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【前向き思考/悩み/メンタル】

パワハラ「しがちな人」と「被害者」の認識の違い【グレーゾーンの判断】

2022年4月4日

 

今回は「パワハラを「しがちな人」と「被害者」の認識の違い」についての記事です。

皆さんはパワーハラスメントをしたり、受けたり、したことはありますか?世の中にはいろんな人がいるし、社会に出て働くとたくさんの人と接する機会がありますから、全く経験がないって人はいないと思います。

そもそもパワハラに対しての認識は人それぞれ違うのですが、最近驚いたのは「パワハラしがちな人」に限って「何がパワハラなのか」を理解していて、「パワハラ被害者になりやす人」は「パワハラをパワハラだとは思ていない」ってことでした。

今回の記事では、パワハラの予備知識として、パワハラに対する認識の違いについてまとめておこうと思います。

 

パワハラを「しがちな人」と「被害者」の認識の違い

パワハラのセミナーで分かったこと

近年社会問題になっているパワーハラスメントですが、法律によってすべての企業がパワハラの防止処置をおこなう義務が課せられるようになりました。ただし、この法律を守らなかったとしても明確な罰則ありません。(2022年4月現在)

参考

2019年5月に改正労働施策総合推進法と呼ばれるパワハラ防止法が成立したことで、職場でパワハラが起きないように企業にパワハラ防止処置が義務化になりました。大企業では2020年6月、中小企業では2022年4月から施行されました。

*詳しくは厚生労働省のHPをご覧ください ⇒ 「職場におけるハラスメントの防止のために」

 

責められる女性

 

先日ですが、パワーハラスメント防止の一環として、勤め先でセミナーを受けたのですが、とんでもないことが発覚して私は驚きを隠せませんでした。

 

驚いたことはコレです

  • パワハラをしがちな人は、何がパワハラなのか?を理解している
  • パワハラ被害者になりやすい人は、パワハラをパワハラだとは思っていない

 

いや、これって、マジで?って感じですよね。

 

セミナーの中では、パワハラグレーゾーンの事例の紹介がありました。パワーハラスメントには「その場の状況」「当事者の人間関係」「受けた側の感じ方」によってどちらとは言い切れない微妙な場合もあると思うのですが、それがグレーゾーンと言うことです。

そのグレーゾーンは10個の事例紹介されていて、セミナー参加者全員が自分の感覚で「パワハラに該当」または「パワハラ非該当」に分類する演習があったのですが、パワハラしがちな人はグレーゾーンの事例の7割から8割を「パワハラに該当」と分類し、パワハラ被害者になりやすい人はグレーゾーンの事例を5割前後を「パワハラに該当」と分類したんです。

 

人によって認識が違う

では、パワハラのグレーゾーンの事例を1つ紹介します。

 

パワハラのグレーゾーン

上司が部下に「7月1日の会議に使う資料を準備しておくように」と、10日前に依頼しました。

ところが、会議前日になって資料が準備できてなかったことが発覚しました。

上司は部下に「残業してでも資料をつくるように」と命令した。

 

さて、この事例は皆さんどう思われますか?

私は「パワハラ該当」と思いました。

会議資料が出来ていないのは上司の管理不足ですし、部下に残業を強いるのはダメだと思いました。なので、資料は上司と残業できる同僚、もし部下が残業できるなら部下も含めて、対応したほうが良いと思いました。

 

デスクで疲れ果てる

 

さて、このようなグレーゾーンの事例10個を「パワハラに該当」または「パワハラ非該当」に分類してみたのですが、その結果、参加者にどのような違いがあったのでしょうか?

私はセミナーに参加した同僚とは長い付き合いなので、職場でどのような態度をとる人なのか?を知っています。なので、参加者の皆さんには申し訳ないのですが、私の独断で参加者を2つのタイプに振り分けて分析してみました。

 

まずは、参加者の性格を振り分けてみました

  • 「気が強めで遠慮せずに言うタイプ」 ⇒ パワハラしがちな人
  • 「言いたいことを我慢して調和を好むタイプ」 ⇒ パワハラ被害者になりやすい人

 

では次に、パワハラしがちな人とパワハラ被害者になりやすい人がパワハラグレーゾーンをどのような分類したのか?分析してみました。

 

分析の結果

人間のタイプ パワハラの判断の違い
パワハラしがちな人 グレーゾーンの7割~8割を「パワハラ該当」に分類した
パワハラ被害者になりやすい人 グレーゾーンの5割前後を「パワハラ該当」に分類した

 

この結果どう思われますか?私は本当に驚きを隠せなかったです。

パワハラしがちな人に限って、「これはパワハラだ」の判断が厳しく、パワハラ被害者になりやすい人に限って「これぐらいはパワハラじゃない」って思っているんです。普通ならこの結果の逆の結果になりそうなのに、そうじゃないんです。

でも、この結果、冷静に考えるとパワハラが簡単には無くならない根本なのかもしれないんですよね。

 

認識違いを分析してみた

なぜこのような結果になったのか?

私なりに「パワハラしがちな人」と「パワハラ被害者になりやすい人」について考えてみました。

 

あなたは理解していますか?

