ケーブルベアとは
ケーブルベアとは電気配線/エアー配管/油圧配管を保護しスムーズに可動させる部品です。
ケーブルベアを使用する目的は以下の通りです。
- 巻き込まれ
- 断線
- 潰れ
- 発塵
- 配線や配管の固定を簡略化
移動側と固定側
ケーブルベアの両端は「移動側」と「固定側」に区別されますので、「どちらでも関係ない」「動けば同じ」とはいきませんので注意が必要です。
*移動側と固定側はケーブルベアが屈曲した時の屈曲角度に違いがあります。
引用抜粋:つばき ケーブルベアカタログ
移動側と固定側の見分け方
一見するとどちらが移動側か?固定側か?見分けがつきませんのでどこで判断すれば良いかをまとめておきます。
ケーブルベアは金具の「記号」で移動側と固定側を判断します
ケーブルベアの両端の金具には必ず記号が記載されています。この記号には意味がありそれによって移動側と固定側を見分けることが出来ます。
*下記の4つの記号を覚えておけば見分けることができます。
金具に含まれる記号 | 意味 |
M | Moving end(移動側) |
F | Fix point(固定側) |
I | 移動側のローマ字の頭文字(IDOU) |
K | 固定側のローマ字の頭文字(KOTEI) |
上記の記号の何が記載されているか?で金具を見分けます。下記のカタログに詳しい意味が記載されていますので参考にしてください。
引用抜粋:つばき ケーブルベアカタログ
実物で確認する
それでは実物で確認する事にしましょう。
いかがでしょうか?このように金具には必ず記号が記載されていますので取付間違いが無いように見分けてください。
まとめ
ケーブルベアの取付が見分け方を知らないと間違えて取付けてしまったり戸惑ってしまう事がありますので覚えておきましょう。
余談ですが配線/配管作業をする時にケーブルベアのリンク部分にインシュロックで配線/配管を固定する方がいますが間違っていますので気を付けてください。リンク部分は屈曲しますのでその際に配線/配管は若干伸びたり縮んだりします(呼吸する)ので無暗に固定ししまうと断線や摩耗の原因となりますでケーブルベア内(リンク)はインシュロックなどで固定はしないようにしましょう。
以上です。