記事の目次
タイヤカスの問題
タイヤカスの付着
サーキットを走行するとタイヤが溶けてゴムがすり減り「カス」が発生します。このカスは厄介な事にタイヤに付着してしまいます。
カスは自分のタイヤのカスだけでなくサーキットの路面に落ちているカスもあり、発熱して柔らかくなっているタイヤに付着し冷えると固まって固着してしまいます。
走行後のタイヤ
問題点
タイヤカスが付着したままサーキット走行すると問題が起きます。
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ハンドリングが悪くなる
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グリップ低下
タイヤが発熱してくればタイヤカスも徐々に剥がれていくと思いますが、タイムアタックやレースでは1発目から最高の状態でなければ勝負になりません。
ですから周回してタイヤカスが剥がれるのを待つのではなく、走行する前にタイヤカスを剥がしておく必要があります。
*補足
タイヤの表面はタイヤカスの問題だけでなく、劣化や硬化の問題もあります。「タイヤの皮むきをする」なんて言葉があるように、新品でも中古でも表面を一皮削ると柔らかいゴム層が現れます。ですから、タイヤカスを剥がす=表面を皮むきすると考えると良いと思います。
電動カンナでタイヤカスを除去する方法
タイヤカスを除去する方法
タイヤカスを除去する方法はいくつかあります。
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目の粗いヤスリで削る・・・体力と時間が物凄く必要
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電動スクレーパ(カットソーで剥がす)・・・価格¥6000~ カスを剥がす事は出来るが削る事は出来ない
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電動カンナで削り取る・・・価格¥8000~ 刃で削り取る能力がある。劣化したタイヤの表面も削れる
私の場合はタイムアタックをしている方のススメもあり、電動カンナを購入して実施する事としました。
リョービの電動カンナの初期設定
私が購入したのは一番安いモデルのリョービの電動カンナです。
リョービの電動カンナ
初期設定としてカンナの刃物とタイヤとの距離を設定しておく必要があります。
これは非常に重要なことで、私は調整不足によってタイヤを部分的に削りすぎてしまい失敗しました。ですから初めての方は失敗しないように調整方法を理解しておきましょう。
電動カンナの調整
ダイヤルを回転させて刃物とタイヤとの距離を設定します。
タイヤと刃物の距離が変わります。
このようにダイヤルを回転させると刃物とタイヤとの距離が変わりますので、実際にタイヤに当ててみて刃物とのすき間を目視確認しながら調整します。
刃物とタイヤの距離
このような違いがあります。
タイヤを削る
初期設定でおおよその距離感に合わせておきます。心配な方は刃物とタイヤの距離は十分にとってください
距離が離れすぎているとタイヤは削れませんが、近すぎて削りすぎてしまうよりは良いでしょう。ですから初めは刃物からの距離を離して作業をやりながら徐々に近づけて良い具合に削れるポイントを探ると良いです。
作業風景
このような感じで作業をしました。
作業前
作業後
いかかでしょうか?初めてなのでこんなもんでしょうか。表面にガタガタ感はありますが、まあまあ綺麗になっていると思います。作業時間は1本10分~15分です。
まとめ
今回の作業は初めての作業でしたかが満足しています。楽にタイヤカスが除去できますので電動カンナ8000円の価値はあると思います。次回はタイヤのRに合うように電動カンナの接触面を改造してみたいと思います。
今回の記事で紹介するカンナローラーの改善としてカンナローラーを商品化しました。
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*私が使用しているカンナの購入はこちらから
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以上です。