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プロペラシャフトの欠点
私のS2000は前期型100型ですが、長年の走行によってプロペラシャフトのガタに悩まされていました。
純正のプロペラシャフト

スプラインの摩耗
調べてみますと、S2000の前期のプロペラシャフトは「弱い」「ガタがでる」との情報がいくつも出てきます。
その原因について考えてみますと、、
ガタの原因
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スプラインの摩耗によるハメあいの遊び(ガタ)
なぜガタが起きるのか?
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スプラインの軸の容量が小さい(径が小さい)ので、回転力を負荷しきれていない
このようなことが考えられました。
スプラインの摩耗

実際に、私の使用していた「ガタのあるプロペラシャフト」を分解してみますと、「軸と継ぎ手」のはめ合い部分のスプラインに摩耗が見受けられました。
対策の検討
S2000の前期プロペラシャフトのガタについて、対策方法を検討しますと下記の2点が考えられました。
対策
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後期のプロペラシャフトに交換
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社外品に交換
それでは、それぞれの対策について説明していきます。
後期プロペラシャフトに交換
後期のプロペラシャフトは前期と違い、ミッション側とデフ側の接続フランジに違いがあり、後期タイプは負荷容量が大きくなっているので摩耗に強いのです。
交換には、後期プロペラシャフト以外にミッション側とデフ側のフランジが必要となるので、購入すべき部品は下記のようになります。
後期プロペラシャフトの見積もり

後期プロペラシャフトに交換するためには、合計¥96,497が必要となります。
また、ミッション側とデフ側のフランジ交換も必要となるので、交換工賃もかかりかなりの金額となりそうです。
フランジの交換は自分でも可能だと思いますが、トルクレンチでの締付が必要ですし、ミッションやデフのギアに不具合がでる不安を考えると、ショップに依頼するのが賢明でしょう。
社外品に交換
社外品のプロペラシャフトについて調べてみますと、「ディープステージ」さんからアメリカ製のプロペラシャフトが販売されていました。
種類
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カーボン製(185,000円(税抜))・・・高価
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アルミ製(129,000円(税抜))・・・カーボンより安いが重量が重たい
どちらも純正よりも強化されていて、軽量です。
出典:ディープステージ S2000 プロペラシャフト
カーボンプロペラシャフト
アルミプロペラシャフト
アルミ強化プロペラシャフトを選択する
後期のプロペラシャフトと社外のプロペラシャフトと悩んだ結果、、、、
私は「アルミ強化プロペラシャフト」を選択しました。
アルミ強化プロペラシャフト 型式:HOSH1-A-CV 日本の代理店:ディープステージ
アルミ強化プロペラシャフト

純正と比べて
純正との違いは下記の3点です。
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スプライン構造が片側だけ
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スプラインの軸径が大きい
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重量は純正8.0kgでアルミ製が7.5kgでした。500gの軽量化
残念な点はアルミに表面処理が施されていない事です。仕方がないので、クリア塗装をしておきました。
フランジ部


交換
交換は簡単でした。
交換方法
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デフ側とミッション側にフランジ変換アダプターを取り付ける
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プロペラシャフト本体を取り付ける
これなら、誰にでもできますね。
プロペラシャフト交換

使ってみて
1年使用していますが、
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ガタは皆無(新品だから当たり前)
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軽量化のレスポンスアップは体験できなかった
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国際サーキットで使用しているが今のところ問題なし
このような感じで、今のところ不具合は出ていません。
まとめ
今回はS2000のプロペラシャフトのガタについて対策方法をまとめてみました。参考にしてください。
*純正プロペラシャフトの延命処置はこちらからご覧ください。
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純正プロペラシャフトの延命処置【S2000】
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以上です