クリーン継手とは
クリーン継手とはクリーン環境で使用する事を目的としたホースやチューブの継ぎ手です。
*一般的ではないのでご存じない方も多いかもしれませんね。
製造メーカー
クリーン継手の製造メーカーにはSMCとNITTAがあります。
- SMC・・・「クリーンワンタッチ管継手」シリーズ
- NITTA・・・「ケミフィット」シリーズ
特徴
特徴は以下の通りです。
*特徴
- 材質はポリプロピレン(PP)
- 耐薬品性
- 耐熱性
- 樹脂の中では強度が強い
- 吸湿性がない
- 無発塵
- 環境汚染がない
- 空気/水/ミスト/薬液に使用
このなかでも「耐薬品性」と「無発塵」についてはかなりの特殊性があり、クリーン継手の最大特徴だと思っています、
注意点
注意点① 梱包
クリーン継手はその性質上クリーンルーム製造され2重梱包で出荷されています。
このクリーン継手を例えばクリーンルーム以外で開梱して組立てたらどうでしょうか?納入先(客先)のクリーンレベルにもよりますが、そのままでは使用できなくなる可能性があります。
継手自体はクリーン環境に適合していますが、継手にチリ/ホコリや油分などが付着していてはクリーンルームでは使用できません。どのような目的でどのような環境に納入するのか?を考えて不用意な扱いをしないようにしましょう。
可能ならばクリーンルームで開梱しクリーンルームで組立てましょう。
注意点② ねじ
クリーン継手には「ねじ」の部分に種類があります。
ねじの種類
- PPのタイプ・・・ねじに強度はないがクリーン性能が高い
- ステンレス/黄銅のタイプ・・・ねじの強度があるので負荷がかかる部分や可動部に使用
この内「PP」のねじは強度がないので組立てる時のねじ込みに注意が必要です。
ねじ込み過ぎると、「折れる」「ねじ山が損傷」「スパナを掛ける部分がなめる」などのトラブルが起きます。手加減をして適切な締め付けを行ってください。
まとめ
今回はクリーン継手の解説でした。クリーン環境で使用するのですから機能以外にも細心の注意を払わなければいけませんので参考にしてください。
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以上です。