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【直線運動の要素】

ケーブルベアの移動側と固定側の違い【記号で見分ける方法】

2020年1月24日

 

今回は「ケーブルベアの移動側と固定側の違い【記号で見分ける】」についての記事です。

ケーブルベアは機械装置の直線移動の機構に使用されることが多い部品で、電気配線、エアー配管、油圧配管などの保護などの目的で使用されます。

しかし、使用する機会が多いわりにケーブルベアの向きが間違った状態で取り付けられていること見かけることがあります。間違う原因は、取り付けに向きがあることを知らなかったり、見分け方が分からないことが考えられます。

そこで今回の記事では、ケーブルベアの向きの見分け方について紹介しようと思います。

 

ケーブルベアとは

ケーブルベアとは、電気配線/エアー配管/油圧配管を保護しスムーズに可動させる部品です。

 

ケーブルベアを使用する目的は以下の通りです。

  • 巻き込まれ
  • 断線
  • 潰れ
  • 発塵
  • 配線や配管の固定を簡略化

 

ツバキのケーブルベア

ケーブルベア

 

移動側と固定側の見分け方と記号の意味

ケーブルベアには取り付け方向の向きがありますので注意しましょう。

 

ケーブルベアの両端は、、、

  • 移動側
  • 固定側

 

に区別されています。「どちらでも関係ない」「動けば同じ」とはいきませんので注意が必要です。

*移動側と固定側はケーブルベアが屈曲した時の屈曲角度に違いがあります。

 

引用抜粋:つばき ケーブルベアカタログ

ケーブルベアカタログ

 

移動側と固定側の見分け方

一見するとどちらが移動側か?固定側か?見分けがつきませんのでどこで判断すれば良いかをまとめておきます。

 

見分け方

  • ケーブルベアは金具の「記号」で移動側と固定側を判断する

 

ケーブルベアの両端の金具には必ず記号が記載されています。この記号には意味がありそれによって移動側と固定側を見分けることが出来ます。

 

*下記の4つの記号を覚えておけば見分けることができます。

金具に含まれる記号 意味
M Moving end(移動側)
F Fix point(固定側)
I 移動側のローマ字の頭文字(IDOU)
K 固定側のローマ字の頭文字(KOTEI)

上記の記号の何が記載されているか?で金具を見分けます。下記のカタログに詳しい意味が記載されていますので参考にしてください。

 

引用抜粋:つばき ケーブルベアカタログ

ケーブルベアカタログ

 

実物で確認する

それでは実物で確認する事にしましょう。

 

MとFの記号の場合

*クリックで拡大

MとFの記号の場合

IとKの記号の場合

*クリックで拡大

IとKの記号の場合

いかがでしょうか?このように金具には必ず記号が記載されていますので取付間違いが無いように見分けてください。

 

ケーブルベアのポイントまとめ

それでは、ケーブルベアについて重要なポイントをまとめておきます。

 

ポイント

  • ケーブルベアとは、電気配線/エアー配管/油圧配管を保護しスムーズに可動させる部品
  • ケーブルベアの両端は、固定側と移動側に区別される
  • 固定側と移動側の見分け方は、取り付け金具の記号で見分ける
  • 記号は、移動側は「M」か「I」 固定側は「F」か「K」 である

 

以上4つのポイントです。

余談ですが配線/配管作業をする時にケーブルベアのリンク部分にインシュロックで配線/配管を固定する方がいますが間違っていますので気を付けてください。リンク部分は屈曲しますのでその際に配線/配管は若干伸びたり縮んだりします(呼吸する)ので無暗に固定ししまうと断線や摩耗の原因となりますでケーブルベア内(リンク)はインシュロックなどで固定はしないようにしましょう。

 

 

*ケーブルベアの購入はこちらから

 

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以上です。

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