは磁気誘導を利用した単純なセンサです。
サーボモーター/サーボアンプで制御できること
サーボモーター/サーボアンプで制御できるものには下記の3点です。
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位置制御(角度)
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トルク制御(負荷)
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速度制御(速度と加速度など)
サーボモーターのポイント
それでは、サーボモーターについて知っておくべきポイントをまとめておきます。
- サーボモーターは高度な制御が可能なモーター
- 位置検出器にはインクリメンタル形とアブソリュート形がある
以上2つが大切です。参考にしてください
*サーボ機構の基本はこちらの本がおすすめ
関連記事:【回転運動の要素】
以上です。