試運転 流動確認とは
試運転,流動確認とは
仕様や図面の条件を満たし安全に稼働できるようにメカ調整とデバックをする事
この作業は、組立とソフト屋さんがコミュニケーションをとり、お互いに協力する事が必要です。

意味
- ソフト屋とは・・・・シーケンス制御のプログラミングを行う人
- デバックとは・・・・プログラムのバグ/欠陥を発見し修正する事
装置イメージ例

作業の流れ
作業の流れ
1.手動動作で調整
- 各ユニットごとにTP(タッチパネル)で操作、又はPLCから直接可動する部分を動かして速さ/メカ位置/精度/センサ位置と感度を順番に調整と確認をします。その場で解決できない問題が発生した場合には、その記録(メモやホワイトボードに記載)をして忘れずに必ず解決できるようにしておきます。
- TPの操作で不具合が起きる場合にはソフト屋さんに修正してもらいます。例えば、ボタンを押しても「動かない」や「操作したい画面が無い」など
2.製品を入れて手動動作で流動させる
- 各ユニットの調整が完了したら製品を入れて手動動作で自動運転と同じ動きを再現し流動させます。実際にやってみてどうなのか?メカやソフトの不具合ないか?
- 手動動作で問題が起きるということは自動運転でも同じ事が起きると言うことです。自動運転で問題が起きればどこかの部分が破損してしまうリスクがあります。
3.単発流動
- 製品を一つだけ入れて自動運転をおこないます。メカ/ソフトのどちらに問題が起きるかはわかりません。しっかりと装置の動きを観察して問題の抽出をしましょう。
- 運転中にクラッシュする危険もあります。非常停止のスイッチをいつでも押せるようにしておきましょう。

4.連続流動
- 製品の投入を徐々に増やしていきます。装置の処理能力が最大になるとメカ/ソフト共に不備がでます。ただ連続で製品を投入しているので状況を把握することは簡単ではありませんので繰り返し流動して状況を把握し修正します。
5.バグ出し(意図的に問題を起こし、装置の完成度を高める)
- 運転中に予期せぬ事態が起きた場合に「人がケガをしない」「製品が損傷しない」「装置の部品が破損しない」そして運転の再開が「ボタンを押せば出来る」「再開できない場合は警報とメッセージで知らせる」が出来るように徹底的に修正していきます。
- 予期せぬ事態とは「非常停止」「製品がクラッシュ」「シリンダの動作不良」など

問題点は記録し見える化。必ず対策する事
組立が関わる業務
組立が関わる業務の①社内図面検討から⑰立上げまでを下記の記事で解説していますのでご覧ください。
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