今回は「してあげることで人間がダメになる」についての記事です。
良かれと思ってやっているのに実は相手のためになっていない、、、、よく聞く言葉ですが、これはやっている人にとっては人助けのつもりなのですが、実際には自分のエゴになってしまって相手をダメにしているのです。私の場合も、ついつい相手に口出ししたり、自分のやり方を押し付けてしまうことがあり、反省しています。
そこで今回の記事では、相手にしてあげることの影響と、どうやって接すればよいのか?についてまとめてこうと思います。
記事の目次
してあげることで人間がダメになる
買い与えない理由
その昔、私が18歳で普通自動車の免許取った時のことでした。父親に「お金があっても車は買ってやらん」と言われたことがありました。
今時の一般家庭なら親が車を買ってあげたり、親のお下がりの車をあげたりするのが普通です。もちろん、お金を貯めて自分で買ったり、ローンで買う人もいると思いますが、親が車を与えることってよく聞く話ですよね。
私としては「なにそれ、別に買ってもらうつもりないし」って感じでしたが、私の父親の真意は深いものでした。
父親の真意はコレです
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してあげることで人間がダメになる
誰かに何かをしてあげることは日常的によくあることですし、それは優しさや人助けであったりするわけですから、至極当たり前な行動ですよね。
では、なぜしてあげることで人間がダメになると言うのでしょうか?
人間がダメになる理由はコレです
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人間は「してもらう」と意欲がなくなる
今までの自分を振り返ったり、周囲の人たちを見ていてこの結論にいたりました。してあげる人は「してあげる内容」を考えて、相手の成長につながるようにすることが重要で、してもらう人は「してもらうと自分はどうなるのか」を考えて、ときには断るのも必要です。
人間は「してもらう」と意欲がなくなる
「意欲」を別の言葉で言い換えれば「やる気」ですが、意欲ややる気がない人を皆さんはどう思いますか?
私の考えを言うと、意欲ややる気は社会に出て生きていくために必要なことだし、人の成長には絶対欠かせない気持ちだと思っています。なので、意欲がない=生きていけないってことだと理解しています。
「してあげる」ことが人間に与える影響はこんなことです。
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やろうとしていたのにやる気がなくなる
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働かなくても手に入るので労働意欲がなくなる
何かをやろうとしている人に対し、「それじゃだめだ、こうした方が良い」「だめだめ、こうやってやるんだ」みたいなことをしている人ってよく見かけますよね。失敗しないように人助けのつもりで口や手を出しているのでしょうが、残念ながら「してもらった人」からしたら、不快感しかないです。人間には「自分が思うようにやりたい」って願望が根底にあるわけだし、自分の考えで行動できないからやる気がなくなって成長もしない可能性があります。
働かずしてモノを手に入れることは労働意欲がなくなるかもしれません。例えば、親が子供に車を買ってあげる、ゲーム機を買ってあげる、服を買ってあげる、親からしたら当然のことだと思います。もしくは、恋人や友達が欲しがっているモノをプレゼントする、ってこともよくありますね。買ってあげる行為によって気に入られたい、喜ぶ顔を見たい、って気持ちがあると思いますが、買ってもらった相手は働かづしてモノを手に入れられるので労働意欲がなくなってしまう可能性があります。労働は社会に出て稼ぐ=生きていくために必要ですし、労働することで人間のありかた=人としてどうあるべきか、を学ぶ機会でもあるわけです。
人間の意欲の伸ばす接し方
相手に介入しないことでやる気を引き出す
相手のやる気がなくならないようにするためには、どうすればいいのでしょうか?
やる気がなくならないためにはコレです。
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相手がやろうとしていることに介入しない
やろうとしていることに手をだす、やり方に意見を言う、これは基本NGです。
もちろん状況にもよりますが、相手の助けになるのか?相手のやる気がなくなってしまわないか?の見極めが大切になってきます。自分のエゴで相手を思い通りにしようとしてはいけません。
では、介入せずにどうやって相手に接すればいいのでしょうか?
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何もせずに見守る、失敗したら一緒に考える
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相手の意見を聞きだして相手が望むサポートをする
相手に介入しないと言うことは場合によっては意地悪だと思わるかもしれませんが、実際にはそれとは違います。
ポイントは、一歩引いた距離感で相手が失敗してもOKのスタンスで接することです。もし失敗したときには絶対に責めたりせずに「どうすればよかったのか?」相手と一緒に考えてサポートします。別の考え方をすれば、自分の力でうまくいけば自信がつくわけだし、失敗しても経験値が増えて考え方が深くなります。だから、介入せずにやりたいようにやらせることは良いことなのです。
買ってあげるモノと買ってあげないモノを見極める
お金に関わるしてあげるはめちゃくちゃ危険で、特に高額なモノを「買ってあげる」は猛毒なので注意です。自分で働いたお金で買うわけではないのでお金の大切さが薄れて金銭感覚が狂います。そしてなにより、働かなくても手に入れられるので労働意欲は無くなってしまう可能性があります。
とは言え、誰かに何かを買ってあげることは普通に良くあることなので、判断基準で見極めるのがおすすめです。
「買ってあげる」と「買ってあげない」の判断はコレです。
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生きていくために必要なモノは買ってあげる
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相手の成長や成功に欠かせないモノは買ってあげる
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趣味嗜好のモノは自分で買えるようにサポートする
人間が生きていくために必要なモノを買ってあげるのは当然のことで、例えば衣食住に関わるモノがあります。ただ注意しておきたいのは、必要以上に高額なモノである必要はないってことです。ブランド品のような高額なものは趣味嗜好の話しであって、生きていくために必要なモノではないです。
相手が何かの目標に向かって頑張っていて、その目標を達成するために必要なモノだったら買ってあげても良いでしょう。買ってあげたモノは目的ではなく、目標を達成するために必要なモノであるので、相手の成長が期待できるし金銭感覚が狂ったり、労働意欲がなくなってしまう可能性は低いです。
もし趣味嗜好のモノを欲しがっていたら、自分で買えるようにサポートするのが良いです。自立した人の基本は「自分で働いて、お金を手に入れ、欲しいものを買う」です。なので、家の手伝いであったり、アルバイトを紹介してあげたり、就職できるように支援するをしてあげると相手の成長につながります。とは言え、誕生日やクリスマスなどの特別な日には趣味嗜好のモノを「買ってあげる、プレゼントする」は全然ありです。注意したいのは、闇雲に買ってあげてはいけないってことなんです。
ポイントのまとめ
それでは、重要なポイントをまとめておきます。
ポイント
- なにかをしてあげると「人間は意欲を失う」
- 相手の意欲を引き出すためには「相手に介入しない」「買ってあげるモノと買ってあげないモノを見極める」
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してもらう人は「してもらうと自分はどうなるのか」を考えて、ときには断る
以上3つのポイントです。参考にしてください。
*人間が成功するために必要なことは、この本に書かれています。私のおすすめの本です。
*私がメンタルの癒しにおすすめするのは、入浴剤とアイマッサージ器です。お試しあれ
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以上です。