この記事はAIで音声配信しています。
今回の記事は、装置に使われるエアー配管や油圧配管の 一本一本に番号を表示して、「どの配管なのか」を見える化しよう! という内容です。
正直に言えば、これは「ただ機械装置を作るだけ」という人にはあまり響かないかもしれません。
ですが、機械装置のあるべき姿を考えている人や、現場で実際に機械装置と向き合ってきた人には、きっと共感していただける内容だと思います。
記事の目次
機械装置のエアー配管と油圧配管はマークチューブで番号を表示する
配管の番号を表示する必要性
装置を稼働させるためには、電気配線・エアー配管(エアーチューブ)・油圧配管(油圧ホース)が必要ですが、それらは数十本、場合によっては数百本、数千本にも及びます。
そして、その1本1本には必ず個別の役割や意味があるため、混同を防ぐ目的で番号(線番)を両端に付けて表示することが欠かせません。
番号の表示
番号がない配管は「どれが何なのか?分からない」

エアー配管・油圧配管の一本一本の両端に番号を表示しましょう。

なぜ、エアー配管・油圧配管を番号表示する必要があるのか
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施工時の接続間違い防止
図面に番号がなければ誤接続のリスクが高くなる
- 火入れ時の接続間違い調査
接続間違いを図面番号と施工番号を照らし合わせることで迅速に確認できる - 装置を改造したときの作業性向上
装置を改造する際に、番号があることで「どこを変更すれば良いのか」が素早く理解できる - メンテナンス時の間違い防止
シリンダや電磁弁を交換したときの接続間違いを防止できる
このように、番号表示には多くのメリットがあるため、必ず施工する必要があります。
ところが、一部の装置メーカーさんは、「エアー配管や油圧配管の番号表示は、客先仕様に記載がないから実施しない」と考えるところが存在するようです。
ただ、「作業性」や「メンテナンス性」の観点から、装置メーカー(設計者)が主体的に判断し実施すべき事項なので、本来、客先仕様の有無に左右されるものではありません。
ですから、社内標準として番号表示を施工するように改善して、「装置のあるべき姿」を目指してください。
参考
番号の決め方と付与ルール
番号は機械設計側が配管図面に記載しておく必要があります。
もし配管図面に記載がなく、現場作業者が独自に番号を割り振って施工した場合は、その情報を必ず機械設計側にフィードバックし、配管図面に反映させる必要があります。
番号の決め方
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電気制御ではないエアー配管・油圧配管
機械設計側が独自の番号を割り振ります。たとえば、手動バルブやエアオペ回路など、電気制御を介さない系統に適用されます。
- 電気制御によるエアー配管・油圧配管
電磁弁の出力 I/O 番号と同一の番号を使用します。電気図面・ソフト(PLC)と配管番号を照合できるので不具合対応が効率的に行えます。
電気制御ではないエアー配管や油圧配管は機械設計側が決定すればいいだけなのですが、電気制御ありのエアー配管や油圧配管は、部署間の問題が発生することがあります。
こんな問題、、、
- 機械設計と電気設計(制御設計)のコミュニケーション不足によって、結果的に配管図面に番号の記載がない
- 電気設計よりも機械設計の方が進捗が速い場合、I/Oが決定していない状態で配管図面を描くことになるので、結果的に配管図面に番号の記載がない
この問題は、機械装置を設計する段階でよくあることですが、このような理由で配管の番号表示をおこなわないなんて、もったいないので改善しましょう。
表示する番号の例

番号の付与ルール
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系統や役割が異なる場合は別番号を付与する
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配管途中で流体の性質が変わる場合は番号を変更する(末尾に数値・記号を追加するなど)
例えば、
- Aシリンダの動作用のエアー配管と、Bシリンダ動作用のエアー配管は、系統が違うので別番号とする
- Aシリンダの上昇用のエアー配管と、Aシリンダの下降用のエアー配管は、系統は同じだが、役割が違うため別番号とする
- エアー配管の途中をソケット接続やチーズで分岐した場合は、流体の性質は変化していないので同一番号でOK
- エアー配管の途中にレギュレーターやスピコンがある場合は、流体の性質が変化しているので、番号を変更する
このような認識で番号を付与します。
エアー配管・油圧配管に番号を表示する方法
エアー配管・油圧配管の一本一本に番号を表示させる方法は複数あります。
番号の表示方法
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テプラを巻き付けて張る
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専用シールを巻き付けて張る
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ケーブルタグをバンドで取付ける
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マークチューブを巻き付けor差込みで取付ける
*参考:番号の表示のアイテム
出典:株式会社ケー・シー・シー・商会 ワイヤーマーク
出典:ヘラマンタイトン ケーブルタグ(マーキングシリーズ)
出典:ヘラマンタイトン ケーブル表示用ラベル:TABTAG(タブタグ)ラベル
出典:マークチューブ 配管に巻き付ける or 差し込む、ことで取付ける
番号の表示方法は複数ありますが、私がおすすめする方法は「マークチューブ」を使う方法です。
理由はコレ
- マークチューブと印字機を導入すれば、いつでもどこでも施工可能になる
- エアー配管・油圧配管を施工するときに、配管に番号を取付けたまま作業を進められるため効率的
- 配管の施工完了後に取付ける方法は、配管施工中に養生テープやマスキングテープで手書きの番号で張り付けなければならず非効率
以上のことから、私はマークチューブを配管に巻き付ける、差し込む、方法をお勧めしていますが、配管が太すぎてマークチューブが取付できない場合はシールタイプが良いと思います。
参考
*マークチューブの印字機に関する記事です
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チューブマーカーの解説【レタツインとキヤノンMk2600の比較】
続きを見る
番号の名称をテプラ・パウチ・銘板で表示すること
エアー配管・油圧配管に番号(線番)を表示させたら、その番号が「何なのか?」を見える化する必要があります。
番号の名称(意味)を表示する方法
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電磁弁などの機器の周辺に、番号と名称の一覧表を取付ける
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番号と名称は、テプラかパウチを手作りするか、銘板を製作して取付ける
*注意点:機器にテプラを直接貼り付ける行為は禁止です。理由は、機器を交換したときにテプラは張りなおさなければならない為です。実際の現場では貼りなおすことをおこなわないので、長年の運用過程で「名称と番号」の意味が分からなくなります。したがって、機器のすぐ近くの構造物に張り付けるようにします。
名称と番号の表示の参考

このような形で、番号と名称を表示させることで、いちいち配管図面を確認せずとも、その場で「なんの配管なのか?」を調べることができます。
ここまでできれば、配管の番号表示は完成となります。
ポイントまとめ
それでは、「機械装置のエアー配管と油圧配管はマークチューブで番号を表示する」について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- エアー配管と油圧配管の一本一本の両端に番号を表示させる
- 番号は電磁弁の出力I/Oと同一番号とする
- 電気制御ではないエアー配管・油圧配管は機械設計側で独自の番号を割り付ける
- 番号と名称はパウチ・銘板・テプラで、機器の近くに表示させる
以上4つのポイントです。
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関連記事:【空気圧/油圧】
以上です。



