今回は「ソフトアブソーバーのストッパーナットの取付け方向」についての記事です。
以前、ソフトアブソーバーの基本情報を記事にしましたが、その中でストッパーナットについて取付け方向について解説していなかったので、今回の記事で紹介しておこうと思います。結構間違えている人がいますので、再確認しておきます。
*ソフトアブソーバーは緩衝器メーカーの不二ラテックスさんを参考にしています。
ソフトアブソーバーのストッパーナットの取付け方向
ソフトアブソーバーの基本情報
ソフトアブソーバー(ダンパー)とは、機械装置の可動部や振動部のストロークスピードを制限してエネルギーを吸収する装置のことです。
出典:不二ラテックス株式会社 ソフトアブソーバー
基本情報については下記の記事で紹介していますので、ご覧ください。
参考
*ソフトアブソーバーの基本情報はこちらの記事で紹介しています
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ソフトアブソーバー(ダンパー)とは【取付けと使用の注意点】
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ストッパーナットの取付け方向
さて、今回の本題ですが、ソフトアブソーバーをメカストッパーとして使用する場合には、オプションのストッパーナットを使用しなければならないのですが、実はストッパーナットの取付け方向を間違えている場合があるので紹介しておきます。
ストッパーナットの取付け注意点
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ナットの向きは面取りしていない側をストッパーとする
まずは下記の画像で確認してみてください。
ストッパーナット
左側が面取りなし(ストッパー側に使用する)、右側が面取りあり
なぜ面取りなし側をストッパーとするのか?
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面取りなし側の先端はねじ山が無く、衝撃で変形してもナットのねじ山にダメージがない
つまり、初めからストッパー側が変形することを想定しているわけです。
ナットのねじ山については下記の画像で確認してみてください。
ナットのねじ山
面取り側、ねじ山は端まで切ってある
面取りなし側、ねじ山が逃がしてあり、端までない
通常ナットを取付ける場合、手で触れたときにケガをしないように面取りしてある側を表にするので、ソフトアブソーバーのメカストッパーも面取りしてある側をストッパー側にしてしまう方が結構いるのです。
正しくは、面取りなし側がストッパー側なので、知らない方がいたら教えてあげてください。
と言うことで、下記の画像が正しく取付けた状態となります。
メカストッパーの取付け方向
因みにですが、ソフトアブソーバーはフルストロークさせてボトミング(底突き)させると早期に抜けが発生しますので、フルストローク手前1mm以上で使用するようにしましょう。
ポイントまとめ
それでは、ストッパーナットの取付け方向について重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- ストッパーナットの取付け方向は面取りなし側をストッパー側とする
- ソフトアブソーバーはフルストロークで使用しない。1mm手前で使用する
以上2つのポイントです。
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関連記事:【緩衝器/ダンパー】
以上です。