油圧関連

油圧制御ユニットの組立て注意点/積層形電磁弁絞り弁チェック弁

 

空圧や油圧は機械/装置の動力として一般的です。組立作業においては、例えば「バルブの組立て」「配管作業」「調整」などを行う事があるのですが、そう言った際にはある程度の知識は必要です。

そこで今回は制御弁をユニット化した油圧制御ユニットの組立て方法や注意点について解説しようと思います。

油圧の制御

空圧も同じことが言えますが、油圧を利用して仕事を行うためには下記3点の制御弁が必要となりますので必ず覚えておきましょう。

  • 圧力制御弁
  • 流量制御弁
  • 方向制御弁

*この制御弁で油圧をコントロールしなければ適切に扱うことが出来ません。

 

積層形の制御ユニット

油圧には制御弁が必要と言いましたが、この制御弁には省エネ/省スペースなどの目的で各種制御弁を集約して「油圧制御ユニット」としているタイプがあります。

この油圧制御ユニットは各種制御弁を積重ねてユニット化しているタイプで、それらを積層形と言います。

例えば「積層形の電磁弁」「積層形のチェック弁」などと言われる制御弁を組み合わせたタイプです。

油圧制御ユニット

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制御ユニットの組立て注意点

制御ユニットは「ユニットで購入」と「バラで購入」の場合があり、バラで購入した場合には「マニホールド」「各種制御弁」を制御ユニットに組立てなければなりません。またメンテナンスや交換などで制御ユニットを分解/組立する場合もあります。

積層形の制御弁とマニホールド

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このように制御ユニットは組立て作業をする状況がありますので、ここからは組立て作業の注意しなければならない事を説明しようと思います。*注意点は2点です。

ねじ穴のピッチ違い

まずは下記に今回参照しているチェック弁の外径寸法を引用します。穴の寸法に注目してください。

引用抜粋:ダイキンカタログ 02シリーズスタック形 パイロットチェック弁

この穴は積重ねて一体化する時のねじ穴です。ねじ穴のピッチに違いがあると言う事は制御弁には向きがあると言う事です。

何処のメーカーでもねじ穴のピッチ違いで向きをの判別をしているのですが、正直見た目では分かりづらく向きを間違えてしまう可能性があります。

ねじ穴ピッチの違い

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実は私は過去に向きを間違えてしまい、本来ならばねじ穴のピッチが若干違うので気が付くはずなのですが、そのままねじを締付けて組み付けてしまった(ねじ穴ピッチが違うのに組付けが出来てしまった)事がありました。

そうなると何が起きるかと言いますと作動油が漏れます。内部の流路にズレが起きるのか、Oリングでは押さえが利かず作動油が漏れる事になります。

ピッチ違いは測定

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ですから組立の時にねじ穴ピッチを注意する事はもちろん、運転した時に作動油が漏れたら組間違いの可能性も視野に入れて確認をして頂きたいのです。

 

Oリング

次に注意したい事はOリングの有無です。積層形の各制御弁の接触する部分には流路から作動油が漏れる事を防ぐOリングが入っています。

このOリングは溝に嵌っているので簡単に「ズレたり」「落ちたり」しないのですが、もし紛失すると大きなものではないので見つからない可能性があります。

またこのOリングには作動油を塗布しておくと良いです。Oリングがねじの締付で押しつぶされた時に「面に馴染みやすい」ためで、塗布していないと「ヨレ」「ネジレ」などが起きシール性が低下する事で作動油が漏れる可能性があります。

Oリング

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組立て注意点のまとめ

油圧制御ユニット(積層形)の組立て注意点を解説しましたがいかがでしょうか。実際に私が組立て間違いをしてしまった件を考えると、同じような間違いをしてしまう作業者もいると思います。Oリングについては一般的な認識があれば見落とすことは無いと思いますが「ねじ穴のピッチ」については間違えないようにしましょう。

 

補足

今回の解説の補足として「積層形の制御ユニットのフロー」と「ポートの記号」を説明しておきます。

油圧のフロー

積層形ですと油圧のフローが内部でどのようになっているのか?混乱してしまう場合があります。

下記に実物と回路図を示していますのでご覧ください。PポートとTポートの流路では制御されません。

供給のフロー

マニホールドのPポート(供給) ⇒ 方向制御弁のPポート ⇒ 【Aポート】OR【Bポート】から供給 ⇒ チェック弁 ⇒ 絞り弁 ⇒ シリンダ

戻りのフロー

シリンダ ⇒ 絞り弁 ⇒ チェック弁 ⇒ 【Aポート】OR【Bポート】から戻る ⇒ 方向制御弁のTポート(タンクへ戻る) ⇒ 作動油タンク

フローと回路図

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チェック弁と絞り弁のPポートとTポート

ポートの記号

ポートの記号の意味についてはこちらの記事で解説していますので、ここでは割愛させていただきます。 ⇒ 「ポートの記号の意味/電磁弁やソレノイドバルブなどの制御弁」

是非ご覧ください。

以上です

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