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【S2000/メンテ/セッティング】

S2000のメタルブローは戸田レーシングのオリフィスで対策する【削って叩いて取付ける】

2023年12月9日

 

自分のS2000に戸田レーシングの「F20C/F22C (AP1/AP2) エンジンオイル流量コントロールオリフィス」を取付けました。

まだサーキット走行していないので「問題ないか?」「油圧の変化はどうなったか?」の確認は出来ていませんが、とりあえず取付け方法について紹介します。

 

 

S2000のメタルブローは戸田レーシングのオリフィスで対策する

S2000の油圧の低下

以前の記事でも紹介していますが、私のS2000の油圧は、もともとMAX600kpaでVTECに切り替わると500kpaに落ちていました。

そこで、オイルのリリーフバルブに3mmのシムを入れてバネにプリロードを与える対策をおこない、MAX700kpaでVTECに切り替わって580kpaとなる対策をしました。

 

 

その状態で4年間サーキットを走ってきましたが、、、「全体的な油圧が向上したとは言え、MAX700kpaでVTECに切り替わって580kpaとなってしまうって大丈夫なの?」って疑問を払拭しきれずにいました。

そんな中、戸田レーシングさんからオイルトラブルの対策部品が発売されました。

 

待望のオイルトラブル対策部品

  • エンジンオイル流量コントロールオリフィス

 

出典:戸田レーシング F20C/F22C (AP1/AP2) エンジンオイル流量コントロールオリフィス

戸田レーシングの油圧低下対策部品

 

 

この商品はVTECソレノイドバルブ(VTECを切り替えをおこなう部品)の流路に取付ける部品です。

簡単に効果をまとめると、VTECに切り替わった時にオイルがヘッドに必要以上に流れすぎないように流量を制限することで、シリンダブロックの各所にオイルが適切行きわたるようなります。

 

追記

追記です。

エンジンオイル流量コントロールオリフィスを取付けて鈴鹿サーキットを数回走ってみました。

油圧はMAX700kpaでVTECに切り替わって580kpaからMAX700kpaでVTECに切り替わって610kpaとなりました。若干改善したみたいです

 

オリフィスの取付け問題点

と言うことで、早速購入しました。

 

オリフィスの外観

オリフィスの外観

 

取付け方法はこんな感じです

  • VTECソレノイドバルブを取外す
  • エンジンの上側の流路にオリフィスを圧入する
  • VTECソレノイドバルブを取付けて完了

 

オリフィスを取付ける

VTECソレノイドバルブの外し方

VTECソレノイドバルブを取外す

オリフィスは上側の流路に入れます

オリフィスを入れる場所

問題発生です、オリフィスが入りませんでした

オリフィスが入らない

 

で早速取付けようとしたのですが問題発生です!

 

取付けの問題点

  • オリフィスが流路に入らない

 

オリフィスが流路に全くのぞみもしないし、ハンマーで叩いても弾かれて入りませんでした。そこで、戸田レーシングに問い合わせてみました。

 

戸田レーシングの解答

  • オリフィスの外径を削って入れてください

 

戸田レーシングでも流路とオリフィスの大きさを確認してもらったのですが「全く問題なく挿入可能」ってことでした。

ただ、「もしかしたら流路が若干小さい可能性もあるので、オリフィスを削って入れてください」とのことでした。

 

オリフィスを加工してハンマーで挿入する

オリフィスはやすりで削りました。

 

オリフィスをやすりで削る

オリフィスの外径をやすりで削る

 

削りすぎたら元もこうないので、すこし削る→外径測定→エンジン側に入れる→すこし削る→外径測定→エンジン側に入れる、、、、を繰返した結果、最終的にはオリフィスの先端を面取りのような感じで-0.01mm、その後ろを-0.005mm、半分以降は無加工、って感じで挿入することが出来ました。*外径の測定はマイクロメーターを使いました。

 

オリフィスを入れる

手でのぞましてからハンマーで叩いて入れるハンマーで叩いて入れる

面から2mmいれました
面から2mmいれました

 

手でオリフィスを流路に入れる時に「まったくのぞまない」「くらくらして安定しない」こんな状態だと多分叩いても入りません。逆に、軽くのぞめばそこからハンマーで叩けば入っていきます。

その加減が難しいので、自信が無ければショップに依頼するほうが無難です。

 

VTECソレノイドバルブの締付けトルク

オリフィスを挿入したらVTECソレノイドバルブを取付けます。

エンジン側の取付面の清掃とVTECソレノイドバルブ側のシールの清掃を行い、目視確認してから取付けてください

 

締付けトルク

VTECソレノイドバルブの締付けトルク

 

ねじの締付けトルクは12N・mです。トルクレンチを使って3本のねじを均等に少しずつ締付けてください。

VTECソレノイドバルブの取付けが完了したら、エンジンをかけてOIL漏れがないか確認して作業完了です。

 

ポイントまとめ

それでは、オリフィスの取付けについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • オリフィスが流路に入らないことがある
  • オリフィスはを少しずつ削ってのぞむようにする
  • オリフィスがのぞめばハンマーで叩いて挿入可能
  • 面から1mmから2mm入っていればOK

 

以上4つのポイントです。

 

*エンジンオイル流量コントロールオリフィスの購入はこちらから

 

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以上です。

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