今回は「デファレンシャルギア(デフ)のO/Hとファイナル変更/S2000」についての記事です。
私が実際に行ったO/Hの情報をまとめておきます。
デファレンシャルギア(デフ)のO/H
今回、予備のデフ製作のために「デファレンシャルギア(デフ)のO/H」をする事にしました。
O/Hの仕様と交換部品
今回の作業のポイントである「O/Hの仕様」と「交換部品」について説明します。
O/Hの仕様
ノーマルからの変更点は下記の3点です。
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ファイナルギア 4.3 中古(マツダ ボンゴ用 品番:M061-27-110C) 純正は4.1
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ディスタンスカラーを変更(自作) 社外品はATS、J’sなど各社から出ております。
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ディスタンスカラー用のシム一式(J's製)
*デフは純正のままです。
4.3ファイナル
交換部品
部品図
交換した部品は下記の通りです。
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11 スペーサー3.20mm 41365-PCZ-003 1個
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11 スペーサー3.23mm 41366-PCZ-003 1個
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11 スペーサー3.26mm 41367-PCZ-003 1個
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11 スペーサー3.29mm 41368-PCZ-003 1個
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11 スペーサー3.32mm 41369-PCZ-003 1個
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11 スペーサー3.35mm 41370-PCZ-003 1個
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19 ボルト 90006-PCZ-003 4個
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28 ベアリングASSY 91001-PCZ-003 1個
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29 ベアリングASSY 91002-PCZ-003 1個
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30 ベアリングASSY 91003-PCZ-003 2個
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31 オイルシール 91201-PCZ-003 1個
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32 オイルシール 91202-PCZ-003 2個
作業データ
ピニオンギアイメージ図
ピニオンギアイメージ図
作業必要なデータ
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リングギア締付けトルク 74.5Nm(7.6kgf・m)
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ベアリングキャップ(デフのサイドベアリング)締付けトルク 45.1Nm(4.6kgf・m)
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バックラッシュ基準値 0.09~0.11mm 最小値0.05mm バラつき(4点測定平均)0.07mm
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デフのプレロード 14.0~30.0Nm
作業記録
今回の作業のデータを公表します。
プレロードとバックラッシュ
プレロードは1.74Nmでセットしました。
ディスタンスカラー | 高さ(mm) | シム | 合計高さ | ベアリング | プレロード(Nm) |
純正カラー | 47.78~47.75 | 0 | 47.78~47.75 | 中古 | 0.56 |
自作 | 43.50 | 3.21 | 47.71 | 新品 | 0 |
自作 | 43.50 | 4.09 | 47.59 | 新品 | 0.32 |
自作 | 43.50 | 4.05 | 47.55 | 新品 | 1.00 |
自作 | 43.50 | 4.03 | 47.53 | 新品 | 1.74 |
自作 | 43.50 | 4.01 | 47.51 | 新品 | 2.00以上 |
歯当たり
プレロードとバックラッシュが規定値の時の歯当たりです。
シムを色々と試してみて3.22mmとしました。
歯当たり
突き出しシム 3.17mm (純正付属品)
突き出しシム 3.22mm
まとめ
今回はS2000のデフO/Hについてまとめました。このデフは実際に使用していますが今のところ問題は起きていません。参考にしてください。
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以上です。