 

「パワハラしがちな人=気が強めで遠慮せずに言うタイプ」は、誰かに命令されると「はぁ?何言ってんの?」ってなりやすく、その反発心によって相手からの要求に筋が通っていないと受け入れなかったり、反抗します。

 

つまり、パワハラしがちな人の特徴はコレです

  • 相手の言動や行動に非常に敏感で攻撃的

 

相手の言動や行動に非常に敏感なので、少しの違和感に対して「これはパワハラだ」と感じていると思われます。

にも関わらず、その性格のせいか「自分の行動はパワハラではない」と認識してしまう傾向があります。

このような性格の人は、良い方向に進んでいる時は「リーダーシップがある人」として周囲から評価されるので、出世する確率が高くなります。ところが、一たび役職が付くと、自分より下の人間を支配したい欲求が芽生えて、間違った方向に進んでしまうリスクがあります。これがパワハラです。

Panasonicの創業者の松下幸之助さんが言っている「私欲私心が会社を潰す」に似たような心理現象なのかもしれません。

 

 

それでは次に、

パワハラ被害者になりやすい人がパワハラをパワハラだと思っていないのは、、、、なぜでしょうか?

 

「パワハラ被害者になりやすい人=言いたいことを我慢して調和を好むタイプ」は、誰かに命令されると理不尽でも「分かりました、なんとかやります」って言ってしまうことが多いです。仮に、命令してきた人に「それは違うんじゃないですか?」と反論しても「何言ってんだ!とっととヤレ!!」って感じで強く命令されると、仕方なく従ってしまいます。

 

つまり、パワハラ被害者もなりやすい人の特徴はコレです

  • 「相手に従うこと」が基本になっている

 

相手に従うことが基本になっているので、パワハラ的な扱いに対しても「疑問を持たず」もしくは「直感的」に従ってしまう傾向があります。そのため、悪い意味でパワハラに慣れているので「パワハラに該当する行為」に対して認識が甘いのではないかと思われます。

このような性格の人は、会社組織の中で上位に出世するよりも、緩衝材的なポジションに置かれることが多いです。例えば、何年働いても役職がつかなかったり、中間管理職どまりであったり、間接部署などです。このようなポジションは無理難題を押し付けられやすいので、非常に辛いですし、パワハラされるリスクが高いです。

 

「パワハラをしない」「被害者にならない」方法

ここまでの分析をまとめると、、、、

「パワハラしがちな人=気が強めで遠慮せずに言うタイプ」は何がパワハラか分かっているが、その性格のせいか、自分の行為をパワハラだとは認識してい可能性があります。

なので、自分がパワハラだと思っている行為を「自分でしていないか?」をしっかり自己分析、客観視する必要があります。もし自分で判断付かない場合は、第三者に「私の行動って大丈夫かな?」って聞いてみることも必要です。それ以外にも、欲求をコントロールするために「自制心」を鍛える取組みもおすすめです。

 

先行く道には光がある

 

「パワハラ被害者になりやすい人=言いたいことを我慢して調和を好むタイプ」は、パワハラの認識が甘いのでパワハラを受けていても自己防衛の対処が遅れてしまう可能性があります。

なので「どういった行為をされたらパワハラなのか?」をよく理解しておくことが大切ですし、ストレス解消やメンタルコントロールの方法も積極的に取り入れた方が良いです。それ以外にも、パワハラをしてくる人には然るべき対応ができるような方法を調べておくのが賢明です。例えばですが、パワハラ行為を会社に訴えても改善されない場合は、「裁判を起こす」方法がありますし、最悪は「転職」を視野に入れておきましょう。

 

パワーハラスメントの概略を紹介

そもそもですが、パワーハラスメントは「その場の状況」「当事者の人間関係」「受けた側の感じ方」によって「該当するのか」「該当しないのか」が変わってきます。

厚生労働省からはパワーハラスメントの定義について紹介されてきますので、どのような行為がパワハラなのか?まずは下記の資料を読んでみるとよいです。

 

出典:厚生労働省 パワーハラスメントの定義について

*クリック拡大

パワハラのガイドライン

パワハラのガイドライン

 

このようなパワハラ行為は、たった一度の行為によって罰則されたり訴えられることよりも、日常的に繰り返しおこなった行為の方が圧倒的にパワーハラスメントとして認定されやすくなります。

日ごろの自分の行動がどうなのか?自分はパワハラ被害者になっていないか?照らし合わせてみてください。

 

ポイントまとめ

それでは、パワハラ「しがちな人」と「被害者」の認識の違いについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • パワハラしがちな人は「何がパワハラか」理解しているが、「自分の行動はパワハラではない」と認識してしまう
  • パワハラ被害者になりやすい人は「パワハラ」を「パワハラだとは思っていない」ので被害者になるリスクが高い
  • パワハラしがちな人は、しっかり自己分析、客観視して、自制心を鍛えること
  • パワハラ被害者になりやすい人は、「どういった行為をされたらパワハラなのか?」をよく理解して、最悪は法的処置で対応をする

 

以上4つのポイントです。

今回の記事は私の独断で分析した結果なので、この記事を読まれた皆さんとは認識が違うかもしれません。もし、不快な思いをされたら申し訳ありません。

 

 

*パワハラは自己マネジメント改善できます。参考にいかがでしょうか

 

*パワハラを記録するためにICレコーダーが有効です。証拠は残しましょう

 

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以上です。

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