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【社会の仕組み/本紹介/雑記】

追加費用が認められる成果を出した話し【既存設備の更新工事を乗り越えた私】

この記事はAIで音声配信しています。

今回は、まだ機械装置メーカーに勤務していた頃に経験した、「追加費用が認められる成果を出した話し」を、物語形式で紹介したいと思います。

追加費用が認められる成果を出した話し

初めて取引するエンドユーザーの仕事

それは、初めて取引するエンドユーザーの仕事だった。

相手は従業員2000名、創業80年を超える歴史ある企業である。

今回の案件は、20年間稼働し続けた生産ラインの一部更新工事だった。

ライン全長は約200m。幅3m、高さ2.5mにもなる大型設備である。

そのラインには薬品を使用する工程があり、長年の腐食によって機械フレームには穴が開き始めていた。設備としては、すでに限界に近い状態だった。

具体的な工事内容は、工期1か月で200mあるラインのうち中間30m区間のみを更新するというもので、新規フレームは再設計して製作する。一方、付属ユニットは既存設備から流用する計画である。

つまり、20年間使用された設備と新しく製作した設備を、現地で違和感なく繋ぎ込まなければならない。

規模が大きい工事のため、既存設備の解体撤去や据付工事は社内の現場工事部門が担当し、新規フレームと付属ユニットの精度調整については、組立部門の責任者だった私が担当することになった。

さらに今回は、薬品を扱う厳しい環境での大型工事ということもあり、15名の重量屋と弊社従業員5名の計20名体制で工事を進めることになっていた。

しかし、この案件には大きな問題があった。

既存設備は、他メーカーが20年前に製作・据付したものだったのである。

どのような精度で組み立てられたのか。

どのような基準で据え付けられたのか。

そして20年間、どのような状態で維持管理されてきたのか。

それらの情報がまったく分からなかった。

しかも更新するのは中間30mのみ。

前後180mの既存設備との整合性を現地で合わせ込まなければならない。

だが、その既存設備がどれほどの精度か分からない。

もし既存設備の基準そのものがズレていたら、新規設備をどこに合わせれば良いのか。

正解が存在しない可能性すらあった。

さらに事前打ち合わせで、エンドユーザーの製造担当者からこんな話を聞かされた。

「長年、ワークが反操作側へ偏りながら搬送される現象に悩まされているのですが、原因は分からないままです」

「今は500kgあるローラーを無理やり傾けて、なんとか流しています」

私は嫌な予感を覚えた。

設備更新だけでも難易度の高い工事であり、それに加え、長年原因不明の搬送不良まで抱えている。

強いストレスを感じた。

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