今回は「フォトマイクロセンサの誤作動/原因は外乱光」についての記事です。
先日、装置を改造して試運転をしたのですがフォトマイクロセンサが誤動作して異常停止してしまいました。原因を調査すると外乱光によってフォトマイクロが誤作動していると考えられましたので、対策をすることにしました、、、。
と言うことで、今回の記事ではフォトマイクロの誤作動の事例と対策方法を紹介しようと思います。
記事の目次
フォトマイクロセンサの誤作動
フォトマイクロセンサについては下記をご覧ください。
引用抜粋:オムロン フォト・マイクロセンサ 技術解説
概要 フォト・マイクロセンサとは フォト・マイクロセンサとは、主にお客様の機器内蔵用として使われる、小型のアンプ内蔵光電センサです。一般のアンプ内蔵 光電センサと同様、物体の通過検知や位置決めのために使用されますが、検出物体は「ドグ」と呼ばれる金属片である場合が大 半です。ドグがフォト・マイクロセンサの検出領域にはいると、フォト・マイクロセンサは光学的に検知して出力信号を出します。
誤作動発生
10年以上前の搬送装置を改造したのですが、試運転時にセンサ異常が多発しました。
センサ情報
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センサメーカー:オムロン
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型式:EE-SY672
引用抜粋:オムロン EE-SY671 / 672
誤作動の原因調査
誤作動の状況
異常がでる状況を観察すると下記の2パターンに絞られました。
異常がでる状況
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検出物体(センサドグ)が無いのにONする時がある
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検出物体(センサドグ)が移動したのにONし続ける(OFFしない)
調整してみる
いくつかの方法を試して改善しないかやってみました。
調整内容
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センサの取付角度を変える
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センサのレンズを清掃する
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センサと検出物体の距離を変える
上記の3点をやってみましたが改善しませんでした。
原因を考える
小手先の調整では解決できない事が分かり少し落ち着いて冷静に考えてみる事にしました。
そもそもフォトマイクロはどうやって物体を検出しているのか・・・。そう、それは光の有無です。
つまり、「光」に何かの原因があるのではないのか?そう考えてみると見えてくることがありました。
予想される原因
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外乱光によって誤作動している
外乱光とは周囲から入光する光ですから、他のセンサの光や照明機器や自然光などが該当します。
実験
まずは、外乱光が原因であるか実験してみます。
実験
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センサが誤作動している時に周囲を暗くしてみた
結果
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センサの誤作動が直り正常になった
これで、原因は「外乱光」の可能性が高まりました。
フォトマイクロセンサ
外乱光の対策
フォトマイクロの誤作動の原因は、外乱光の可能性が濃厚になりましたので、対策を考えてみました。
外乱光の対策
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センサの周囲にカバーを取付て外乱光が入光しないようにした
さて、この対策が確実なのか?そして誤作動は絶対に起きないようになったのか?
その確証を得る為に、試運転/流動確認を納得するまでおこない、結果センサの誤作動が起きなかったので改善したとの結論に至りました。
カタログでセンサを調べてみる
問題解決した後に念のためにカタログでセンサについて調べてみました。
引用抜粋:オムロン EE-SY671 / 672
(中略)
●取りつけ時 機器内蔵用のフォト・マイクロセンサのため、特別な外乱光 対策は施していません。 白熱灯下などの外乱光の影響があるところでご使用の場合、 外乱光の影響を避けるようにしてください
私の実体験の結果が記載されていました。つまりそうゆうことなんですね。。。。
フォトマイクロセンサの誤作動のポイントまとめ
それでは、フォトマイクロセンサの誤作動ついて重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- フォトマイクロなどの光の検出で作動する光電センサは、外乱光で誤作動することがある
- 外乱光の対策は、センサに外乱光が入口しないようにカバーなどで覆うこと
以上2つのポイントです。
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関連記事:【センサ/電子機器 】
以上です。