当ページのリンクには広告が含まれます

【測定器/工具 /電動工具】

さしがねとは?用途・精度・直角の確認方法【曲尺(かねじゃく)の解説】

この記事はAIで音声配信しています。

 

さしがねとは?用途・精度・直角の確認方法

さしがねとは

さしがねとは、L字型をした金属製の測定工具で、長さや直角を測定するために使用する測定工具です。正式名称は「曲尺(かねじゃく)」です。

 

さしがね

機械装置の組立で使用されるさしがね

 

機械装置の組立や測定では、高い測定精度は求められないものの、1/10mm程度の精度で十分な場面があります。

そのような場合、手軽に使用できる測定工具として「さしがね」を使用することがあります。

 

例えば、下記のような作業で使用されます。

  • 追加工のためのケガキをするとき
  • 部品同士の取付すき間を測定するとき
  • 部品やユニットの直角を簡易的に確認するとき

 

このように、さしがねは精密測定器ではありませんが、意外と使用される場面が多く、手軽で扱いやすい測定工具です。

 

角度精度の規格

さしがね(曲尺)の直角精度は、JIS規格(JIS B 7534「金属製角度直尺」)で規定されています。

 

金属製角度直尺 JIS B 7534

  • 角度直尺の長枝の目盛側面と水平方向の直角度は、100 mmにつき0.1mm以下とする

 

さしがねの直角精度

さしがねの直角精度

 

つまり、500mmのさしがねであれば、JIS規格で許容される直角誤差は最大0.5mmとなります。そのため、さしがねを基準にケガキや組立、測定を行う場合も、最大で約0.5mmの誤差が生じる可能性があることを理解しておく必要があります。

また、さしがねは精密測定器ではないため、落下させたり、乱雑に扱ったりしてしまうので、直角が狂ってしまいやすいです。

さらに厄介なのは、見た目では変形に気付きにくいことです。「精密な測定器ではないから大丈夫だろう」と確認せずに使われるケースも多く、作業中に「このさしがね、なんだか直角がおかしいな」と違和感を覚えて初めて異常に気付くことも珍しくありません。

そのため、ケガキや組立作業で違和感があった場合はもちろん、定期的に直角を確認することをおすすめします。

 

さしがねの直角の調整方法

さしがねの直角精度を確認する方法はいくつかあります。

JIS B 7534では専用の測定器を使用した測定方法が規定されていますが、このような測定器を所有している企業はほぼありません。そのため、機械装置の組立現場では、精密直角定規(精密スコヤ)を基準器として使用し、両者のすき間をすきまゲージで測定する方法がよいでしょう。

もし、より手軽に確認したい場合は、反転法を用いる方法もあります。紙にシャープペンシルやボールペンで線を引き、その線にさしがねを裏返して当てることで、直角に大きな狂いがないかを確認できます。

この方法は、見た目の判断となりますが、線とさしがねの端面が一致していれば、「まあまあの精度が出ている」判断できます。確認精度はおおよそ0.1~0.2mm程度と考えておくとよいでしょう。

 

反転法

反転法は、測定対象を現状の位置で測定した後に180°回転させ、 もう 1 度測定を行う方法です。

反転法で直角精度を測定する 反転法で直角精度を測定する 反転法で直角精度を測定する

 

もし、さしがねの直角が狂っている場合は、ハンマーで叩いて修正することが出来る、、、、、ようです。

私はおすすめしませんが、金属製のさしがねは、角部をハンマーで叩くことで、叩いた分が潰れて伸びるため直角が変化します。

ただし、この方法は加減が難しく、失敗するとかえって精度を悪化させる可能性があります。しかも、厚みがある曲尺は叩いてなかなか角度が変わらないので要注意です。

 

金属製のさしがねは角を叩くと角度が変わる

  • 直角を狭くしたい(90°より小さくしたい)場合

    角の外側をハンマーで叩く

  • 直角を広くしたい(90°より大きくしたい)場合
    角の内側をハンマーで叩く

 

調整するときは、一度に強く叩かず、少しずつ修正してその都度直角を確認することが大切です。叩き過ぎると反対方向へ変形し、かえって精度が悪化するおそれがあります。

 

さしがねの角度を修正する

さしがねの角度を調整する さしがねの角度を調整する

 

私の場合は、、、

私の場合は、直角の狂いをハンマーで修正することはありません。

その理由は、ハンマーで叩くと叩いた部分が塑性変形し、端面が盛り上がって真直度が悪化するおそれがあるためです。たとえ直角が改善したとしても、基準面となる端面の精度が低下してしまっては本末転倒です。

そのため、私の修正方法は、まず短手と長手の端面にあるバリや打痕、変形を油目やすりや油砥石で除去し、その後に直角を測定します。

結構あるあるですが、打痕やバリが原因で基準面が正しく当たっておらず、直角が狂って見えているケースが少なくありません。このような場合は、ハンマーで叩くよりも、端面を整える方法のほうが確実に改善できることがあります。

そして、測定結果から直角に悪影響を及ぼしている箇所を見極め、さらにやすりや砥石で端面修正を行って、再度、直角を測定する方法をおこなっています。

 

ポイントまとめ

それでは、さしがねについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • さしがねは、長さや直角を手軽に測定できるL字型の測定工具
  • 1/10mm程度の精度で測定や組立をする場合に適している測定工具
  • 精密測定器ではないため、使用前や定期的に直角精度を確認することが重要

 

以上3つのポイントです。

 

*さしがねの購入はこちらから

 

関連記事:【測定器/工具 /電動工具】

以上です。

機械組立に関するお仕事の依頼はこちらから

-【測定器/工具 /電動工具】
-,