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【精度測定/精度調整】 【材料/溶接/加工/表面処理】

【ハンドパンチ】薄板に綺麗な穴を開ける方法【簡単にシムや板金加工ができる】

 

今回の記事は、薄板の穴あけに最適な、ハンドパンチの紹介です。

 

薄板にTOP工業のハンドパンチで穴を開ける方法

薄板に穴を開ける方法

現場で薄板に穴を開けたいとき、皆さんはどうしていますか?

例えば、1.0mm以下の鉄板に、ボール盤を使ってドリルで開けしてみましょう。

そのままでは固定できないので、盤木の上に鉄板を載せてシャコ万力などで固定して、そーっと穴を開けることになりますね。

とは言え、いくら慎重に穴あけしても、おにぎり形状の穴になってしまったり、鉄板がドリルに食い込んで穴がぐちゃぐちゃになったり、鉄板がドリルと一緒に大回転する、、、なってことが起きがちです。加工失敗のリスク、労災事故のリスク、マジであのドキドキは味わうモノではありません。

 

そんな時に、おすすめしたいのがコレ!

  • トップ工業のハンドパンチセット

 

引用:トップ工業 ハンドパンチャー

TOP工業のハンドパンシャー

 

薄板に綺麗な穴を開けるためには、レーザー加工かパンチャーで抜くしかありませんが、レザー加工は現場で出来ないし、重たくてセッティングしにくいパンチャーは使いたくない、、、、、

そんな時には、小型で手の力で穴を抜くことができる、ハンドパンチャーがおすすめなんです。

 

トップ工業のハンドパンチの紹介

トップ工業のハンドパンチのスペックを紹介します。

 

トップ工業のハンドパンチ

私が使っているハンドパンチです。長年使っています。

長年使用しているハンドパンチ

 

スペックはこんな感じです

  • 板厚は鉄板1.6mm以下、ステンレス1.0mm以下までOK
  • 穴あけ位置調整のガイド付き、10mm~40mmの範囲で調整可能
  • ポンチ・ダイスの大きさは、5.5mm、6.5mm、7.5mm、8.5mm、10.5mm
  • 特注サイズは、10.5mm以下のサイズのみ製作可能(オプション)
  • ブラインドリベット用のポンチ・ダイスの各種あり(オプション)

 

薄板の穴あけをやってみた

ハンドパンチの使い方

トップ工業のハンドパンチの使い方は簡単です。

ハンドパンチ本体にポンチとダイスを取付けるだけで、板に穴を開けることができます。

もし、穴あけの位置を固定したい場合は、ガイドの調整をすればOKです。奥行のみの調整しかできませんが便利です。

 

ハンドパンチの使い方

パンチとダイスのセット方法

ガイド調整の方法

 

注意点

  • ガイドは10mm以下は調整できません
  • ポンチとダイスが摩耗すると、穴が綺麗に開きません

 

使用にあたって、注意点を2つ挙げておきます。

一点目は、ガイドの調整についてです。

ガイドは穴芯からガイドまでの距離が10mm以下は調整ができません。そのため、見た目で穴位置を確定して開ける必要があります。ただし、次項で紹介しますが、穴の中心をポンチで窪ませることで、穴位置を確実にとらえて開けることが可能です。

二点目は、ポンチとダイスの摩耗についてです。

ポンチとダイスは、普通に使っているだけで摩耗するし、板厚が厚ければ厚いほど負担が大きくなるので、欠けてしまうことあります。このような状態になると、穴の破片が皮一枚つながった状態になったり、そもそも全く穴が開かない状態になります。なので、摩耗や破損したらポンチとダイスのみ新品で購入したほうが良いです。

 

真鍮板でシムを作ろう

機械組立では、精度調整のためにシム(薄い板)を使用することがありますが、そんなシムをハンドパンチで作ってみました。

 

シムの作り方

  1. ≪罫書きを入れる≫ または ≪ポンチで穴の中心に凹みをつける≫
  2. ≪ハンドパンチをそのまま使用する≫ または ≪万力に固定する≫
  3. 穴あけ位置調整ガイドを使用する場合は、寸法を合わせておく
  4. 板をセットして、打ち抜くのみ!

 

それでは、上記の方法でやってみます。

 

シムを作る

今回使用した材料は、0.4mmの真鍮です。

穴を開けたい位置に罫書線を入れて、センターにポンチで窪みをつけました。

穴の罫書きとポンチ

ハンドパンチは万力に固定すると、片手でシムをあてがう、もう一方の手で打ち抜く、ことができるので作業が良いです。

勿論、万力に固定しなくても使用することはできます。

ハンドパンチにシムをセットする

今回は、位置調整ガイドを使用せずに、穴あけをしました。

打抜いて穴を開ける

 

こんな感じで穴を開けることができます。綺麗に開いてますよね。

では次に、上手く穴あけができなかった時の事例を紹介します。

 

破片が残る

これは、0.2mmの真鍮板を6.5mmのポンチとダイスで穴を開けた時の状態です。

長年の使いこみで、ポンチとダイスが摩耗して、破片が皮一枚つながった状態になっています。

こうなってきたら、新品のポンチとダイスに交換したほうが良いですね。

ポンチとダイスが摩耗すると破片が残る

 

新品のポンチとダイスの品番はカタログに掲載ありませんが、トップ工業さんに問い合わせると教えてくれます。

 

ポンチとダイスの品番

  • ポンチ PU-5.5P、PU-6.5P、PU-7.5P、PU-8.5P、PU-10.5P
  • ダイス PU-5.7D、PU-6.7D、PU-7.7D、PU-8.7D、PU-10.7D

 

購入方法ですが、ハンドポンチを購入した商社さん、取扱いのホームセンター、取扱いのネットショップさん、で購入できます。

トップ工業さんから直接は購入できないみたいです。

 

ポイントまとめ

それでは、トップ工業のハンドプレスについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • 薄板に穴あけするときは、トップ工業のハンドプレスがおすすめ
  • 鉄板1.6mm以下、ステンレス1.0mm以下に対応です
  • 綺麗に開けるためには、位置調整ガイドを活用するか、ポンチで窪みをつけることです
  • ポンチ・ダイスは、単品購入ができるので、摩耗しても安心です。

 

以上4つのポイントです。

 

 

*トップ工業のハンドパンチャーの購入はこちらから

*交換用のポンチの購入はこちらから

 

*交換用のダイスの購入はこちらから

 

関連記事:【材料/溶接/加工/表面処理】

以上です。

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